大研究シリーズ 著名人たちが明かす 人生にとって何が大切で、誰が大切なのか、それを知った日々
病気になって分かったこと 気づいたこと
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| ■林家こん平(落語家) 多発性硬化症 |
■湯川れい子(音楽評論家・作詞家) C型肝炎 |
| ■一龍斎貞水(講談師・人間国宝) 膀胱がん、肺がん |
■カシアス内藤(元プロボクサー) 咽頭がん |
| ■江本孟紀(野球評論家) 糖尿病 |
■神渡良平(作家) 脳梗塞 |
| ■鈴木哲夫(ジャーナリスト) 大腸がん |
■樋口恵子(評論家) 胸腹部大動脈瘤 |
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| なぜこの自分がよりによって、病気に選ばれたのか。そこには何か理由があるのではないか。絶望と苦痛に向かい合った時間。それを乗り越えてみると、明らかに以前と違う価値観を持つ自分がいた。 |
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林家こん平(落語家) 多発性硬化症
家庭を顧みない生活から一変
「待ってくれている人がいる、そのことが私を支えている」
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日本テレビ『笑点』の人気者だった林家こん平氏(68歳)の姿が番組から消えて久しい。'04年8月、笑点の収録前に発作を起こし、意識が混濁してろれつが回らなくなった。何とか番組はこなしたものの、タクシーで病院に直行し、そのまま緊急入院することに。すぐには原因がわからず、5ヵ月後にようやく判明した病名は「多発性硬化症」。今のところ治療法のない難病だった。
何とか進行が止まり、病状が落ち着いてはいるものの、現在も右手が少し不自由で、調子が悪い日は言葉が明瞭に出てこない。こん平氏が言う。
「突然発症したので、最初は自分がどうなったのかまったくわかりませんでした。病名がわかっても、治療法も何もわからない。これから先、自分がどうなっていくのか不安でしたね。大病をしたことがないので、なんで自分がこうなってしまったんだろうと、そんなことばかり考えてたんです」
多発性硬化症は、言語障害や運動障害などさまざまな神経症状を引き起こす。噺家にとって、思うように喋れないのは何よりつらい。
「やはりこれが一番こたえました。しゃべれども、しゃべれども、誰にもわかってもらえないつらさをどういったらいいのかわかりません。しきりに聞き取ろうとしてくれているのに、家族や弟子たちが顔を見合わせて『何を言っているんだろうね』と小声で話し合っているのを見たときのやるせない気持ちといったら……」
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