グラフで読み解く論点 論点PLUS ピクトリアル




2009年度の国債発行額は、戦後最大の53兆円。一般会計に表れない「借り換え国債」(借金返済のための借金)を合わせると、国債発行額は143兆円に達した。2010年度の一般会計予算では、税収37兆円に対して歳出が92兆円(このうち国債の償還費や利払いに当てられる「国債費」が20兆円を占める)。税収と歳出の差額は、10兆円の埋蔵金と44兆円の国債で賄った。
91年のバブル崩壊後、歳入と歳出が乖離していく状況を「ワニの口」と呼ぶ。それでも、構造改革と基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指した小泉政権(2001〜2006)が誕生すると、公共事業や社会保障費の抑制によって歳入増、歳出減がやや進んだ。しかし、その後、世界金融危機に端を発する景気後退によって、歳出と歳入の差はさらに開いてしまった。
2010年現在、日本の長期債務は、国と地方を合わせて825兆円に達し、個人金融資産1400兆円との差は徐々に近づきつつある。