グラフで見る論点
日経平均株価+海外直接投資額+円ドルレート
70年代から経済の停滞に陥ったアメリカは「強いドル」を支えきれなくなり、85年のG5で各国にドル高是正のための金融政策の協調を要請した。この「プラザ合意」を境に急激な円高が進み、1ドル=240円前後だった円相場は、わずか2年で120円近くまで上がった。しかし、その結果、海外から安い製品が大量に流れ込み、輸出は大きな打撃を受けた。製造業は高コストの国内生産に見切りをつけ、続々と海外に移転、いわゆる「産業空洞化」が進むことになった。しかし近年、中国企業の賃金上昇と技術進歩によって海外移転のメリットが享受できなくなった企業の中には、逆に国内生産に活路を見出すところも出てきている。
日経平均株価の推移(月次終値ベース)
出典:日本経済新聞社 日経平均プロフィール http://www.nikkei.co.jp/nkave/index.html
海外直接投資額の推移
出典:通商白書、財務省対外及び対内直接投資状況 http://www.mof.go.jp/1c008.htm
(注)93年以降の直接投資額は、日本円を当時の年平均レートにて米ドルに換算。
円ドルレートの推移
出典:日本銀行 外国為替相場 http://www.boj.or.jp/stat/stat_f.htm
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