ペンション利用のABC

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ペンションの設備とシステム
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チェックインとチェックアウト
 おおよそ旅館やホテルと大差ない。ただ繁忙期になると、早着の場合、部屋に入れてもらえないこともあるが、パブリックスペースを使わせてもらえるか、荷物の預かりはほとんどの場合OKだ。
 また、送迎については、クルマでの利用が90%を超えている時代でもあり、行っていないところが多くなっている。送迎可の場合でも、当然予約時の確認と、当日駅などに着いてからの連絡が必要で、それも夕食の準備時間や繁忙期にはサービスが受けられないこともあるので注意したい。
夕食&朝食タイム
 時間になるとオーナーが知らせてくれる。夕食はほぼ6時から、朝食は8時頃からが多い。朝などもっと早い出発予定であれば、オーナーに相談してみよう。また、食事時間はあまりずらさない気配りが必要だ。
 食堂はパブリックスペースなのでパジャマ姿や洗ったままの髪で出向くのはやめにしよう。むしろ、食事を楽しむといった姿勢で、ドレスアップしてテーブルにつきたいものだ。
アフターディナー
 夕食後は、ベッド以外何もない客室の場合、あとは寝るだけでなく、パブリックスペースでテレビを観たり、本を読んだり、ゲームを楽しむといい。また、ワインやビールなどを飲みながら、オーナーや他の宿泊客と談笑するなど思い思いの時間を過ごすのも楽しいものだ。
 ただ、部屋にバスがない場合、時間を調節しあって使用するので、気がついたら入れない、といったことにならないように注意したい。
客室
 一番シンプルな場合、ベッドがあるだけのところもある。シングルルームのあるところはほとんどなく、普通はツインか予備ベッドが入ったトリプルルームがほとんど。
 最近では、部屋にバス(ほとんどがユニットバス)が付いたり、電話、テレビ、ビデオが備わったところも多くなっている。
 消灯時間は特にないが、木造建築が多く、意外と隣の部屋の音が筒抜けなので、夜遅くまでのおしゃべりは注意したい。
必要な持ち物
 風呂場には石鹸はあっても、シャンプー・リンス、歯ブラシ、タオル、ドライヤーの有無はペンション毎に異なるので、予約時に尋ねるか、最低限の洗面道具は持っていくのが正解。また、浴衣の用意をしているところもあるが、多くはパジャマの用意は必要。

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ガイドブックでチェックしたいこと
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食事の内容
 自分の好みの食事を出してくれるところを選ぶのが重要。美味しい、不味いは個人の嗜好の問題だから仕方ないが、どうしても食材で食べられないものがある場合には、相談してみよう。
設備
 プライベート派なら、客室の設備を重視。温泉派なら、24時間入浴OKの温泉や露天風呂は欠かせない項目。
 スキーやテニス、スキューバダイビングなど、目的がはっきりしている場合、ゲレンデやコートまでの距離を確かめたり、予約が必要かどうかを予め調べておこう。
交通・立地
 駅から離れているのに送迎ナシ、路線バスはあっても本数が極端に少ないなどが最近の傾向。クルマなら問題ないが、鉄道旅行では不便なところもあるので注意しよう。
宿泊料金
 通常表示されているのは、アウトバスの客室を2人で使用して、夕食と翌日の朝食が付いた場合の、1人分の料金。宿泊料金(ほとんどが朝食付き)と食事代が別に設定されているところもある。1泊2食付き、1泊朝食付き、素泊まりなどと表示されている。サイトに表示されている以外のスタイルもほとんどのペンションで応じてくれるので相談してみよう。普通、バス付きだと少々高くなる。
 また、ペンションによっては、お正月、ゴールデンウイーク、夏休みなどに季節料金を設定しているところもあり、表示料金よりも高くなるので予約の際に確認が必要だ。
 子供料金については、ペンションによってマチマチ。乳児で親と同じベッドに寝れば無料というのが多い。ベッドを使用したり、食事を別にすれば当然有料と考えた方がいい。ペンションの場合、旅館やホテルのようにサービス料をとるところはほとんどない。しかし、税金は別で、5%の消費税が加算される。また、温泉ならば別に入湯税がかかるので注意。

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予約の仕方
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 宿泊客の少ないオフシーズンならば予約なしでもOKになる場合もあるが、できれば当日の朝でもいいから、予約をしたほうが安心。
 ペンションブームの頃は早い時期にいっぱいになったものも最近では、夏休みといってもお盆の頃を除けばそんなに早く予約をしなくても十分泊まることができると言われる。また、万が一いっぱいの場合、所属団体の予約センターを利用することも一つの方法だ。
 予約金として宿泊代の一部を送金する場合もあって、間近(大体1週間から当日)なキャンセルの時には、この予約金がキャンセル料となるようだ。人数の変更やキャンセルは、できるだけ早く連絡するのがペンションに対するマナーだろう。キャンセル料については予約時に説明を受けていおいたほうが、後々キャンセルしなくてはならなくなった場合にトラブルを起こさないですむ。

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家族連れが利用する場合の注意
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 最近では家族連れの利用が増えていると言われる。また、子連れ歓迎と謳ったところも多い。しかし、宿泊料金のこと、食事のこと、マナーのことなどで、トラブルが多いのも事実だ。
 料金や食事のことは、予約の際にきちんと話し合って決めればよいが、マナーについては利用する側に問題があるケースが多い。いくら旅先とは言え、子供の行動は親の責任で解決するものだ。
 ペンションは木造建築がほとんどなので、ベッドの上で飛び跳ねたり、廊下を賭け回ると下に響くことが多い。子供も開放感から騒ぎたくなるわけで、おとなしくしていたら子供らしくない。周りが同じような子供連れならそれほど気を使わなくてすむが、中に子供があまり好きでない人がいたり、若いカップルが多いとせっかくのプライベートな旅の雰囲気を壊してしまいかねない。予約のときにその日の宿泊者の割合を聞いたりして確認してから泊まることをお勧めする。

 
所属団体・予約センター
日本ペンション連盟
(予約業務あり)
平日10〜17時30分
土曜・日曜・祝日休み
[東京] TEL 03-3437-9821

日本ペンション協会
(予約業務なし)
平日10〜18時
土曜・日曜・祝日休み
[東京] TEL 03-3262-0350
[大阪] TEL 06-6341-5666

カントリーイン
(予約業務あり)
平日9〜18時
土曜・日曜・祝日休み
[東京] TEL 0120-03-2333

ガストホフグループ
(予約業務なし、各ペンションに直接)
平日・土曜10〜18時
第1・第3土曜・日曜・祝日休み
[東京] TEL 03-3937-4040

ABCオーナーズグループ(M&Mペンション情報センター)
(予約業務なし、各ペンションに直接)
平日・土曜10〜18時
第1・第3土曜・日曜・祝日休み
[東京] TEL 03-3937-4040

日本ペンションオーナーズグループ
(予約業務なし、各ペンションに直接)

ペンション流通センター
(予約業務あり)
平日9〜17時
土曜・日曜・祝日休み
[東京] TEL 03-3964-5322

ピーネット
(予約業務なし、各ペンションに直接)

 

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