シャッターチャンス16
逆光に海が光るときがチャンスだ

16week_jpg 当然だが、世界のどこの海でも、露出なんて変わりはしないし、逆光にキラキラ輝く海は、同じ時刻に光ってくれる。僕は、このキラキラ輝く海を何度も味わって、その時刻が近ずくとウキウキしてしまうんだ。

午前9時、朝の撮影の開始だ。もう外はかなり暑い。ニコンF4に300m/mF4.5を付ける。これが南の島でのボクの標準セットなのだ。重たいが、レンズ、ボディのバランスが良く、かなりのスローシャッターまで切れる大好きな組み合わせだ。女の子は、もう浜辺で遊んでいる。彼女の後ろの海は、あのキラキラがいい感じで輝き始めている。銀レフを持って走るアシスタントに、思わず“急げーっ”と声をかける。
“さあー!いくぞー!”と彼女に声をかける。反射的にふり返る彼女。キラキラの海を見た直後の気分の良い顔、モータードライブがまわる。露出はまだ測っていない。でも大丈夫。太陽も、銀レフも、フィルムもいつものセットだ。銀レフは彼女から1メートル半、これなら1/250秒F5・6半、これで絶対、気分の良い写真が撮れている。これが、今日のワンロール目だ。

こんな写真を撮るには、やみくもに海に行けばいいってもんじゃない。太陽の高さが問題だ。トップライトじゃ海は光らない。君が島の東側にいたら午前9時、西側なら3時が逆光に輝くときだ。それも、せいぜい1時間で終わってしまう。テキパキ撮影しないと、また明日なんてことになりかねない。機材をチェックして、少しだけ早めに浜辺でスタンバイだ。
まず、露出チェック。これはキラキラを中心に考える。絞りすぎてもキラキラしないし、海のブルーもでない。人物中心だとオーバーでまっ白だ。だいたいISO 64相当で、1/250秒、F5.6〜8半前後にするといいだろう。あとは、レンズの長さでキラキラの大きさがうんと変わる。長いレンズで大きなキラキラ、うんと広角レンズで小さなキラキラ。好みのキラキラを楽しもう。



逆光
被写体(女の子)の後ろから光線が当たっている条件だ。海も逆光だと輝きが美しい。被写体に対して逆光で斜めに45度くらいから光線が当たっている状態は半逆光だと思う。

トップライト
被写体(女の子)の真上から光線が当たっている状態のことだ。真夏の正午前後の太陽がこれだ。

ISO 64
コダクローム64あるいはコダクローム64プロフェッショナルのフィルム感度。


BACK NEXT
TWO - Tatsuo Watanabe's Online Photography - 〜素肌のメッセージ〜
(C)TATSUO WATANABE 1980-2002. ALL RIGHTS RESERVED.