こんな生き方もある 人生は一度きりだから
立川志の春「イェール大卒、三井物産経由、落語家行き」
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| ■会社を辞めて入門しよう |
■2年経って、ハタと気づいた |
| ■談志師匠の許しを得て |
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| ある日、突然気づく。オレがやりたかったのはこれじゃないかと。何もかも捨てて飛び込んだその世界は人生経験や学歴など役に立たないどころか、邪魔だった。 |
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会社を辞めて入門しよう
あれは、まさに天啓というべきものだったと思います。今から10年半前の'01年11月、三井物産の商社マンで当時25歳だった私は、交際していた彼女と一緒に巣鴨の商店街を歩いていました。巣鴨は当時彼女が住んでいた街。その日は休日で、美味しいと評判の餃子屋さんに向かっていたときに、ふと目にしたのが「立川志の輔落語会」の幟旗のぼりばたでした。
当日券あり。そう書いてあるのを見て、ふらりと入ってみました。それまで一度もナマで落語を聞いたことがなく、テレビで放送していても聞き流す程度。そんなファン以前の人間だった私が、数時間後にはあまりの衝撃に茫然としていました。笑いあり、涙あり。そして、志の輔師匠の語りとともに、登場人物たちがまるで目の前にいるかのように、頭の中で生き生きと躍動するのです。
以来、寝ても覚めても、考えるのは落語のことばかり。DVDやカセットテープを買い込んだのはもちろん、師匠の高座があると知れば、矢も楯もたまらず駆けつけました。そして、聴けば聴くほど、落語にのめり込んでいったのです。
自分の人生を賭けるものは、これしかない。会社を辞めて入門しよう。そう決意を固めたのは、翌年の春のことでした――。
三井物産に入社したのは'99年の春、その前の4年間は米国のイェール大学で学んでいました。
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