シャッターチャンス10
手ブレを恐れるな

10week_jpg シャッタースピードが速ければ、手ブレもしないし、動きのあるものもピシャッと止まって写る。シャッタースピードが遅ければ、手ブレが起こり、動きのあるものも当然ブレてしまう。だからといって、いつも速いシャッタースピードでは、味のない写真になってしまう。
何を基準に、シャッタースピードを決めるかで、画面は大きく違ってくる。モデルの笑い顔なのか、走っているときのしなやかな体なのか、体に降りかかるシャワーの水なのか。何に君が感じたかで、シャッタースピードを決めるといい。絶対的なシャッタースピードなんて、あり得ないのだ。むしろ、それで迷うくらいなら、いっそ、思いきって、極端なスピードにしたほうがいい。

たとえば、全部の動きを止めない程度に、シャッタースピードをスローにしてみよう。モデルも、バックの波も、キッチリ止まっているだけでは面白くないだろう。1/60秒くらいにすれば、モデルが止まって、波だけブレる。あるいは、波とモデルの手先だけがブレる。これだけでも、なにかほかに読みとれるんじゃないか。だから、必要以上に動きを止めてしまうようなシャッタースピードより、少々ブレたって、あるいは全部ブレたっていい。スローシャッターにいどんでみよう。ピントさえしっかりしていれば、ブレブレの写真だって、充分に人を納得させられるからだ。

ここでもう一つ言いたいことがある。君たちはもうわっかていると思うが、シャッタースピードを遅くすれば、当然、その分だけ絞られるということだ。1/500秒・F4なら、1/125秒・F8というふうににだ。人間の全身を100m/mで撮影する場合F4とF8では、バックのボケがかなり違うはずだ。だから、シャッターを遅くするときは、このことも考えにいれておかなければいけないんだ。このように、シャッタースピードと絞りの関係は反比例する。そして、絞れば絞るほど、ピントの合う距離は深くなる。これを被写界深度という。この被写界深度を利用して、人物から背景までピントの合った写真にトライするのも面白いと思う。



シャッタースピード
シャッター速度は、ほぼ2倍の速さで変わって行く。1秒、1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/15秒、1/30秒、1/60秒、1/125秒、1/250秒、1/500秒・・・という具合だ。最近の電子制御のカメラはその間のシャッター速度も使われるようになっている。だから1/350秒なんて表示が出たりする。

絞り
フィルムに当たる光の量をコントロールする穴。穴が大きいと光は多くは入り、小さいと少ししか入らない。たとえばF1.4のレンズの絞りを完全に開けて使うと解放絞りと言う。絞り値はルート2をかけていったものだから、1・1.4・2・2.8・4・5.6・8・11・16・22・・・というように続く。シャッタースピードは、光が当たる時間をコントロールするから、絞りとシャッタースピードは反比例する。ある光の量をフィルムに当てる場合、絞りの穴を大きくしてシャッタースピードを速くする方法もあるし、絞りの穴を小さくしてシャッタースピードを遅くする方法もあるんだ。

被写界深度
ピントが合うのは一点だが、その前後にピントが合って見える範囲がある。それを被写界深度という。被写界深度は、レンズの焦点距離が短いほど、撮影距離が遠いほど、そして絞りが絞り込まれるほど深くなる。浅くしたい時は望遠レンズを使い、なるべくアップで絞りを解放にしてやればいい。被写界深度はピントがあっている位置の前に浅く後ろに深いということを知っておこう。

人物から背景までピントの合った写真
画面全体にピントがくることをパンフォーカスという。


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