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Top > 特集記事 > 風俗 > 2013.7.8
週現スペシャル 忘れていた妻、自信を失っていた夫。でも、もう大丈夫だから、さあ、始めよう
帰ってきたセックス【Part1】
■再びデキる男になるための準備と行動教えます ■感動して涙が出たよ
■あ〜ら、不思議 こんなに気持ちいいなんて ■すごく濡れちゃったよ
■こんな快感もあるよ  
いまこそ、あの頃の快感よりも遥かに大きな官能が訪れるとき。どうしてそんなにセックスから縁遠くなるのか。どうしてなかなかできないのか。
第1部 男子編 やっぱりいいもんだね、セックスは
再びデキる男になるための準備と行動教えます

「オレはなんて子どもだったんだろう……」

 都内で開業医をしている本山洋治さん(62歳、仮名。以下同)は、還暦の年にそう思い知らされた。

 国立大学の医学部を卒業し、外科医として公立病院に勤務したのち、45歳でクリニックを開業。順風満帆の人生だった。

「ここだけの話、医師というだけでセックスの相手は星の数ほどいました。仕事で『先生、先生』とおだてられ、セックスでも『すごい!』と火遊び相手の看護師から誉められ、50代半ばまですっかりテングになっていたのです。

 ところが2年前、地位や肩書にまるで興味のない女子大生と知り合い、セックスした途端、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。

『おじさんのエッチって、女の体を使ったオナニーだね。今まで、エッチはヘタだって思われてたはずだよ』

 この言葉で私は、自分が“裸の王様”だということを知ったんです」

 それまでの本山さんは、ピストン運動こそがセックスだと思っていた。スタミナを見せつけようと激しく腰を使い、女性たちが果てると、勝ち誇ったような気分になっていたのだ。

 女子大生の言葉に衝撃を受けた彼は、それからというもの、軽んじていたセックスに関する書物を読みあさった。そして、セックスはいかに精神的なものが大切であるかを、初めて知ったという。

 すると不思議なことに、5年以上なかった奥さんとのセックスも自然と復活していった。

「私のほうから『……たまにはお風呂に一緒に入ろうか』と誘い、その後ベッドをともにしました。妻はいままで私の火遊びを知りながら、ずっと黙っていたんだと思います。だからそんな寛大な妻には優しくしようと自然に思えました。

 相手のことを考えずに力任せのセックスがすごいと勘違いしていた私は、決してデキる男ではなかった。セックスでいちばん大事なのは心です。セックスは相手と一緒につくりあげていくものだと、ようやく気づきました」

 本山さんは、以前「(患部を)切るんだから痛いのは当たり前だろう」と患者を叱ったこともあったが、それ以来、クリニックに訪れる人々にも優しい言葉をかけられるようになった。

 60歳を超えて、新しいセックスに目覚めた本山さんのように、自分では知っているつもりでも奥が深いのが性愛の世界。若い頃には若さに任せた快楽があるように、年齢を重ねたことによって初めてわかる悦びもある。

 もうセックスから卒業したというのはもったいない。再びセックスとともに生きる日常を取り戻した熟年の人々は例外なく、「ああ、やっぱりいいものだ」と感想を漏らす。

 ところが、素晴らしいセックスが忘れ去られたまま、自分のもとに二度と帰ってこない熟年男女は全体の半数――今年6月、日本人男女のセックスレスぶりが明らかとなった。

 コンドームメーカー大手の相模ゴム工業が、男女1万4100人を母集団とした、日本では最大規模といってよいセックス調査の結果を公表したのである。

 それによると、60代が1ヵ月にするセックスの平均回数は、男性1.2回、女性は0.8回(20代では男性4.4回、女性3.9回)。自分がセックスレスだと感じている既婚男女は55.2%にも及んだのである。

 60代でも月に1回はセックスをしていることに励まされる一方で、60代男性の53.3%、60代女性の41.6%が「セックスレスだと思う」と答えた。

 どうすれば生活の中にセックスが帰ってきて、デキる男となるのか。

 セックスを取り戻すのに必要なのは、日頃から相手を誉めるなどのコミュニケーションや、手をつないだり肩を揉んだりする何気ないボディタッチのような「準備」であることは言うまでもない。

 先の調査では、60代男性の65.5%が「もっとセックスをしたい」と思っている。その熱い思いをまず、伝えることから始めよう。














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