●亜鉛のはたらき


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●栄養知識を深める


 亜鉛を必須成分とする酵素は200種以上もあります。それだけでも亜鉛の重要性は想像できます。発育を促進、傷の回復を早め、味覚を正常に保ちます。ファーストフードに偏った食事や極端なダイエットが亜鉛不足を招きます。気をつけましょう。

成長を促進し、傷を早く治す
 細胞の新生が行なわれているところに、亜鉛は不可欠です。新しい細胞をつくるには、遺伝子の情報を写したり、タンパク質を合成するなどの化学反応が滞りなく進まないといけません。この反応を進めるのが、亜鉛が成分となっている酵素です。亜鉛が不足すると細胞分裂がはかどらず、子どもでは発育が遅れます。身長も伸びません。成人では、新陳代謝が活発な器官ほど亜鉛不足の影響を受けます。肌はかさつき、傷の治りが遅くなります。脱毛や、爪の白い斑点もあらわれます。胃腸も新陳代謝の活発なところですから、胃腸障害もみられます。

亜鉛と味覚
 味覚障害の原因に、亜鉛不足が指摘されています。味を感じとるのは舌にある味蕾(みらい)という器官です。味蕾は成人で約3000個あり、老化すると減少します。数の減少が必ずしも味覚の低下につながらないのは、年をとるほど味の経験を積んでいるためです。老化によるものではなく、「味を感じない」という味覚障害が若い人にみられます。はっきりしたメカニズムは解明されていません。たぶん、耳下腺(じかせん)から分泌される唾液(だえき)中に亜鉛を含むタンパク質があり、味蕾のはたらきに影響を与えるためと考えられています。

感染症を予防する
 亜鉛が不足するとかぜをひきやすくなります。からだにウイルスなどの異物が侵入すると、異物を排除しようとする免疫反応がおこります。亜鉛が不足すると、この免疫反応がうまくいかなくなり、かぜをひきやすくなるのです。

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●亜鉛は体内でこんな作用をします


●DNAやタンパク質の合成にはたらき、細胞の新生を促す。
●細胞や組織の代謝に欠かせない多くの酵素の構成成分。
●ビタミンCとともにコラーゲンの合成にかかわる。
●免疫の機能にかかわる。
●味覚、嗅覚を正常に保つ。
●鉛、水銀などの毒性を弱め、環境汚染からからだを守る。
●インスリンの構成成分。
●ビタミンAの代謝にかかわる。

過剰症
 おこりにくい。缶詰の容器から亜鉛が溶け出して中毒をおこした例はある。2g以上とると急性中毒をおこす。

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●亜鉛を多く含む食品


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●知って得する亜鉛情報


セックス・ミネラル、亜鉛は性能力を高める!?
 「亜鉛をたっぷりとると性能力がアップする」。こんな話を聞いたことがあるかもしれません。これは、少々誇張された俗説ですが、まったくのウソではありません。もし、亜鉛不足が原因で、性能力が衰えているのであれば、亜鉛をとると効果的にはたらいてくれます。
 亜鉛は筋肉や骨、肝臓などに多く分布していますが、男性では前立腺にもけっこうあります。前立腺で性ホルモンの合成にかかわって精子づくりを活発にします。ですから、不足すると思春期では性の成熟が遅れ、成人では生殖能力が衰えて、子どもができにくくなります。セックス・ミネラルといわれるゆえんです。
 
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