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| ●京都1R・未勝利戦(芝1200m) ◎17エイシンラビアン
 ○10ニシノマーメイド
 ▲4ヘヴンリービーナス
 △13プリティタヤス
 △5コスモダンスナイト
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 ◎エイシンラビアンは「マイネルラヴ×ノーザンテースト」という組み合わせで、リィフォーとパーソロンのニックスを持っている。このニックスはダイワテキサス(重賞5勝)、インターマイウェイ(大阪杯、函館記念)、ラガーチャンピオン(セントライト記念)、ダイタクテイオー(毎日杯)などの重賞ウィナーを輩出している。マイネルラヴの代表産駒であるマイネルハーティー(ニュージーランドTもこのニックスの産物だ。初戦は好内容の2着。今度は勝ち上がれるだろう。
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 ●京都2R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎10ビッグムサシ
 ○5ハイブレッド
 ▲7ドリームパスポート
 △8ブラックレガシー
 △9シロキタスピード
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 ◎ビッグムサシは「アフリート×ニジンスキー」という組み合わせ。母系にニジンスキーを持つアフリート産駒は成功しており、過去にプリモディーネ(桜花賞)、プリエミネンス(ダート重賞8勝)、リキアイタイカン(CBC賞)、ビッグウルフ(ジャパンダートダービー)など多数の活躍馬が出ている。なかでもプリモディーネは「アフリート×ニジンスキー」で、2代母の父イエローゴッドが「ナスルーラ系×フェアトライアル系」。これはビッグムサシとまったく同じ構成だ(ビッグムサシの2代母の父トライバルチーフも「ナスルーラ系×フェアトライアル系」)。芝のマイルは向いている。前走はスタートでモタついたロスが最後まで響いた。今回は外の偶数枠を引いたのですんなり出れるだろう。
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 ●京都5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎1マルカシリウス
 ○6シベリアンスパーズ
 ▲3スズカフローラ
 △5エイシンサットン
 △4ヤマトマリオン
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 ◎マルカシリウスは母系にミスタープロスペクターを持つフジキセキ産駒。このパターンはテンシノキセキ(セントウルS、フェアリーS)、カネヒキリ(ユニコーンS)、カネトシディザイア(桜花賞4着)、ショウナンバーキン(秋華賞5着)、マルカキセキ(ファルコンS5着)など優れた産駒を輩出している。2歳戦では強く、特に芝1200mでは連対率44.4%と抜群。母フォルナリーナは報知杯4歳牝馬特別(G2・芝1400m)で3着に食い込んだ実績がある。ここは勝ち負けに持ち込めるだろう。
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 ●京都6R・新馬戦(芝1400m)
 ◎5ブラックチーター
 ○3ドレスコード
 ▲7サザンビューティー
 △10チョウコンドクル
 △8トワノヴィナス
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 ◎ブラックチーターは「サンデーサイレンス×シーキングザゴールド」という組み合わせ。母ゴールドティアラは南部杯(G1・ダ1600m)を含めて重賞5勝の名牝だ。素質の高さは疑いようがない。
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 ●東京1R・未勝利戦(芝1400m)
 ◎8スプリングピオリア
 ○3ゼンノソルジャー
 ▲1ハタノスティング
 △10インパクトブロウ
 △9コスモマリアージュ
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 ◎スプリングピオリアは「トウカイテイオー×パークリージェント」という組み合わせで、ナイスダンサー≒パークリージェント3×2という大胆な配合。新潟内回りの芝1200mから東京芝1400mに替わるのは大きなプラス材料。人気はないが狙い目だ。
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 ●東京2R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎4マチカネゲンジ
