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相変わらず就職難の一方で、日本の過労死・過労自殺者の人数がまた最高を更新した。しかも年間の自殺者が3万人を超えている。
これは本当に異常なことである。日本企業では、休みもいろんな意味で取りづらい状態だ。なぜそこまでして仕事にこだわらなければいけないのか。
特に過労自殺に関しては、誰かが「日本にはかつて切腹という伝統があったが、それが悪い意味で受け継がれているのではないか」と言っていた。いろいろ考えされられる発言だ。
日本人は伝統を守りたがる人種である。「良い伝統」ならいいが「悪い伝統」、つまり「時代に合わない伝統」まで疑わずに守りたがる。
しかし時代は変わっていくものである。これから前に向かうためにはその「時代に合わない伝統」「いらない伝統」を思い切って捨てることも大事ではないだろうか。
社会や企業などの発想の転換が必要だ。人間は仕事だけが人生の全てではないし、死んだら元も子もないのだから。
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過労死と切腹は別物
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如月次郎
さん |
発言日:
2005.06.30
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昨今言われる「過労死」を武家社会時代の「切腹」と同じように考えるのに疑問があります。切腹には「御家大事」という大義名分があり、主君に忠誠を誓うとか、一人で全責任を負うとの意味合いがあると思います。しかし、過労死にはそのような大義はないし、救われる人は誰もいません。
私個人の見解ですが、過労死は自らの意思で選び取った結果であり、それが嫌なら退職・転職・裁判など、避ける手立てがないわけではありません。そして過労死は「社会現象」ではなく、第三者のせいでそうなるものでもないでしょう。なぜなら過労死に至るまでの一定期間に、考え直す時間は多少なりとも持てたはずだからです。「止むをえず」「家族を守るため」「食って生きていくため」に働いたとしても、自殺したら家族は間違いなく路頭に迷います。
過労死と切腹とは「似て非なるもの」であり、切腹の伝統を「悪しき伝統儀式」と考えるのはいささか早計ではないかと私は思います。
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自殺者たちは追いつめられている
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らぶぴいす
さん |
発言日:
2005.07.07
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如月次郎さんへ意見!
そうはいっても、過労自殺した人の中には、会社に対して「すいませんでした」と遺書などに書く人もいます。主君、つまり上司などに忠誠を誓い、一人で全責任を負ったりする人もいるのです。しかし、中には自分がそう思い込んでるだけで、ただ会社にいいようにコキ使われているだけ、ということに気づいてない人も多い。そういう人を「会社のために全力を尽くす人」と美化するのは無責任もいいところではないか、と思うわけです。
それに過労死を避けるために退職・転職・裁判という方法もあるのはわかりますが、確かに転職・裁判がもっと簡単に行えるなら、過労死・過労自殺はこんなに問題にはならないでしょう。しかし就職難のご時世、転職が成功するとは限らないし、裁判にしても一般人が簡単に起こせるものではない。それに過労死・過労自殺をする人は、これからどうするかを考える心の余裕さえ持てないほど追いつめられているものです。
やはり「仕事・会社・団体至上主義」という現在の日本を何とかするべきではないでしょうか。
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失業と過労が並存する社会
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Inoue
さん |
発言日:
2005.07.14
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失業率がかつてない水準で高止まりしている一方で、30〜40代の総労働時間は増加している。一人当たりの労働時間を増やす方が、人を多く雇うよりもコストが安いのだ。
その原因が、社会保険料の逆進性である。労働者の数に比例して増える社会保険料は雇用課徴金となってしまっている。
これを打ち消すには、社会保険料を累進課税か、せめて比例税にするしかない。あるいは残業税を徴収して、残業が労働者にとっても企業にとって高コストになるようにしてもよいのではないか。
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システム的な防御網が必要
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PM
さん |
発言日:
2005.07.14
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システム的な防御網を設置することを提案します。
そもそも企業人・経営者はじめ労働者の個々人に完全な人物はいないし、どんな規模の会社も完全な組織ではありません。
そうした現状において人間を救うには、会社の規模に関係なく、各企業体を貫いて啓蒙・啓発・チェックする第三者的な機構が必要だと考えます。
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どこからでもやり直しができる社会に
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らぶぴいす
さん |
発言日:
2005.11.10
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最近では就職難を苦に自殺する学生も多いそうだ。学生に限らず就職浪人やフリーター、引きこもり、ニートなどになっていた時期があると、それだけで就職のネックになってしまうことがある。そう考えると日本は一度脱線してしまったら、立ち直ることは難しい国であることがよくわかる。
日本は不況や就職難といわれてずいぶん経つけど、年々自殺率が高くなっているのは時代が変わっているのにもかかわらず、社会や企業が昔の感覚のままでいるのが原因ではないだろうか。言わば「一般的な人生」を送らない人を排除する社会。いろいろ事情があって「一般的な人生」を送りたくても送れない人も多いのに。
それに日本はいまだ転職に良いイメージをもってないように感じるけど、働いているうちに「この仕事や職場は自分には違う」と考えたり、気が変わる、つまり「全く違うことをやりたくなった」と考えることは誰にでもありえるから、やり直しができない社会はよく考えたら酷だと思う。
他の国では失業保険などがしっかりしてるし、「社会人から大学生になる」はめずらしいことではない。日本もそういうところは見習うべきだと思う。年齢と関係なく、どこからでもやり直しがきく社会になって欲しい。
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