シャッターチャンス27
ブラック&ホワイト1 撮影のコツ

27week_jpg カラーリバーサルフィルムは、撮ってしまえば、あとはラボまかせ。多少のプラス・マイナスができるといっても知れている。これにくらべ、モノクロは撮った後が楽しい。もう一度現像とプリントで、新たに表現を加えることができる。しかし、加えられるにしても、いい加減な撮り方をすると、その範囲が狭くなるんだ。だから、プリントまで考えた撮り方をしなければいけない。
まず考えなければいけないことに、女性の場合は、彼女の肌色を白く出すのか、グレーにするのかを考える。つまり、全体のトーンを肌色より落とし、プリントで白く表すか、逆に、全体のトーンを肌色より上げ、肌色をグレーに表すかを決める。
たとえばオープン撮影のとき、バックを木陰のシャドウ部にして、彼女の顔を白くとばすか、新緑の葉にしてグレーにするかなどで、印象が全く違ってくる。もちろん、焼き込みや覆い焼きで調節はできるが、これらのテクニックは最小限がいいにきまっている。撮影時の決定は、あくまで優先するんだ。

そして、これがきまったらフレーミングする。この時、全体の白・黒・グレーのバランスを考える。目には、赤や黄色・グリーン・ブルーとあざやかに色彩が飛び込んでくるが、これにまどわされないように、うまくバランスを撮る。これには、ピントを大きく外してボケボケの状態を作り、あやふやな色のマッスで、画面全体を見ると見当をつけやすい。これは、カラー撮影時、画面の色の割合を見るのにもおおいに活用できる手だ。おぼえておこう。
つぎに露出だが、モノクロの場合もカラーの場合と同じでフィルムによって実効感度も違うし、自分の表現したい明るさによって、適正露出は大きく違う。

モノクロの場合は、とくに気をつけなければならないのは、自分の現像液の状態を、つねに頭に入れて、露出を決める。ちなみに僕の場合は、たいていでた目より+1/2絞りから1絞りはあける。つまり、指示感度の半分で撮って、古い現像液でやや早あげ気味している。これが、いちばん粒状性がいいようだ。ただしこの場合、現像を押しすぎるとあとで大変な目にあう。そのへんは自分で調節しながら試そう。
試すには、一本だけ無駄にして段階露出を切る。メーターの出た目の±2絞位の段階露出で充分だ。そしてそれを時間現像して、ネガ濃度をきめるといい。そうすれば、あとは時間現像でOKだ。

最後に、ライティングだ。大まかに言うと、人物を中心に、全体が上下に3〜4段くらいにおさまっていると、キレイに焼ける。それ以上だと、プリント上でなんのニュアンスもない。真っ白か真っ黒になってしまう。それには、人物をレフ板で調節することだ。しかし、カラーのように、銀レフなど硬いレフを使用すると、あとで泣くことになる。モノクロは、もっと柔らかいレフを使う。これらが、モノクロのポイントなんだ。

モノクロフィルムの種類
モノクロフィルムは赤外フィルムなどの特殊フィルムを除いて、感度だけで選ぶことになる。低感度のものは微粒子だし、高感度になると粒子は粗くなる。ここでは、よく使われるものを紹介しよう。

コダック
パナトミックスXパン(ISO32)
プラスXパン(ISO125)
トライXパン(ISO100)
T-MAX100(ISO100)
T-MAX400(ISO400)
T-MAXP3200(ISO3200〜6400が最適範囲。ISO400〜5000まで使用可能)



実効感度
実用感度とも言う。公称の感度は、それぞれフィルムにはあるのだけれど、その感度より高い感度で使用したりすることがある。また、フィルムによっては、公称感度にバラツキがあり、ISO100のフィルムでもISO125くらいあったりする。

適正露出
自分の狙いどおりに写真が上がれば、それが適正露出なんだ。

指示感度
フィルムの公称感度だ。パッケージやパトローネに表示されている。

段階露出
露出計で測った露出値を中心にプラス側とマイナス側に露出を変えて何枚か撮影する。1/2段か1/3段のステップでプラス・マイナス2段まで押さえておけば充分だ。


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