 ○3ジョウテンロマン
 ▲10エルハーベンハイト
 △2カツヨカムトゥルー
 △5ビービーファング
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 ◎マチカネゲンジは「サンデーサイレンス×ウッドマン」という組み合わせで、マチカネエンジイロ(ファンタジーS4着)の全弟にあたる。ニジンスキー、ミスタープロスペクター、バックパサーなど、サンデーと相性のいい血が母系に散りばめられており、配合的なレベルも高い。前走2着は勝ち馬のスロー逃げを捉えられなかったもので、内容的には勝ちに等しいものだった。今回は確勝。
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 ●東京3R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎4ノボライトニング
 ○10ムーヴスター
 ▲6マイネルクリプト
 △9マイネルファッシノ
 △5エヒテンヴィーゼ
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 ◎ノボライトニングは母系にニジンスキーを持つマーベラスサンデー産駒。この配合パターンはニックスで、シルクフェイマス(京都記念、日経新春杯)、サイレンスボーイ(武蔵野S2着、アンタレスS2着)などが出ている。デビュー戦は6着だったが内容的には悪くなかった。叩いて大幅な変わり身が見込める今回は面白い。
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 東京5R・新馬戦(芝1400m)
 ◎5バーチャルフォトン
 ○8ユウタージパング
 ▲9ゴーファイトウィン
 △11プラナグリーン
 △2スガノカーネギー
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 アグネスタキオン産駒は先週3頭が勝ち上がり、これで勝ち馬は計16頭(17勝)となった。秋競馬が深まるにつれタキオン旋風の勢いはどんどん加速している感がある。この流れには逆らわないほうがいい。◎バーチャルフォトンは「アグネスタキオン×ミスタープロスペクター」というスピード型の配合で、半姉のアップルマティーニは新馬−500万を連勝した。おそらくこの馬も仕上がりが早く、初戦から能力を全開するだろう。
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 ●京都11R・デイリー杯2歳S(G2・芝1600m)
 ◎1マルカシェンク
 ○8ダイアモンドヘッド
 ▲10トーヨースルーオ
 △11ゴウゴウキリシマ
 △7エムエスワールド
 △3マイネルファーマ
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 ◎マルカシェンクは「サンデーサイレンス×ザフォニック」という組み合わせ。母シェンクは伊1000ギニー(G2・芝1600m)の勝ち馬で、その父ザフォニックは英2000ギニー(G1・芝8f)をレコード勝ちした名馬。サンデーサイレンスと相性のいい血が集められており好感が持てる。特にフィジカルな能力に秀でた血が多いのが特長。マイル適性に関しては問題ない。仮に速い流れに戸惑い、前半置かれ気味になったとしても、京都の外回りなら届くだろう。
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| 2歳戦回顧(10月8、9日分)〜G1狙える!! ジャリスコライト〜 | 10/11 18:24 |  
| ■10月8日(土) □京都5R・新馬戦(芝1400m)
 1着◎ロジック(1番人気)は道中5番手から直線で鋭い切れ味をみせて差し切った。
 アグネスタキオン産駒は先週新たに3頭(新馬2頭、未勝利1頭)が勝ち上がった。今シーズンは16頭が17勝という成績。サンデーサイレンスとフレンチデピュティが持つ新種牡馬の2歳戦勝ち上がり頭数記録の「20頭」を楽に更新しそうな勢いだ。
 ロジックの母エイプリルドラマは現役時代に準OPまで出世した芝の中距離馬。「アグネスタキオン×サクラユタカオー」という組み合わせはスピード豊かなマイラー配合で、開幕週の高速馬場に強いタイプだろうと見ていたが、その通りの結果となった。506キロの大型馬で、まだまだ絞れる体つき。上積みが見込める。
 □東京5R・新馬戦(芝1400m)
 1着▲アポロノサトリ(4番人気)は好スタートから先手を取り、上がりを34秒2でまとめて逃げ切った。
