シャッターチャンス5
シャッターチャンスは動作の中にある

5week_jpg 女性がポーズを決めてピタリと止まる。それをモータードライブでバシャバシャ撮る。現像が上がると、なにかつまらない。画面の中の女性が、生き生きとしていない。こんな経験があると思う。

女性の写真は、全体が静止した状態を撮っても、生命感のない、つまらない写真になってしまうんだ。だから、動作が終わる直前の瞬間や、髪の毛が風でフワリと動いた瞬間を、狙うといいんだ。笑顔だって、動いているからいいわけで、笑顔のままで止まってしまえばどんどん色あせてしまう。同じポーズをベスト状態で止めておくなんて、不可能なんだ。いつまでもポーズにこだわっていると、証明書の写真に背景があるだけになてしまう。これじゃモータードライブ付の一眼レフが泣くってもんだ。

これはそんなにムズかしい事ではないんだ。ただ自然に動けばいいんだ。髪が顔にかかったら、頭を振ってはらう。浜辺に貝があれば拾う。うしろからついて行き、ふり返ってもらったりするだけでいいんだ。そして、その動作が終わる直前が、絶好のシャッターチャンスなんだ。

撮影風景を見ていると、たいして長くない玉なのに、三脚を付け、撮っている人を見かける。これでは相手が動いても、それに対応するのが、むずかしい。三脚なんてつけずに、シャッターを切りながら、彼女といっしょに動くんだ。膝をついてパシャ、次のシャッターは背のびをしながらパシャ。とにかく彼女の動きに素早く反応することだ。そうすれば、カメラを持った君たちの気持ちも踊り始め、もちろん、彼女の気持ちだって踊る。

それらが彼女のホンネの表情。

アングルや、ポーズなんて関係ないんだ。ホンネの表情が写っていれば、なによりも強い写真になるんだ。撮り終えて、36の違う形、36の違う角度の写真が撮れていれば、その中の不安定な瞬間に、新しい表情が見える。ポーズになんかこだわらず、とにかく彼女のまわりをまわってしまえ。



一眼レフ
一眼レフレックス・カメラの略だ。レンズを外しマウントを覗くと反射ミラーがあるのがわかる。これで実際に写る画面をファインダーで見られるんだ。女の子を一眼レフのファインダーで見ているだけで楽しくなる。

アングル
角度の意味。カメラアングルといえば、被写体に対するカメラの角度。下から写せばローアングル、上から写せばハイアングル。とにかく女の子をいろんな角度から写すようにしよう。

36
35ミリフィルムは、36枚撮りが標準だ。24枚撮りとか12枚撮りなんてセコイ枚数のフィルムは使わずどんどん撮りまくろう。


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