逃げるテレ朝追う日テレの「隠しダマ」 番組を見るより100倍面白い
2012テレビ視聴率 最終戦争
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| ■最下位からの大逆転 |
■日曜夜は「日テレタイム」 |
| ■TBSの「魔の火曜日」 |
■決戦は12月16日の投票日 |
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| たかが数字、されど数字。テレビマンでいる限り頭から離れない。広告効果は三冠王=100億円。昨年は『家政婦のミタ』に沸く日テレが戴冠した。今期もゼロコンマを争う戦いが始まっている。 |
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最下位からの大逆転
「'13年度中に『プライム1位』『全日トップグループ』」
テレビ朝日の経営計画「digital5ビジョン」(2011−2013)には視聴率についてはっきりとこう明記されているが、1年前倒しでの計画達成が目前に迫り、社内は浮き足立っているという。
「サッカーW杯アジア地区最終予選オマーン戦の中継(11月14日)は取締役連中から平社員までが社内でパブリックビューイング。お酒もタダになりました。視聴率がいいから社内に一体感があるんです。当初はうちが1位になっていいの、という戸惑いがありましたが、『今年のうちに視聴率トップを獲ろう!』という雰囲気になっています。
7月上旬、4〜6月期の視聴率三冠達成を祝い、7階の食堂が無料開放されました。芸能事務所マネージャーやスポンサー会社も利用でき、ステーキやウナギなどがズラリと並んだ。その勢いがいまも続いています」(テレ朝ディレクター)
テレビ朝日と日本テレビの熾烈な視聴率トップ争いが、いよいよ最終局面に差し掛かっている。
毎年、過熱するテレビ局の視聴率戦争、トップになると何が違うのか。「天と地ほどの差がある」と語るのは大手広告代理店関係者だ。
「当然、次期クールのCM枠は満稿になります。たとえば、年間三冠王をとると局に入るスポット広告の売り上げが年間100億円以上違う。だからこそ、日テレもテレ朝も意地でも1位になりたいはず。最終的には街頭広告や駅貼り広告などにまでカネをかけるはずです」
今年の視聴率争いでまず、先行したのは日テレだった。7年連続で年間視聴率三冠の座にあったフジテレビを引き摺り下ろして、年間三冠王('11年1月3日〜'12年1月1日)を奪取。
その日テレを猛然と追い込んだのがテレ朝である。今年4〜6月の'12年第2クールでは、ついに日テレを抜き三冠に輝いた。
とはいえ、それを王者が黙って見ているはずがない。7〜9月は日テレが三冠を奪い返している。その後の両者の戦いはどうなっているのか。
視聴率は全日(6時〜24時)、ゴールデン(19時〜22時)、プライム(19時〜23時)の3部門で争われる。
11月18日までの3部門の年間視聴率は上に掲載した表の通り、全日1位が日テレ8.0%、続いてテレ朝7.6%。プライムは1位テレ朝12.3%。僅か0.1%差の12.2%で日テレが2位。ゴールデンが日テレ12.4%で1位、テレ朝12.1%で2位。3部門でいずれも3位のフジは早くも脱落した格好。テレ朝、日テレによる抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられている。
テレ朝は'59年の開局以来53年間、一度も一つも年間トップになったことがない。三冠のうち、二つを奪われている状況だが、大躍進に変わりはない。
社内のエレベーターホールやスタッフルームに張り出される「祝・高視聴率」「目標達成!」という張り紙や表彰状も今年になって随分と増えた。
視聴率下位に甘んじていたテレ朝が今年大躍進した理由は三つある。
一つは屋台骨である古舘伊知郎がMCを務める『報道ステーション』の安定感。
二つめは、いまやキラーコンテンツとなり、再放送でも10%前後は堅いドラマ『相棒』シリーズ。
そして6月から始まり、すでに5試合が放送されたサッカーW杯最終予選だ。その視聴率は平均30%をマークする。
「うちはW杯最終予選を主催するアジアサッカー連盟に約120億円を支払って'09年から'12年まで4年間の地上波放送の独占契約を結んだ。巨人戦のナイターとは比較にならないほどの高額な放送権料で視聴率が高くても営業収支はトントン。ただ、前後の番組全体の視聴率アップに貢献し、局のイメージも上がって大成功です」(テレ朝中堅幹部)
今年前半のテレ朝三冠達成の快挙は、この「先行投資」なしにあり得なかった。
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