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呼吸と循環 ISSN 0452-3458 (Print) ISSN 1882-1200 (Online) 54巻3号(2006.03)P.313-316(ISID:1404100180)

症例
ステロイド治療が著効した心臓カテーテル後コレステロール塞栓症の1例

根本 尚彦 1
大塚 健紀 1
伊藤 直樹 1
小林 延行 1

※1 総合太田病院循環器内科

【キーワード】 コレステロール塞栓症,心臓カテーテル検査,ステロイド,cholesterol embolism,coronary angiography,steroid


患者は65歳男性.既往歴は高血圧,高脂血症,狭心症.狭心症で心臓カテーテル検査施行.左前下行枝の狭窄と腎動脈分岐部末しょうに最大径50mmの腹部大動脈瘤を認めた.左前下行枝に経皮的冠動脈形成術を施行し退院したが,歩行時下肢痛,腎機能障害,高血圧が悪化,緊急高血圧症のため再入院.大腿に網状皮斑,血液検査で腎機能障害(クレアチニン3.8mg/dl),眼底にコレステロール結晶を認め,コレステロール塞栓症と診断.抗血小板薬の中止,スタチン,プロスタグランジン製剤の点滴,降圧剤の投与などを行ったが悪化.発症4週間後よりステロイド治療を開始したところ,症状および腎機能の改善を認めた.その後ステロイドを漸減,疼痛は消失しクレアチニン3.0mg/dlで退院.以上の経過より,コレステロール塞栓症にステロイド治療が有効である可能性が考えられた.

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