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子ども手当
2009.09.03 更新
今回の衆院選で争われた大きな争点のひとつが、民主党の「子ども手当の支給」と自民党の「幼児教育の無償化」だった。
民主党の「子ども手当」は、「次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援する」(マニフェスト)という考えから、子ども一人あたり月2万6000円を誕生から中学3年生まで支給する制度だ。10年度は半額を支給し、11年度から完全実施する予定。所得制限を設けず、家庭に直接現金を支給、収入を増やすことで、教育費を含む生活費全般を下支えする狙いだ。
「子ども手当」に要する費用は、年間で一人あたり31万2000円となり、全体で5兆3000億円となる(09年度の防衛予算が4兆7000億円)。財源として、民主党は、現行の配偶者控除と一般扶養控除を廃止することで一部をまかなうとしている。これにより、専業主婦など配偶者に収入がなく子どもがいない夫婦や、高校生以上の子どもがいる世帯では控除がなくなり、所得税が増えるため、実質増税になる。しかし、それでも財源は約3兆円足りず、民主党では、その分を補正予算の見直しや、"埋蔵金"から捻出する方針だ。また、子どもの手当は、親が自由に使えるため、教育費以外に使われる可能性があり、選挙目当ての「ばらまきだ」として自民・公明両党から批判の的になった。
これに対し、「幼児教育の無償化」は、「少子高齢化社会への対応」として、3〜5歳の子どもを対象に教育費を10年度から段階的に軽減し、12年度に完全実施する政策だ。文部科学省によると、幼稚園・認可保育所、公立・私立でそれぞれ別々に割り出した親の実質負担の平均額を補助する仕組みになるという。必要な予算は約8000億円と見込んでいる。子育て世帯の支出を減らすという点では、民主党の「子ども手当の支給」とは異なる。
民主党の主張するような現金手当を第二次世界大戦後から導入しているフランスでは、新しい手当が次々に創設され、90年代に1.6まで落ち込んでいた合計特殊出生率が、06年には2.0を超えた(日本は08年の統計で1.37)。
フランスの家族手当は、年間120億ユーロ(約1兆6200億円)の費用のうち、すべての企業が人件費の5.4%(総額の半分に相当)を拠出し、残りを国と市町村が負担するというもので、所得にかかわらず、20歳未満の子どもが2人いる家庭に123ユーロ(約1万6600円)、3人なら282ユーロ、4人以上いれば一人158ユーロを毎月支給し、子どもが中高生になると一人34〜61ユーロが上乗せされる。育児休暇は、第二子以降、毎月550ユーロを受け取りながら3年間休むか、職場に復帰してベビーシッター補助(月額167〜807ユーロ)を受けるか選択できる。
関連論文
筆者の掲載許可が得られない論文はリンクしていません。
96年以前の論文については随時追加していきます。ご了承ください。
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私の
主張
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