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脳神経外科 ISSN 0301-2603 (Print) ISSN 1882-1251 (Online) 32巻4号(2004.04)P.345-353(ISID:1436100367)

研究
小児頭蓋咽頭腫の治療経験

酒井 圭一 1
田中 雄一郎 1
本郷 一博 1
多田 剛 1
重田 裕明 2
小林 茂昭 3

※1 信州大学医学部脳神経外科
※2 長野県立こども病院脳神経外科
※3 厚生連小諸厚生総合病院

【キーワード】 craniopharyngioma,children,outcome


 I.はじめに
頭蓋咽頭腫は組織学的に良性であるが20),腫瘍の再発は文献的に10~40%であり,知能障害や視床下部障害などの合併症を起こさずに全摘出することが困難な疾患である6).特に小児においては,内分泌障害や視床下部障害が精神・運動発達に大きく影響を与えるが,本邦では小児の頭蓋咽頭腫患者における機能予後を含めた長期経過観察の報告は少ない.
 われわれは,原則として次のような方針で頭蓋咽頭腫を治療してきた.(1)全摘出をめざすが,重篤な合併症は出さないようにする.(2)再発例または亜全摘例には再手術もしくは放射線療法を考慮する.このような治療戦略の妥当性を検証するため,われわれが経験した小児頭蓋咽頭腫の臨床経過,治療方法,合併症などを分析した.


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