シャッターチャンス23
フィルムをいじめる1

23week_jpg カラーフィルムは、大別して2種類ある。昼間の太陽(色温度5500度K)で、ノーマルに発色する。デイライトタイプと、写真用ランプ(色温度3200度K)でノーマルに発色する、タングステンタイプだ。

1日の光の変化を見てみよう。日の出直後の赤い光、すぐに明るくなり、普通の感じに見え夕方までくる。そして、日没直後の赤い夕日となる。この、“赤い”、“普通”というのを、フィルムでは“色温度”として、表わしているんだ。色温度の高いほうがブルーが強く、低いほうが赤みが強い、と考えればいいだろう。

太陽でも、1日で3000度K〜5500度Kくらいの変化はある。しかし、これを気にしすぎて、いろいろフィルターで補正していたのではたまらない。少しだけ気にすることにして、それを逆手に取ることを考えればいいんだ。

このホームページでも、日がかたむいてからの写真が何点かある。真昼の太陽に焼けた肌、ちょっと、けだるい雰囲気がする、赤味の強い写真。室内のスタンドだけや、ランプを使った赤味のうんと強い写真が、デイライトタイプのフィルムを、色温度の低い状況で使用したものだ。肌色は、もちろんノーマルには発色していない。しかし、気分が写っていると思う。

これと全く逆の状況もある。この写真を見て欲しい。これは、くもり日真昼、タングステンタイプで撮ったものだ。3200度Kでノーマル発色なので、昼の光の中で、約2000度K分くらいブルーが強くなってしまうんだ。もちろん、本来の使い方ではないかも知れないが、楽しい使い方なので試してみるといい。

こんな風にフィルムをいじめて使うことで、大きな、ストロボや三脚を使うよりも、女性のその時の気分と雰囲気が撮れるんだ。


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