国民的大問題 「なぜ妻は夫の期待を裏切るのか」 レベルは違いますが、われわれ国民も苦労しています
わが妻を見て、皇太子の苦しみを思う
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■一人の夫として、父として |
■「妻の実家」という重圧 |
■「苦言」はもうたくさん |
■夫婦で問題解決できるのか |
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今の雅子妃には問題があるかもしれない。だが、そんな妻を懸命に守り、愚痴の一つも言わない皇太子を、誰が責められるというのか。必死で家族を守る男の背中は、どんな時にでも大きく見える。 |
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一人の夫として、父として
「確かに、妃殿下の“病気”は、皇室に大きな波紋を投げかけています。しかし、それを一生懸命支える皇太子殿下は、一人の男性として、次代の天皇になる方として、ご立派です。それなのに『退位』や『譲位』まで迫る今の雰囲気は行き過ぎではないでしょうか。
奥様のことで家庭内が波立ち、それが精神状態や仕事に影響を与え苦労するというのは、世の男性誰もが経験する可能性があることではないでしょうか。普通の男なら、とっくに倒れるか離婚しているでしょう。一人の男性として、そうした苦境の中でも信念を貫こうとする殿下を一辺倒に批判するのは、いかがなものかと思います」
そう語るのは、皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏である。
皇太子夫妻に今、逆風が吹き荒れている。原因は、「適応障害」という“心の病”からなかなか復帰できず、公務の場にほとんど姿を現すことがない雅子妃の存在だ。
皇太子妃と言えば、皇后候補である。そんな次世代の「国母」が、まともに国民と交流し、対話することもままならない。その点に世間の危機感が高まり、「廃太子論」が出るなど、批判の矛先は、ついに皇太子にまで向いているのだ。
評論家の西尾幹二氏はこう語る。
「あえてズバリ申し上げれば、私は、お二人が離婚なさることをお勧めしたい。全国には旧家がたくさんある。皇太子には、ぜひ新しい将来の皇后をお迎えいただきたいと思っています。
問題は、将来的に“ご病気の皇后”の存在が認められるかどうかということです。ご病気になられた後、雅子妃は皇族が集まるほとんどすべての場所に出たがらないので、皇太子もそれに引きずられています。
雅子妃のご病気の原因が皇室での生活、皇室の行事であるというなら、治すためには皇室から離れるしかない、と考えるのは自然なことではないですか」
その立場の重さと責務を考えれば、足掛け10年も「療養」が続く雅子妃の今後に、不安の声が上がるのは当然のことだろう。
ただ、ここでまことに不敬ではあるが、皇太子一家を、夫婦と娘一人の一家族として見て、それを支える大黒柱の皇太子を、一人の夫・父親として見てみた場合、どうだろうか。
「教育問題、嫁姑問題、さらに奥さんの病気を抱えているとなれば、一般家庭のシニア夫婦においても、夫はとても大変です。そう考えれば、皇太子殿下はお一人で、ずいぶんと頑張っていらっしゃる。一人で妃殿下を守っていらっしゃるわけですからね」(皇室ジャーナリストの松崎敏弥氏)
妻に“異変”があった場合、家庭内がどんなことになるか。既婚男性なら、誰でも苦い思い出があるだろう。皇太子一家の場合、それがすでに10年も続いている。この間、マスコミは様々な報道を続け、雅子妃については一部では「悪妻」との評までできあがった。
ところが、少なくとも公の場で皇太子が、そんな家庭内の問題に関して表情を曇らせたり、愚痴をこぼしたりしたことはない。一人の男としてここまで忍耐強い行動ができるかと言えば、ほとんどの一般男性は、気が遠くなるはずだ。
皇太子一家は3月26日から4日間、長野・奥志賀高原でスキーを楽しんだ。一昨年は震災、昨年は天皇の心臓手術が重なったため、3年ぶりとなる家族でのスキー静養である。雅子妃も体調を気にしつつ、2日間ゲレンデに姿を現した。雅子妃も、この旅行中は笑顔が絶えなかったという。
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