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論 点 「金融危機の行き着く先は」 2009年版
恐慌的スタグフレーション以後に備えよ。「物財」でなく「満足」の時代がくる
[金融危機についての基礎知識] >>>

さかいや・たいち
堺屋太一 (作家)
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変質する世界、衰退に向かう日本
 二〇〇九年は「超大変な時代」だ。世界勢力の変動、資源食糧需給の逼迫、そして金融と経営の危機の三重苦が押し寄せてくる。その中で日本は、政治の混乱と官僚の劣悪で弱体化して、国家も企業も人々も守れなくなる恐れがある。
 われわれ大多数の日本人は、自分の知恵と力で、人生の豊かさと楽しさを保たなければならない。たんなる安全や安心では意味がない。大事なのは豊かさと楽しさ、多少の不安や危険があっても、スリルを楽しむ心の余裕が必要である。
 これからの時代には、リスクのない生き方など存在しない。それはあたかも、自動車文明の普及で交通事故のない社会などなくなったのと同じだ。自動車事故の危険をなくすために、自動車を全面禁止するような官僚規制に引きずられてはならない。


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さかいや・たいち
堺屋太一

1935年大阪府生まれ。東京大学経済学部卒。通産省に入省し、大阪万博を担当して成功を収めた。また近未来日本を予見した小説『油断!』『団塊の世代』『平成三十年』で注目を集める。78年退官後、作家活動に入る。小渕・森両内閣では民間人として経済企画庁長官を務めた。戦後経済の指導者として官僚主導経済の終焉を説いた『日本の盛衰』のほかに『峠の群像』『知価革命』『組織の盛衰』『東大講義録』『世界を創った男チンギス・ハン』などがある。



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