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論 点 「AO入試のどこが問題か」 2009年版
過大な期待を負わされたAO入試。問い直されるべきは入試の多様化だ
[AO入試についての基礎知識] >>>

くらもと・なおき
倉元直樹 (東北大学高等教育開発推進センター准教授)
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▼対論あり

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教育界に押し寄せた多様化の波
 明治の昔から、日本の学校教育に関わる論争のなかで、大学入試、あるいはそれに相当する入学者選抜制度の問題は中心近くに位置してきた。そして、入試はつねに悪役だった。それは、本来、高邁な目的に捧げられるべき教育的営為が入試の存在のために歪められ、試験のための無意味な競争に貶められる、との認識による。かくして、入試は常に改革の標的となり続けてきた。
 昨今の教育界において「錦の御旗」の旗印となってきたのは多様化という言葉ではなかろうか。ご多分に漏れず、大学入試でも多様化が強く推奨されてきた。文脈によっては異なるニュアンスも感じられるが、とくに「選抜方法の多様化」、「評価尺度の多元化」は入試改善のあるべき方向性とされてきた。具体的には、前者は「学力検査だけではなく、調査書、小論文、面接、その他の資料を有効に活用して入学志願者の能力・適性を多面的に評価し、合否を定めるべき」ということで、後者は「学科試験を中心とした一般選抜以外にも様々な選抜方法を工夫すべき」ということだ。AO入試(アドミッション・オフィス入試)はこのような大学入試多様化政策の一環として登場した。


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論 点 「AO入試のどこが問題か」 2009年版

対論!もう1つの主張
AO入学者が一般入試の入学者より学業成績優秀。この傾向が何を語るか
阿川尚之(慶應義塾大学総合政策学部長)


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くらもと・なおき
倉元直樹

1961年北海道生まれ。東京大学教育学部卒、同大大学院にて教育心理学を専攻。専門は、大学入試、教育心理学。日本テスト学会理事。大学入試センター助手、99年に東北大学アドミッションセンター助教授を経て、現在は同大高等教育開発推進センター准教授。教育を通じて若者を育てていくことを目標に、大学入試に関わる研究を幅広く行う。著書に『テスト・スタンダード―日本のテストの将来に向けて』(日本テスト学会編)『全国学力調査 日米比較研究』(共編)ほか。



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