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Top > 特集記事 > 風俗 > 2013.4.15
週現スペシャル 60歳からが本番です
死ぬまでセックス2013【Part1】
■「まだできるもっとできる」 ■新たな性の世界へようこそ
■優雅で贅沢な時の流れ ■ごく自然な交わり
■広がる出会い ■終わりなき快楽をたっぷり味わえる
■挿れなくてもいい ■潤いを取り戻す
■補助薬で新たなステージへ  
一昔前なら60歳と言えば「人生の達人」だった。だが、寿命も延び、医学も進歩した現代では、まだまだ「現役」。そこから始まる新たな性の悦びを堪能しよう。
第1部 あなたも! やり方次第、考え方次第
「まだできるもっとできる」

新たな性の世界へようこそ
「いまの時代、60歳は高齢者じゃありません。80歳の私だってまだ性欲はありますし、それを無理に抑えつけようとはしていない。寿命が延びているのだから、性的な若さも長く保たれるのは当然。いや、いまほど寿命が長くなかった昔も、本当は60歳以上の性はけっこう盛んで、それを表立って口にできなかっただけだと思いますよ」

 そう話すのは『老醜の記』など、老人の性をテーマにした著作を持つ作家の勝目梓氏だ。年をとればセックスレスになるというのは、じつはウソだと断言するのである。とくに近年、平均寿命が延び、「これからは高齢者のエロスを描いた小説が増える」と予想する勝目氏は、こうつけ加えた。

「セックスは生命力の表れですから、いわば生命力は生き物としての光源。セックスライフが充実している人が輝いて見えるのは、そのせいです。よく、『もう、自分は枯れました』という人がいますが、年をとったから枯れるんじゃない。セックスをしないから枯れるんです」

 なるほど、もう枯れたという思い込みが本当に肉体を枯れさせてしまうというのだ。とはいえ、年をとれば体がいうことをきかなくなるのは事実。早い話、男性の場合、若いときのようには勃たなくなる。

 問題は、この肉体の壁をどう乗り切るか。

「男は必ず性機能が弱っていきますが、それを認めることです。60歳を過ぎたら、男らしさを見せようと思わないことです」

 と助言するのは、『愛の領分』で50代男女の熟年愛を描いた作家の藤田宜永氏(63歳)である。氏によると、男らしさにこだわるのは50代までで、60代以降はそういう縛りから解放されるのだという。仮にベッドでダメでも、女性から「そういうことだってあるわよ」と思ってもらえる年代に入るからだ。

 つまり、男の裃かみしもを脱いで「アハハ……今日はだめだ」と素になっても許されるのが60代以降というわけである。そういう意味で60代は男性にとってありがたい年代なのだ。

 しかも肉体に自信をもてなくなっているのは男性だけではない。じつは女性も同じだと藤田氏はいう。

「女性も50代になれば、よほど鍛えていない限り、体は緩んできます。男が勃つか勃たないかを気にしているように、女性は自分のスタイルを気にしているんです。『たるんだお腹を見られないかしら』と、おそらく女性のほうが男の100倍、気にしています。つまり、お互いに身体に不安を抱えているからこそ、年をとった男と女は歩み寄れるんですよ」

 60代になっても、30代や40代の勃起力と持続力を求めようとするから悲劇が起きる。そうではなく「おれは糖尿だし、今晩はダメかもしれんぞ」と自然体になったとき、これまでに味わえなかった新たな性の世界が開けてくるのである。

「60歳を過ぎたら仕事も第一線じゃないけども、第一線ではない輝き方があるわけですよ。主役ではなく脇役が注目されるように。一番いい時期は過ぎたかもしれないけど、逆に主役を張らなくてもいい気軽さがある。だいたい『弱くなった』と素直にカミングアウトしたほうが、女性はやさしくしてくれるものです」(藤田氏)

 では、実際のところ、女性は60代のオヤジたちを性の対象としてどう見ているのか。女流作家の岩井志麻子氏(48歳)に聞くと、はたして、

「もう、じいさんは最高ですよ」

 という答えが返ってきた。理由はこうである。

「相手が若いと、『このポーズだとオッパイが垂れてるのがバレバレだぞ』とか、『この下腹は見られたくない』とか、いろいろ考えますけど、相手が60代以上だと一切そういうことを考えなくていい。うんとリラックスしてセックスができるんです。だから、男性は年をとったら、若い女じゃなくて、熟女を相手にすればいいんですよ。お互いラクですから」

 なるほど。だが、その場合、やはり勃たなくてはまずいのではないか……。

 その疑念を岩井氏はあっさりと否定する。

「女がなぜセックスをするかというと、『かわいい』とか『きれい』とか言ってほしいからなんです。これは16歳の女子高校生でも、50歳のおばさんでも同じです。その一言でものすごく満たされる。勃たなくても、十分にそれを補って余りある。つまり『かわいいね』の一言は、100回のピストンにも勝るということです。だから、男性はペニスが勃たなくなったら、女をチヤホヤするテクニックを磨いたらいい。それだけで女は満足しますから」

 セックスは、イコール挿入にあらず――。高まって果てるだけという直線的な若者のセックスとは異なり、男女融合の深遠な悦びにふれる大人のセックスは、生殖活動から解放された50〜60代からのものといえる。














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