 「コジーン×ディキシーランドバンド」という組み合わせの外国産馬で、母ミシシッピクイーンは現役時代、ミスグリリョS(米G3・芝8.5f)で2着となっている。近親にはエンドアピール(朝日杯3歳S4着)などがいる。母は配合のレベルが高く、何を交配しても走る馬を出せそうな印象。相手がコジーンなら何もいうことはない。上級クラスまで出世できるだろう。コジーン産駒は気難しい馬が多く、逃げたり追い込んだりといった極端なレースをするものが目立つ。アポロノサトリもその例に漏れないようだ。競りかけられたときにどう対応するかが問題。
 ◎ブラックバースピン(2番人気)は1馬身半差の2着。芝適性にはまったく問題がなかった。3着以下を4馬身離しており、次走はほぼ勝てそう。
 ■10月9日(日)
 □京都5R・新馬戦(ダ1400m)
 1着◎フォルテピアノ(1番人気)はスタートから押して先頭に立ち、そのまま後続を寄せ付けずに逃げ切った。
 「フレンチデピュティ×ノーザンテースト」という組み合わせで、母キョウエイフォルテはシリウスS(G3・ダ1400m)3着、ガーネットS(G3・ダ1200m)4着、マリーンC(G3・ダ1600m)4着など、ダート重賞で再三入着を繰り返した馬。フレンチデピュティ産駒はダ1400mで連対率27.7%と優秀な成績を残している。今回は順当な結果といえるだろう。昇級しても楽しみな存在だ。
 □京都6R・新馬戦(芝1800m)
 1着○オースミタキオン(3番人気)はスタートでモタついたが、じっくりと後方に抑え、直線で着実に脚を伸ばして差し切った。
 母系にカーリアンが入るアグネスタキオン産駒にはタキオンバッハ(2戦1勝)がいる。これで2頭が出走していずれも勝ったことになる。まだデビューしていないが、クロカミの息子カレンスターボーイもこの配合で、おそらく走ってくるだろうと思われる。アグネスタキオン産駒の芝1800mの勝ち馬はニシノロドリゲス、ディープウイングに次いで3頭目。連対率は33.3%とまずまず。芝1600mの70.0%、芝1400mの66.7%には遠く及ばないが、芝1200の36.0%とはほとんど遜色ない。
 ◎キャプテンベガ(1番人気)は4着。出遅れて後方待機は勝ち馬と同じだが、直線ではやや狭いところに入り、窮屈になるシーンがあった。次走は変わり身を見せてくれるだろう。
 □東京4R・新馬戦(芝1600m)
 1着ユノブラッキー(6番人気)は後方追走から直線で抜群の決め手を発揮して差し切った。
 父サンデーサイレンス、母の父はダマスカス系のプライヴェートアカウントという組み合わせ。母マチカネハツシマダは日本で走り短距離で3勝を挙げた。その母ヨウシフィアは名種牡馬グリーンデザートの全妹という良血。内臓面が弱く強い稽古ができないという事情があり、今回はあまり人気がなかった。ビッシリ仕上げられたらかなり強そうだ。
 ◎ロレットチャペル(2番人気)は5着。行きっぷりが悪かった。走る気が出てくれば変わってくるはず。
 □東京5R・新馬戦(芝1800m)
 1着◎ジャリスコライト(2番人気)はスローペースを5番手で追走し、直線で上がり33秒8の豪脚を繰り出して突き抜けた。
 国内外で芝・ダートを問わずG1を6勝したアグネスデジタルの半弟。父はブリーダーズCターフ(米G1・芝12f)を含めてG1を6勝したファンタスティックライト。名牝ランナウェイブライド4×3のクロスはシンプルかつ力強い。距離的な不安もなく、大物感が漂っている。うまく成長すればG1も狙える。
 【未勝利戦血統評価】
 土曜京都1Rの芝1600mを勝った◎アドマイヤメイン(1番人気)は後続に6馬身差をつけた。「サンデーサイレンス×ヘクタープロテクター」という組み合わせで、母はクイーンS(G3・芝1800m)の勝ち馬プロモーション。将来性十分。
 土曜京都2Rのダ1200mを勝ったポートエレガント(4番人気)はデヒア産駒で、母は重賞3勝のファンドリポポ。
 土曜京都3Rの芝1200mを勝った▲ーチフェスタ(3番人気)はフジキセキ産駒で、母はグランシャリオC(G3・ダ1600m)で2着となったビーチフラッグ。
 土曜東京1Rの芝1600mを勝った◎マイネルメロス(1番人気)は話題のアグネスタキオン産駒。
 土曜東京2Rの芝1800mを勝った○ブローオブサンダー(1番人気)はクロフネ産駒。母ピールオブサンダーの半兄にはサンダーガルチ、バトルラインがいる。ダートもOK。
 日曜京都1Rのダ1200mを勝った△タガノエスペランサ(3番人気)はダンスインザダーク産駒。4馬身差の圧勝。
 日曜京都2Rの芝1800mを勝った▲リメインオブザサン(3番人気)は新種牡馬サンプレイス産駒。同産駒はこれが初勝利となる。2代母トコピジャはアルゼンチンでG1を2勝し、古牝馬チャンピオンに輝いた名牝。
 日曜東京1Rのダ1400mを勝ったエイシンセイテン(5番人気)は「エイシンサンディ×アフリート」というダート向きの配合。
