シャッターチャンス14
くもり日だってチャンスはある

14week1_jpg モノクロ撮影だとなんの問題もないが、カラーの場合のくもり日はユーウツだ。キーライトになるべき太陽がなく全体にベターッとした写真になりがちだ。浜辺で、“あつーい”水着写真を撮りたいんなら、あきらめたほうがいい。こんなときは、方向転換にかぎる。水着をあきらめて、洋服を着せてしまえ。

この写真がそんな状況だった。朝起きたら雨。こんなとき大事なのは、カメラマンは決して暗くなってはいけないんだ。そっせんして冗談を言い、モデルをはげまさないといけない。そして頭の中をフル回転させ、くもりの中での最良のシチュエーションを見つけることだ。

ここで、くもりの撮影のコツを少しはなそう。第1に露出の問題だ。場合によって多少異なるが、入射平均測光より、1絞り1絞り半くらいは、開けないとキレイな肌色がでないというのをおぼえておくといい。AEカメラを使用している人も、ISO感度か露出補正機構で顔の反射測光より1/2絞り〜2/3絞り開けるといい。カメラのメーターがプラス側に振り切れそうで、こわいと思うかもしれないが、心配することはない。ガンガン撮れ。特にネガカラーフィルムの場合はオーバ目が良い。

第2は、背景の見つけ方がムズかしい。人物の露出をうんと開けるので、基本的に背景は、暗いほうがいい。かなり濃いグリーンなんかでも、開けると、キレイなグリーンになるんだ。まちがっても空抜きなんかで撮るな。とにかく、くもり日は、暗い背景をチェックすることだ。

第3は、レフ板だ!くもりの光は始末が悪い。うんとまわっているようだが、そのまま撮るとおデコが明るく、ハナ、口と下がるに従ってズルーッと暗くなる。これを下から白レフや銀レフで補ってやるとよい。 最後にくもり日は、フィルターがよく効く。マゼンダ、アンバー、イエロー、いろいろ試して楽しんでしまえ。



キーライト
撮影するときカギになる光線。自分の狙いによって決める光で、表現効果を作る光のことだ。必ずしもキーライトがメインライトとは限らない。

入射
入射光式露出計のこと。これは単体露出計。女の子に当たっている光を測り、露出を計算できるものだ。カメラ内蔵の露出計は反射光式露出計で、女の子に当たって反射してくる光を測る。

平均測光
全体の明るさを平均的に測る方法。画面内の明るい部分も暗い部分もまとめて、その平均の露出値を出す。

AEカメラ
オート・エクスポージャ(AE)カメラのことで、自動露出をしてくれる。内蔵のTTL露出計で測光し、その露出値でカメラをコントロールして撮影してくれる。最近のカメラはすべてAEカメラだ。

露出補正機構
AE撮影の場合はカメラが露出を決めてくれるが、それより多めの露出をかけたいとか、少なめの露出にしたいとき、この機構を使えば露出量をコントロール出来る。0を中心にプラス側、マイナス側に1/2か1/3ステップでシフト出来る。昔はダイヤル式だったが、最近は液晶表示のカメラが増えている。

反射測光
カメラ内蔵のTTL反射光式露出計で女の子の顔の明るさを測ること。


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