竹村会 会員企業にみる“躍進”の秘密


「日本のマスコミ報道は偏っているとよくいわれますが、ルーマニアについても、暗いイメージしか伝えられていないでしょう。日本人の海外旅行先も偏っていて、ルーマニアには見向きもしない。でも、とにかく一度行ってごらんなさい」
エムケイ企画(株)の小林学氏は、チャウシェスクの独裁政権崩壊後、秘宝財宝を探すテレビ番組の制作をきっかけに、ルーマニアの魅力にとりつかれた。こんなに人なつこくて文化性の高い国民は、そうはいない。商業主義に冒されてもいない。周りを見回して同一行動する習慣もなく、言論が活発で、理を通して論を持ち、それを伝えようとする。日本のように会話を疎かにしないから、すぐにキレたりシカトしたり傷ついたりしないのだ、という印象を小林氏は強く受けた。
「政府の高官とだって、アメリカや日本のように肩肘張って話す必要はない。彼らはとても温かく迎えてくれます。特に日本に対しては、すべてにおいて規範にしたいと彼らは思っていますから」
心酔して何度も足を運び続け、今ではルーマニア国立ブカレスト大学、国立行政大学の客員教授を務め、日本とルーマニアの架け橋的役割を果たしている。
しかし残念なことに、ここで日本の出店を見ることはない。小林氏がこのマーケットの撮影許可を得られたのも、TV放映は日本国内のみという条件つきだったからだ。
日本は外国へ行っても現地に入り込まず、入り込まないから蚊帳の外であり、蚊帳の外だから、かえって規制ぎりぎりのマーケットの放映が許される。何とも皮肉なメリットではないか。
ルーマニアでは隣国のハンガリーやチェコの十分の一という破格値で国営企業を買収することができ、しかも従業員の給料体系は初任給で日本の約十分の一、部長クラスになると約二十分の一という低賃金。噂を聞いて日本の経済団体が視察に回ることもあるそうだが、実を結ばずに帰ることもしばしばで、小林氏は嘆息を洩らす。
「海外旅行へ日本人のまま行って日本人のまま帰ってくるのと同じ。これはもったいない。郷に入っては郷に従え、ではなく、郷に飛び込め、ですよ」
たしかに外国の国営企業を買うことは冒険だが、ルーマニアの魅力や可能性は大きい。それに、コーディネーターとして国の中枢部と親交が深い小林氏がいてくれれば心強い限りだろう。
及び腰の日本の企業はさておき、学習院女子大学を始め幾多の日本の大学がルーマニアの大学と姉妹校の関係をつくり、留学生の交流が盛んになってきた。小林氏の教え子のルーマニア国立行政大学の学生が行政を学ぶため、近々来日する。日本の中央行政についてはある衆議院議員が、また地方行政では、武蔵野市と横浜市が協力を約束してくれている。

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