 日曜東京2Rの芝1400mを勝ったマジカルスター(9番人気)は新種牡馬ニューイングランド産駒。同産駒はこれが初勝利。
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| ●京都1R・未勝利戦(ダ1200m) ◎8リキアイファイト
 ○4シゲルユウボウカブ
 ▲1トレノトマト
 △2スーパーペガサス
 △5タガノエスペランサ
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 ◎リキアイファイトは「ジョリーズヘイロー×アジュディケーティング」という組み合わせで、ダート替わりの前走はキッチリ変わり身を見せた。状態はさらに上昇しており、ダート2戦目の上積みもあるので今回はおもしろい。
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 ●京都2R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎5タニノベリーニ
 ○8テイエムオーディン
 ▲9リメインオブザサン
 △2ビーオブザバン
 △3ジョプリンガール
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 ◎タニノベリーニは「フレンチデピュティ×ルション」という組み合わせで、母タニノシスターは報知杯4歳牝馬特別(G2・芝1400m)の5着馬。2代母エナジートウショウは桜花賞馬シスタートウショウの全姉。配合的には未勝利にいる馬ではない。
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 ●京都5R・新馬戦(ダ1400m)
 ◎7フォルテピアノ
 ○1ナリタジューン
 ▲6トキメキパートナー
 △2メイショウブルドー
 △5トウケイアトラント
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 ◎フォルテピアノは「フレンチデピュティ×ノーザンテースト」という組み合わせで、母キョウエイフォルテはシリウスS(G3・ダ1400m)3着、ガーネットS(G3・ダ1200m)4着、マリーンC(G3・ダ1600m)4着など、ダート重賞で再三入着を繰り返した馬。フレンチデピュティ産駒はダ1400mで連対率27.7%と優秀な成績を残している。ここは順当に結果を出すだろう。
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 ●京都6R・新馬戦(芝1800m)
 ◎4キャプテンベガ
 ○8オースミタキオン
 ▲6タニノバロン
 △3テンシノゴールド
 △2アペリティフ
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 ◎キャプテンベガは父サンデーサイレンス、母ベガ(桜花賞、オークス)という超良血。アドイマイヤベガ(ダービー)、アドマイヤボス(セントライト記念)の全弟で、アドマイヤドン(2年連続最優秀ダートホース)の半弟だ。ここは素質の違いを見せつける可能性大。
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 ●東京1R・未勝利戦(ダ1400m)
 ◎3アルカライズ
 ○4コペルニクス
 ▲8アルゲニブ
 △12タマモニューリズム
 △11ティティブリザード
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 タヤスツヨシはサンデーサイレンスの後継種牡馬のなかではとりわけダート適性が高い。芝の連対率は9.9%だが、ダートは13.4%。ナスダックパワー(ユニコーンS)やディーエスサンダー(マーキュリーC)など、代表産駒のほとんどがダートで実績を残している。◎アルカライズは母ジェラートが「バウンダリー×アリダー」というダート得意のスピード血統。1、2戦目は芝で6、4着だったが、ダートに替わった今回は一変が見込める。時計の速い現在の馬場も合っているはず。
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 ●東京2R・未勝利戦(芝1400m)
 ◎1スズマリンキング
 ○17フレッシュブラッド
 ▲4エプソムバクシン
 △3カズサハート
 △8スコーピオンスター
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 デザートキング産駒は海外では長距離タイプが目立っているが、日本での産駒をみるとそんなことはなく、短距離にもしっかり対応している。◎スズマリンキングは「デザートキング×ジェイドロバリー」という組み合わせで、ヌレイエフとナンバーの4分の3兄妹クロスを持っている。前走の1800m戦は先行してバテてしまったが、今回は距離短縮で粘りが増すはず。
