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この思い出がむくむくとよみがえってきたのは、ボスの一言が原因である。
「ミーガン法は、加害者の人権を侵害する」
という主張が日弁連からあがっているってことなんだけど、それだったらコレラ患者の人権はどうなんだよと思ったからだ。
奈良で起きた小一女児誘拐事件の犯人として逮捕された小林薫容疑者(36歳)ってのは、過去に2度も性犯罪で逮捕された前歴があったそうだ。で、アメリカには性犯罪者の情報を開示する「ミーガン法」って法律があって、たぶんこのサイトに来てる人には説明するまでもないかと思うんだけど、
「常習的な性犯罪者の顔写真や住所、犯罪歴などを公開する」
というのが、ミーガン法なんだそうだ。やればいいじゃん、とわたしは速攻で思ったんだけど、先にいったような理由で「ミーガン法はいかがなものか」って声が上がっているとかなんとか。
なんだよそれ、だったらコレラ患者の人権はどうなるんだよ。
コレラは凄いよ、まず、待っているのが「隔離」だもん。隔離なんて、滅多なことじゃ味わえないよ。いろんな伝染性の病気ってあるけど、「隔離」まで法律で義務付けられている病気はそうそうないよ。おまけに折詰めの鯛を食っただの食わないだの感染経路をはじめとして、自分がどこで下痢をしたかまで広く世間に知らしめられちゃうんだよ。患者の立場に立って考えたらこれはすごいことだよ。人権なんて無視しまくられじゃないか。患者の社会復帰なんてちっとも考慮されてないよ。社会に戻ってきたら“下痢チョビ君”ってあだ名が待ってるんだぞ。リンチと同じじゃん。A君がある程度はたくましかったからなんとかしのいだんだと思うけど、弱い子だったら、あれを契機に不登校になってもおかしくないだろうと思う。
それほどの人権侵害を看過しておきながら、ミーガン法は駄目ってどういうことよ。なんか間違っている。
ということで、わたしは「ミーガン法成立、賛成!」なわけだが、なんで相手方は「ミーガン法はいかんよ」と言ってるのか、次回、じっくり聞いていこうと思います。
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