シャッターチャンス15
まっぴるまは休んでしまえ

15week1_jpg 南洋の真昼は、信じがたいほどまぶしい。あの白い浜が、レフ板になっているからだ。撮られるほうだって、たまったものじゃない。目なんてあけてられないくらいだ。
だから僕のロケの昼食は、やかましく、長く、そしてウマイ。あるときは浜の木陰でサンドウィッチ、島のスーパー横のハンバーガーショップと、決して豪華ではないが、冷たいビールを飲みながらの大騒ぎだ。でも、これにも理由がある。

もちろんあの暑さで、モデルがまいってしまうからということもある。しかし、本当は真上の太陽は使いにくいということだ。目の下には、まるで寝不足のクマのような影。体にしたってそうだ。バストがうんと大きければ、腹につり鐘のような影ができる。ガンバッて撮ったにしても、うんと強い銀レフを使わなければならない。使えばモデルの目が開かない。後は浜辺にモデルをあお向けに寝かせて、目を閉じさせうんと切りつめた露出でガシャッと撮れば、もう撮るものがないんだ。だったら、木影でサンドウィッチをほうばるモデルをスナップしたほうが、よっぽどいい写真が撮れる。

でも、これも夕方の斜光の中でむかえるクライマックスを考えると、大事な儀式のひとつなんだ。



レフ板
光を反射(レフレック)させ、被写体に光を当てるための板状のもの。白いものを白レフ。銀紙を張り付けたものを銀レフといい、強い光を当てるときには鏡を使ったりする。

斜光
被写体(女の子)に対して斜めに当たる光線だ。朝夕の光は太陽光が斜めに当たるので、立体感が出せるのだ。


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