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 東京4R・新馬戦(芝1600m)
 ◎1ロレットチャペル
 ○4ヒカルミキティ
 ▲2ロイバーフェイム
 △9セイリングシップ
 △13プリンセスデザート
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 ◎ロレットチャペルは先日のセントライト記念(G2・芝2200m)を勝ったキングストレイルの半妹で、近親に名マイラーのシンコウラブリイがいる。父がサンデーサイレンスからフレンチデピュティに替わったが、素質の高さは変わらないだろう。
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 東京5R・新馬戦(芝1800m)
 ◎10ジャリスコライト
 ○4マイネルスケルツィ
 ▲8ザンテツケン
 △1ビコージェネラル
 △3ジャックカチドキ
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 ◎ジャリスコライトは国内外で芝・ダートを問わずG1を6勝したアグネスデジタルの半弟。父はブリーダーズCターフ(米G1・芝12f)を含めてG1を6勝したファンタスティックライト。名牝ランナウェイブライド4×3のクロスはシンプルかつ力強い。距離的な不安もなく、大物感が漂っている。
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 ●京都9R・りんどう賞(2歳500万下・芝1400m)
 ◎4コスモルビー
 ○8クリノスペシャル
 ▲3ユキノチャンプ
 △1イサミサクラサクラ
 △11マルカアイチャン
 △5プラチナローズ
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 ◎コスモルビーの母は「ロベルト×グロースターク」。これはブライアンズタイムとまったく同じ組み合わせで、底力を感じさせる。これにヌレイエフ系のソヴィエトスターを掛けて誕生したのがコスモルビー。ヌレイエフとグロースタークは相性がよく、女傑ミエスク(米欧でG1を10勝)を筆頭に多くの活躍馬が出ている。配合の質は上々で、500万はノンストップで通過できる素材。
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 ●京都11R・京都大賞典(G2・芝2400m)
 ◎7ボーンキング
 ○6リンカーン
 ▲1サクラセンチュリー
 △12コイントス
 △2ビッグゴールド
 △5ファストタテヤマ
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 ◎ボーンキングはダービー馬フサイチコンコルドの半弟で、父はサンデーサイレンス。母の父がスタミナ系のサドラーズウェルズなので距離が延びいいタイプ。前走の朝日チャレンジC(G3・芝2000m)は外を回されながら4着に入る好内容だった。2ハロン延びる今回は勝ち負けになっていい。
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 ●東京11R・毎日王冠(G2・芝1800m)
 ◎16カンパニー
 ○12サンライズペガサス
 ▲13スイープトウショウ
 △3ダイワメジャー
 △6バランスオブゲーム
 △4テレグノシス
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 ノーザンテーストの娘たちは、トニービンとの組み合わせからエアグルーヴ、サクラチトセオー、テレグノシスと3頭のG1ホースを輩出した。「トニービン×ノーザンテースト」の組み合わせはニックスといってもいいだろう。
 カンパニーは、父ミラクルアドマイヤ、母の父ノーザンテーストという配合。父はダービー馬フサイチコンコルドの半弟にあたる良血馬で、その父はトニービン。したがってカンパニー自身は「トニービン×ノーザンテースト」のニックスを踏襲している。エアグルーヴ、サクラチトセオー、テレグノシスが鋭い決め手を持っていたように、カンパニーもまた抜群の切れ味を誇る。芝1800mは6戦5連対と得意にしている舞台。休み明けも苦にしない。
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| ●京都1R・未勝利戦(芝1600m) ◎8アドマイヤメイン
 ○1ユメノオーラ
 ▲10ステラゴールド
 △2シゲルシテカブ
 △4アドラーブルキス
