南洋の真昼は、信じがたいほどまぶしい。あの白い浜が、レフ板になっているからだ。撮られるほうだって、たまったものじゃない。目なんてあけてられないくらいだ。
だから僕のロケの昼食は、やかましく、長く、そしてウマイ。あるときは浜の木陰でサンドウィッチ、島のスーパー横のハンバーガーショップと、決して豪華ではないが、冷たいビールを飲みながらの大騒ぎだ。でも、これにも理由がある。
もちろんあの暑さで、モデルがまいってしまうからということもある。しかし、本当は真上の太陽は使いにくいということだ。目の下には、まるで寝不足のクマのような影。体にしたってそうだ。バストがうんと大きければ、腹につり鐘のような影ができる。ガンバッて撮ったにしても、うんと強い銀レフを使わなければならない。使えばモデルの目が開かない。後は浜辺にモデルをあお向けに寝かせて、目を閉じさせうんと切りつめた露出でガシャッと撮れば、もう撮るものがないんだ。だったら、木影でサンドウィッチをほうばるモデルをスナップしたほうが、よっぽどいい写真が撮れる。
でも、これも夕方の斜光の中でむかえるクライマックスを考えると、大事な儀式のひとつなんだ。
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