雅子妃は皇后に不適格だから
「天皇の座は、浩宮→悠仁に禅譲」報道の真相
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■美智子皇后の悲しみ |
■心の底では失望している |
■何かが動き出している |
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「雅子妃に、皇后は務まらない」。美智子皇后の意向で、皇室典範が大きく改定。そして近い将来、悠仁親王が天皇に――。にわかに信じがたい報道が物議を醸している。その裏側で、一体何が起きたのか。 |
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美智子皇后の悲しみ
雅子妃の主治医として'04年から適応障害の治療にあたっている大野裕医師が、最近の妃殿下の体調について、東宮の侍医にこう報告したという。
「体調の波が激しくなっています。頭重ずおも感があり疲れやすく、身体のこわばりと睡眠不足を訴えておられる。ただ、それが適応障害からきたものなのか、季節病からきたものなのかは、判断が難しいところです」
オランダ公式訪問を無事にこなし、公務復帰の兆しが見えてきたのではと期待された雅子妃。だが、病状は相変わらず行きつ戻りつで、6月18日に予定されていた皇太子夫妻による宮城県の被災地訪問も延期することが決まった。
訪問延期は、4、5月に続いて今回が3回目。記者会見した小町恭士東宮大夫が「日程を申し上げる段階にない」と言っているとおり、訪問のめどすら立っていないのが実情だ。
そんな中で飛び出した週刊新潮の記事「『雅子妃』不適格で『悠仁親王』即位への道」(6月20日号)が今、大きな波紋を広げている。
同誌に証言した「さる宮内庁幹部」によると、皇后は、周囲に「皇太子妃には将来、皇后の仕事はつとまらないでしょう」と漏らし、雅子妃の皇后失格を口にしたという。
だが、現行の皇室典範では、務まる、務まらないに関係なく、天皇夫妻の次には皇太子夫妻が天皇皇后に即位し、身分は終身のものと規定されている。そこで皇室典範の改正を前提とした「奇策」が、秘密裏に画策されていると報じている。要約すると、次の通りだ。
将来、天皇が身罷みまかられた後は、皇位継承順位が第一位の皇太子が天皇に即位。しかし、皇太子には早い段階で退位し、皇位を次の方に譲っていただく。譲位の相手は、現在、継承順位第二位の秋篠宮ではなく、悠仁親王とする――。この改正案に関し、「すべて天皇・皇后両陛下の思し召し。すでに天皇・皇太子・秋篠宮の三者による頂上会談でも話し合われ、納得されている話」という宮内庁幹部のコメントまで掲載された。
この記事に対し、宮内庁は即刻猛抗議を行い、訂正を申し入れた。また、13日に会見した同庁の風岡典之長官は、強い口調でこう断言している。
「今上陛下、皇太子殿下、秋篠宮殿下のお三方によるお話し合いの場に(私は)常時同席しているが、この件(週刊新潮の記事)に関する内容の話し合いは、これまで一度もなく、全くの事実無根であるということを申し上げておきたい」
菅義偉官房長官も、同日、「このような事実は一切ない」と全否定した。
この反応の激しさには、ベテランの宮内庁担当記者も驚きを隠さない。
「宮内庁長官に加えて、政府首脳の官房長官にも全否定させるなどという対応は、前代未聞です。
風岡長官は、両陛下は記事内容をご存じないと数度にわたって強調し、『ご覧になられれば大変悲しまれるでしょう』と付け加えています。しかし実際、皇后はこの記事をお読みになり、陛下にもお伝えしている。皇后は、自身へのバッシングが激しかった皇太子妃時代、すべての週刊誌の皇室記事をスクラップし、抗議文案をご自身で考え、侍従に伝えていました。今でも皇后は皇室報道のチェック機関。今回の抗議の激しさは、事実無根であるとする皇后の激しいお怒りが表れていると見るべきです」
宮内庁と同じく、今回の記事は事実ではないとする皇室関係者や識者は多い。皇室典範改正の有識者会議出席者の一人が語る。
「天皇が政治には関与できないということは、憲法第4条で定められています。また、他の皇族もそれに準じるものと考えられており、皇族の方々は、そのことを重々承知しておられる。ところが記事によると、2月1日に風岡長官が美智子皇后の“密使”として、この方策を安倍晋三首相に伝えるため、官邸に出向いたとあります。つまりこれは、皇室が宮内庁を利用し、政府に働きかけたということです。そのように皇族が積極的に政治介入することなど、ありえないことなのです」
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