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 ◎アドマイヤメインは「サンデーサイレンス×ヘクタープロテクター」。この組み合わせは過去にJRAで4頭しか走っていないが、そのなかから目黒記念(G2・芝2500m)3着のセイコーサンデーが出ている。アドマイヤメインはクイーンS(G3・芝1800m)の勝ち馬プロモーションを母に持つ。前走は同条件で好内容の2着。軽い馬場が向くタイプなので開幕週の高速馬場も合っている。
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 ●京都2R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎12クレセントクレスト
 ○10ウインザタロー
 ▲13ブルーアイガー
 △5カネトシスティーブ
 △15トムハンデン
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 ◎クレセントクレストは「フレンチデピュティ×イージーゴーアー」という組み合わせ。パワフルな血統なので芝よりもダートで持ち味が活きる可能性が高い。距離短縮も好材料。
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 ●京都3R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎10ビッグカポネ
 ○13マヤノガニーシュ
 ▲2ビーチフェスタ
 △5グッドショコラ
 △3ナムラカブラヤ
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 ◎ビッグカポネは父ブライアンズタイム、母ロンドンブリッジ(ファンタジーS、桜花賞2着)という血統で、半姉にダイワエルシエーロ(オークス)、全兄にビッグプラネット(アーリントンC)がいる超良血。前走は初戦だけあって見た目にも太かった。今回は決められるはず。
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 ●京都5R・新馬戦(芝1400m)
 ◎5ロジック
 ○7ディープパートナー
 ▲1トレノジュビリー
 △2サミーデザート
 △8ラストカレス
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 ◎ロジックは新種牡馬アグネスタキオン産駒。先週までの時点で13頭が14勝を挙げて旋風を巻き起こしている。母エイプリルドラマは現役時代に準OPまで出世した芝の中距離馬。「アグネスタキオン×サクラユタカオー」という組み合わせはスピード豊かなマイラー配合で、開幕週の高速馬場に強いタイプだろう。
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 ●東京1R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎2マイネルメロス
 ○1インザリピート
 ▲10タネノエンプレス
 △6サファリバンブー
 △4ブライティアシーズ
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 アグネスタキオンは芝1800mの連対率が30.8%。芝1600mの66.7%に比べると劣るが、芝1200mの36.6%とはほとんど遜色がない。「アグネスタキオン×エーピーインディ」という組み合わせの◎マイネルメロスは距離的な不安はなく、前走程度走れば今回は勝てる。
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 ●東京2R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎9ソレックス
 ○2ブローオブサンダー
 ▲12ヒカルマイハート
 △7コスモベリュームト
 △8レオヴァーサス
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 ◎ソレックスは母系にアイスカペードが入るフレンチデピュティ産駒。これはクロフネと同じ配合パターンだ。初戦は稽古が冴えなかったのでどうかと思ったが4着と健闘。叩いてガラリ一変している今回は頭から狙える。
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 東京5R・新馬戦(芝1400m)
 ◎5ブラックバースピン
 ○3タイキトラップ
 ▲4アポロノサトリ
 △9ケントルネード
 △11レイザストレングス
