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Top > 特集記事 > 風俗 > 2013.5.13
週現スペシャル 60歳からがいちばん愉しい
セックスのない人生なんて!【Part1】
■カラダは死ぬまで求め続けています ■挿れない出さない愛し方
■それは、老いてこその悦び ■60過ぎて あなたもテクニシャン
■前戯で王様になれる ■セックスの良し悪しは年齢じゃない
■無理は禁物、急がない ■分からないなら訊いてほしい
会社人生も一段落、子供たちも巣立った。

自由になったいまこそ挑戦したいことがある。世界一周、富士山登頂……。でももっと身近で、最高に気持ちいいことも堪能し尽くしたいじゃないですか。
第1部 諦めるには早すぎる 老いてこその悦び
カラダは死ぬまで求め続けています

「すぐに核心には触れないんですね。ジラすように、まずはキスに時間をかけます。そうして、唇を重ねたまま、乳首に触れないように乳房を責めていく。女性器も、外側をなぞるようにギリギリのところには触れますが、一番敏感な部分には刺激を与えない。

 そうすると必ず、彼女は愛らしい声で『お願いだから、いじって』と哀願するんです。

 私と出会うまで、若い同世代の男性とばかり付き合っていた彼女は、こんな風にジラされた経験がなかったらしい。いまではすっかりお気に入りのプレイです。ジラされている間に、イッてしまうこともよくありますよ」

 こう語るのは、都内の不動産管理会社で嘱託職員として働いている63歳の男性。彼女とは、男性が管理人を務めていたワンルームマンションに住む35歳の看護師の女性のことだ。

「彼女は夜勤などもあって仕事の時間が不規則なので、留守のときによく荷物を預かったりしていました。そんなこともあって、自然と会うたびに話をするようになったんです」

 60歳まで警備会社で勤め上げ、関連会社である不動産管理会社に移った。妻は3つ年上の66歳。ごく普通の夫婦生活を送り、子供2人を育て上げた。愛がないわけではないが、セックスの機会はほとんど、なくなっていた。

「あるとき、私が彼女の住むマンションの担当から外れて、別の物件に移ることになったんです。それを告げると、『寂しくなるわ』と彼女は目を潤ませた。たいした下心もなかったんですが、ふと『それなら、たまにはデートしようか』という言葉が口をついて出た。彼女は、あっさりOKしてくれました」

 幼い頃に両親が離婚し、年上の男性が見せるおおらかさ、父性に憧れていたという女性。

 初めてのデートでドライブしながら、「これからはお父さんになったつもりで、甘えさせてあげるよ」と話すと、そっと体を寄せてきたという。

 ふたりの思いは一気に高まり、そのまま濃厚な車中セックスに及んでしまった――。

 実はいま、60代以上の男性たちが、これまで体験したことのない、濃密で快感に満ちた性愛の世界を堪能しているという証言が、次々と本誌に飛び込んできている。

 長年、連れ添ううち、男女の関係を意識できなくなっていたのが、ちょっとしたきっかけで熱い夜の交歓を復活させたという夫婦。あるいは歳若いパートナーとめぐり合い、とろけるような性の悦びを経験しているという男女。

 年齢を重ねるにつれて、我々は自分の体がセックスを求めているにもかかわらず、羞恥心や狭い道徳心が邪魔をして、もはや性欲などなくなったかのように振る舞いがちだ。

 だが、ちょっとしたきっかけでその枷かせを取り払うことができれば、いくつになってもセックスを楽しむことができることを、彼らの証言は実証している。

 しかもそのセックスは、若い頃には知りえなかった、一段レベルの高いものになったというのだ。

「60、70、80代でも、ときめきはどんどん高められます。恋やセックスは『攻めの養生』としても、もっと評価されていいと私は思っているんです」

 と、こうした動きを評価するのは、『「快楽」は体にいい』などの著書もある、医師の帯津良一氏だ。

 日本では若者の草食化やセックスレスが問題視されている一方、年齢を重ねた60代以上の人々の性も「いまさらセックスなんて恥ずかしい」などとされ、話題にされてこなかった。だがそんな状況はもったいないと帯津氏は指摘する。

「実際の肉体交渉に限らず、異性とのかかわり、恋のようなときめきは、命のエネルギーを高めます。絶対的に、免疫力まで高めるんです。『もう私は歳だから』なんて思っちゃダメ。いま前立腺がんが増えていて、主な原因は食生活だと考えられていますが、老境に入ってからのセックスの問題も影響しているかもしれない。世間が、人間という生命体にとって、少し上品になりすぎている可能性がある」(同前)

 実際、世界的に見れば、熟年期を過ぎてからも盛んにセックスをすることは、ごく当たり前のことと受け止められている。

 '07年にフランス国立衛生医学研究所(INSERM)が、1万2000人の男女を対象に行った調査によると、男性と同居している50〜69歳の女性の9割が最近1年間に「夜の営み」を経験したという。つまり、パートナーさえいれば、9割もの熟年カップルが当然のようにセックスしているということだ。

 さらに興味深いのは、その頻度。女性では月平均7.3回、男性は7.2回というから、およそ週に2回はセックスしている計算になる。それが、フランスでは「平均的」で「当たり前」のことなのだ。

 ならば、日本においても60代からの性を語り合い、研究し尽くすことで、豊かな人生の後半戦を楽しんでもよいのではないか。














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