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Top > 特集記事 > 芸能・スポーツ > 2013.5.13
シリーズ「日本一を決めよう」第2回 原節子か、夏目雅子か それともやっぱり吉永小百合なのか
日本でいちばん美しい人はこの人だ!
■口もとに品性が表れる ■どこかへ消えたあの麗人
■加賀まりこの「危険な匂い」 ■美人には予知能力がある
■美しい人はこんなとこまで美しい ■顔立ちと顔つきは違います
■ストーリーが美人を作る  
多彩な選考委員を集め、あらゆるものの「日本一」を決定する人気企画。今回は人類永遠のテーマ「美人」である。人の好みは千差万別。だが議論を尽くせば、誰もがうなずく美人の条件が見えてくる。

口もとに品性が表れる
「美人」を育てる芸能界の重鎮、ホリプロ創業者の堀威夫氏が言う。

「タレントをスカウトするとき、全員がまあまあだと言うような子はやめろ、というのが僕の持論です。それよりは、他の全員が反対しても、一人のスカウトだけがのめり込む女の子に可能性がある。

 人間の魅力って、最大公約数じゃないんだ。最大公約数は全員が少しずつ満足してない、という意味でもある。美人もそうで、すべてのパーツがまんべんなく整ってる顔が美人、とは限らないんです」

 シリーズ「日本一を決めよう」第2回のテーマは誰もが関心のある「美人」だ。

 今回も「美」にまつわる様々なジャンルの一流識者24名を招集し、徹底的に議論してもらった。さらに今回は、一般の200人にもアンケートを行い、その結果をポイント化。選考委員の評価とそのポイントを併せて、最終的な点数と順位を決定した。

 美人の条件、そして美人だけが持つ魅力とはいったい何か。いずれ劣らぬ一家言を持つ選者たちの意見に耳を傾けてみよう。

 日本を代表する美人として、多くの選考委員が真っ先に名を挙げたのは、やはりこの人だった。

吉永小百合さんは誰もが心の中に描くマドンナ。美しさに加えて知性と品の良さがあり、ある年齢層にとっては絶対的な存在なんだと思います」

 そう語るのはAKB48を生んだ稀代のプロデューサー・秋元康氏。だが、秋元氏はこうも言う。

「サユリストにとって吉永さんは唯一無二の存在で、美人か美人でないかの議論にならない。1位といえば1位なんだけど、むしろランキングを超越していると言ったほうがいいでしょう」

 まったく畑違いの脳科学者・池谷いけがや裕二氏も言う。

「美人と可愛いは、意味が全然違います。可愛いは赤ん坊に対する感情からわかるように、本能に根ざしているもの。一方で美しさとは、多くは後天的に獲得する基準なんです。たとえばオーロラを美しいと思うのは日本人とドイツ人くらいで、他の国では不気味な現象と捉えられている。

 美しさとは社会的合意とも言える。その意味で、吉永さんは日本人にとって『美人の定義』そのものなんです」

 作家の藤田宜永氏も同様の見解だった。

「私はサユリストではないし、誰もが彼女の名前を挙げるだろうから挙げたくないが、やはりどうしても外せない。長嶋茂雄が永遠のスターであるのと同様、高度経済成長という『時代』がバックアップした美人。吉永さんは日本人の『好きな顔』の原型なんです」

「美の基準」である吉永にランキングはそぐわないのではないか――そんな選考委員たちの声を受け、今回本誌は、吉永を「美の殿堂入り」と認定した。

 では、晴れて美人No.1に輝いたのは誰か。

「意志の強さと純粋さがえもいわれぬ色合いで混ざりあっている。ちゃんとお話をしたこともなく、言葉を交わせなかった初恋みたいなものを感じています。本当に美しい人だと思います」(秋元氏)

「いちばん記憶に残る人。美しいだけでなく、人の気持ちをそらさない気配りができた。皆で飲みにいって、集団から外れてポツンとしている者がいたら、近寄って『どうしたの?』と声をかける、そんな女性でした」(日下部五朗氏)

 二人に加え、実に半数近い選考委員から支持を受けたのが、夏目雅子だ。彼女の出世作『鬼龍院花子の生涯』のプロデューサーを務めた日下部氏が続ける。

「『なめたらいかんぜよ!』の名ゼリフが一世を風靡したわけですが、ある日、彼女が撮影現場で私を見つけて走ってきて、いきなり私の耳もとに顔を寄せて囁くんです。『なめたらイクぜよ』って。そんな天真爛漫さも魅力だったな」

 スピリチュアリストの江原啓之氏も、思い入れを込めて語る。

「カネボウ・クッキーフェイスのCMで出てきたときから好きで、最初は褐色の健康美だった。その後、徐々に女優として頭角を現し、いちばん輝いていたときにパッと神隠しのように亡くなってしまった。美人薄命とは彼女のためにあるような言葉です。

 私は美人の定義は奥深さだと思うんです。夏目さんは健康美もあればすごく知的な部分もあり、すごく激しい部分もありそうで、底が計り知れない。

 言葉をかえると、女性の美人度には陰が必要。男はその陰に惹かれて、こんな自分でも役に立てるんじゃないか、と妄想を抱く生き物なんです」

 夏目が特別なのは、女性からも愛されている点だ。美容ジャーナリストの齋藤薫氏が言う。

「美人の絶対条件の一つに『清潔感』があり、特に口もとに清潔感がないと人はけっして美人には見えません。口はものを食べ、ものを話す、生きるために不可欠な道具なだけに、人間の品性がそっくり表れるところなんです。夏目さんの口もとに宿る圧倒的な清潔感が、絶世美につながるのだと思います」

 一般投票でも吉永小百合に次ぐ高支持。夏目が短い生涯で残したきらめきは、いまも消えていない。














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