シャッターチャンス21
量感を画面いっぱいに使う

21week_jpg 35m/mのフレームのなかに、ズッシリとした存在感を持った女性が写っているのがいい。この存在感ってやつも、画面に量感を表現することで、表現できる場合もあるんだ。君の写真が何か迫力に欠け、もの足りないとしたら、ひょっとしたら、この量感の表現不足なのかも知れない。もう一度、チェックしてみたらどうだろう。

量感は、画面をいっぱいに使うことから始まる。むろん、ただ画面中を女性の体で埋めればいいなんてことじゃない。合理的につかわなければいけないんだ。そのうえ、その体が充分に立体感をもって、ライティングされていなければいけない。ここから始まる。
君たちは、望遠レンズを遠いものを大きく写すものだと思ってはいないか。もちろん、それは間違いではないが、僕の使い方は違う。まず僕の望遠レンズは300m/mからだ。それ以下は望遠とは呼ばない。
その300m/mを、ほとんど最短撮影距離付近で使っている。つまり奥行きをなくすんだ。望遠効果だけで300m/mを使っている。そしてそのなかに、顔も、バストも、ヒップもつめ込んでしまうんだ。ただ、その3つの要素を300m/mで画面に入れるには、必然的にもカメラ位置もうんと下がるし、微妙なカメラの向きで体は画面外に出てしまう。だから三脚は使えないんだ。三脚を使っていたら、とても画面いっぱいに3つの要素を入れて36枚も撮れない。筋肉がつっぱても手持ちで撮るんだ。
それに色のトーンでも、量感は影響を受ける。あまりハイキーな色では、写真は軽くなる。多少ローキーな色づかいのほうが向いている。人間の感覚は、やはり暗い色に量感をより多く感じる。

量感を表現するということが、わかっただろうか。これが写ると、どんどん写真が面白くなるはずだ。
うんと筋肉をきたえて、300m/m手持ちでガンガン迫って撮れ!



望遠レンズ
300ミリF2.8というレンズは高価だがよく使われている。300ミリくらいになると望遠レンズという気がしてくる。

最短撮影距離
レンズのピントが合う最も短い距離。単体レンズの場合、ほぼ焦点距離の10倍だ。だから、300ミリレンズでは3メートルというのがほとんどだ。

望遠効果
遠近感(パースペクティブ)は、レンズの焦点距離でずいぶん感じが変わる。ワイドレンズでは見た目より遠近感は強調されるし、望遠レンズでは遠近感は詰まってくる。


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