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平成11年7月8日
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凸版印刷、1000万人を対象とするネット情報流通の新事業を開始
業界リーダー4社の協力を得て、欧米、アジアを中心にグローバル展開
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤田 弘道)は、7月15日より、通信・コンピュータ関連のリーディング企業4社の協力により、インターネット上でコンテンツ(情報)の流通を専門に行う、電子商取引分野における新事業「Bitway(ビットウェイ)」の先行サービスを開始します。新事業では、株式会社インターネットイニシアティブ(以下IIJ、千代田区、代表取締役社長:鈴木 幸一)、インテル株式会社(千代田区、代表取締役社長:傳田 信行)、サン・マイクロシステムズ株式会社(世田谷区、代表取締役社長:ロバート・ビー・マクリッチ)、日本アイ・ビー・エム株式会社(港区、代表取締役社長:北城 恪太郎)の協力を得て、コンテンツ(情報)を格納するサーバーや配信するネットワークを整備します。当社は、インターネットサービスプロバイダー(以下ISP)複数社を結ぶ、コンテンツ(情報)流通網を提供し、ISPがコンテンツ(情報)をユーザーに販売する毎に、一定割合における流通手数料を徴収します。「流通網を専門に提供する」全く新しいビジネスモデルの新サービスです。「Bitway」の開始により、インターネット上に650万人を対象とした、コンテンツ市場が誕生することになり、ネット上におけるコンテンツビジネスが一気に加速することが予想されます。
■凸版印刷が事業を開始する背景
・当社は印刷ビジネスにおいて大量の文字情報や画像情報を取り扱っており、大容量ネットワークを利用したデジタルデータ転送、デジタルコンテンツのデータベースシステム構築と配信サービスなど、デジタルデータやネットワークを利用した事業を幅広く展開しています。
・コンテンツ販売力の強化をテーマに、「Bitway」の前身プロジェクトとしてコンテンツ販売代理ビジネス「Net Agent(ネットエージェント)」を運営してきた結果、コンテンツ販売に関わる実績・ノウハウを得ました。また、電子出版モール「Contents Paradise(コンテンツパラダイス)」の運営などで積極的にビジネス展開を進めてきました。
・当社の独自調査では、有料情報サービス購入可能なユーザーは本年度中には1000万人を越えると予想され、今後、さらに大きな市場になることが期待できるため、「Bitway」での事業化に踏み切りました。
・現在、ネット上にある多くの有料課金コンテンツ販売についてのビジネス化は必ずしも成功しているとは言えません。その最も大きな要因は、大流通網が整備されていないこと、売れるコンテンツがタイムリーに提供されていないことにあると考えます。
■ねらい
・ネット上における情報流通網を整備し、ニーズの高いコンテンツをタイミング良く投入することで、ネットコンテンツビジネスを本格展開すると共に、市場の活性化を促します。
・「Bitway」の開始により、これまで蓄積してきたコンテンツ資産を中核とする営業・販売力の強化を進め、電子商取引を中心とした、インターネットビジネスへの本格展開を図ります。・2001年を目標に欧米諸国、アジアを中心とした、海外へのネット情報流通網の整備を行い、当社のグローバル化の一環として、ワールドワイドなネットビジネスを展開します。
・本事業は、当社が推進している、有力パートナー企業の協力により新規事業・マーケットを創出する「コラボレーションビジネス」の集大成プロジェクトの一つです。
■サービスの名称
●Bitway(ビットウェイ)
【サービスの特徴】
・ネット情報流通網の提供を専門に行うサービスです。
・当社は、情報提供者と情報を販売するISPを結ぶ情報流通網を整備します。具体的には、コンテンツ(情報)を格納するサーバーや流通配信するネットワークを整備します。
・99年度はPCユーザーをターゲットに情報提供者とISPを結ぶ、流通網を整備します。現 在、10万人以上の会員を持つ大手ISP複数社と交渉を完了しており、スタート時約650万人、本年度中に1000万人を対象とした流通網を整備します。情報提供者は「Bitway」 を利用することにより、数百万人規模を対象にビジネス展開できます。これほど多くのユーザーを対象にしたサービスは他にありません。
・有料課金コンテンツの実売データ、およびユーザーからのアンケート、モニタリング等によるリサーチデータを組み合わせ、投入コンテンツを決定します。
・有力ポータルサイトと連動し、コンテンツの販促プロモーション活動を行います。これによ り、情報提供者は、ポータルサイトを訪れる多くのユーザーに対して大々的な告知活動を実施できます。
・「Bitway」のコンテンツ配信サーバーには、動画サーバー、高画質サーバー、チャットサーバー等、各種サーバーソフトウェアを搭載しています。
【「Bitway」流通網整備パートナー企業】
・「Bitway」サービスに関する協力企業および協力内容は以下の通りです。
●株式会社インターネットイニシアティブ →情報流通ネットワークのインフラ整備
●インテル株式会社 →インテルアーキテクチャ・ベースのサーバーによるデータ配信、リッチコンテンツ配信の技術アドバイス
●サン・マイクロシステムズ株式会社 →コンテンツ配信サーバーのインフラ整備
●日本アイ・ビー・エム株式会社 →マーケティングシステムのインフラ整備
【運営体制】
・マルチメディア事業部長直轄の若手中心組織(平均年齢29歳)で、意思決定の敏速化を目指します。
【提供コンテンツジャンル】
・初年度はPCユーザーを対象にしたコンテンツ(情報)を提供します。
・ニーズに応じたタイムリーな提供を行います。(具体例)グラビア写真集、アイドル写真集、占い、素材集、カラオケ、ビジネス情報、レジャー情報、ゲーム、タウン情報、料理情報、健康情報、小説・絵本、アニメ、オンラインライブ、競馬情報、パチンコ・パチスロ攻略法、ギャンブル情報など
【7月15日先行公開コンテンツの代表例】
●オンライン写真集「N/S EYES」
日本屈指の人気写真家、野村誠一氏の写真集。高クオリティ、日本最大規模の写真点数。
【設備投資】
・マルチプラットフォーム、世界展開を視野に入れ、サービス開発費用として総額30億円以上を予定しています。
【売上目標】
・2000年 15億円、2001年 50億円、2002年 200億円を予定しています。
【今後の展開と目標】
・本格サービス開始を秋に予定しています。
・2000年度は携帯情報端末ユーザー、ゲームユーザーをターゲットとした情報流通網を整備します。
・2001年度は欧米諸国、アジアのPCユーザーを対象に、流通網を整備します。
<お問い合わせ先>
*マスコミ関係のお問い合わせ先・凸版印刷株式会社 広報部 生明、古田、相川(TEL:03-3835-5636)
*ビジネスに関するお問い合わせ先
・凸版印刷株式会社 マルチメディア事業部 Bitway事業推進 兼頭(TEL:03-3835-5696)
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