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 ◎ブラックバースピンは「プットイットバック×ディキシーランドバンド」という組み合わせの外国産馬。アメリカでサンタアニタH(G1・ダ10f)など3つのG1を制したサザンイメージの半弟という良血だ。父はインリアリティ系で、現役時代にアメリカでG2を勝っている。芝・ダート兼用タイプで、仕上がりもタイプ。
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 ●東京9R・プラタナス賞(2歳500万下・ダ1400m)
 ◎6タガノエクリプス
 ○1ユーワハリケーン
 ▲8アドマイヤスバル
 △4インテリアワード
 △5ハンナフレグランス
 △9ゴールドヴェイン
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 ◎タガノエクリプスは「母系にミスタープロスペクターとノーザンテーストを併せ持つフジキセキ産駒」。このパターンは好結果を残しており、ニューベリーやプロミストスパークなどが上級クラスで頑張っている。特にダートでは連対率31.0%と優秀。1、2戦目は芝で走って4、5着だったが、ダートに替わった前走は見違えるような内容で8馬身差の圧勝だった。このメンバーに入っても中心視できる。
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| 2歳戦回顧(10月1、2日分)〜底力あるセトウチアポロン〜 | 10/04 19:10 |  
| ■10月1日(土) □阪神5R・新馬戦(芝1200m)
 1着◎ゲットアウト(1番人気)はスタートから先手を奪い、そのまま楽々と逃げ切った。
 「フレンチデピュティ×シアトルスルー」という組み合わせ。これはスルーレート(フラワーC2着)とまったく同じ。母系にシアトルスルーが入るフレンチデピュティ産駒は、海外でもマヨオンザサイドがG1を勝ち、フレンチリヴィエラがG3を勝っている。調教でも抜群の動きを見せていたので順当な結果といえる。
 □中山5R・新馬戦(ダ1200m)
 1着フィールドオアシス(11番人気)はハイペースに乗じて中団から差し切った。
 「タヤスツヨシ×ノースフィールズ」という血統で、母フィールディはスワニーリヴァーH(米G3・芝8.5f)の勝ち馬。半姉のフィールドフラワー(父ウッドマン)はニュージーランドT4歳S(G2・芝1400m)で6着となっている。父がダート得意のタヤスツヨシなのでダートで勝ち上がったが、芝でもやれる血統だろう。
 ◎チャームダンス(6番人気)は5着。内容的には悪くなく、砂を被らなければもっとやれる。
 ■10月2日(日)
 □阪神5R・新馬戦(芝1600m)
 1着ウイドーハンター(3番人気)は好位から進出し、直線でホーマンアラシとの激しい追い比べをハナ差制した。
 「グラスワンダー×サンデーサイレンス」という組み合わせで、母ペンタルビーは現役時代にダートで3勝を挙げた。この組み合わせの連対率は15.4%で、グラスワンダー産駒全体の連対率(13.8%)よりも若干上回っているが、すべて1勝馬でこれといった活躍馬はいない。ウイドーハンターの母系は力強くスタミナに富んでおり、距離はもっとあったほうがいい。道悪もこなすはず。
 ◎シェルズレイ(2番人気)は7着。ちょっと時間がかかりそうだ。
 □中山5R・新馬戦(芝1600m)
 1着○セトウチアポロン(2番人気)はすんなり逃げてそのまま後続を突き放した。
 「フジキセキ×サドラーズウェルズ」という組み合わせで、2代母は女傑オーソーシャープ(英1000ギニー、英オークス、英セントレジャー)という超良血。母系には本格的なステイヤー血統が並んでいる。フジキセキはこういうタイプの繁殖牝馬を相手にすると、メリハリのないかったるい産駒が出がちなのだが、セトウチアポロンはそれをうまく底力に転化しているように見える。脚をためて切れるタイプではないので、今回のようにある程度前で競馬をしたいところ。
 ◎マチカネゲンジ(1番人気)は2着。勝ち馬をマークして進んだが、最後は突き放されてしまった。3着以下は大差にちぎっているので次走は確勝だろう。
 【未勝利戦血統評価】
 土曜札幌1Rのダ1000mを勝った△キクノハヤブサ(1番人気)はサクラバクシンオー産駒。持ち味のスピードが活きた。
 土曜札幌2Rの芝1200mを勝った○ニシノタカラヅカ(1番人気)は父サンデーサイレンス、半姉ニシノフラワー(桜花賞などG1を3勝)という良血。
 土曜阪神1Rのダ1200mを勝った△インテリアワード(2番人気)は「スキャン×ブレイヴェストローマン」というダートの短距離に強いタイプ。
 土曜阪神2Rの芝1400mを勝った○アイスドール(1番人気)はキャプテンスティーヴ産駒。母の全兄弟にトゥザヴィクトリー、サイレントディールがいる良血。
 土曜中山1Rの芝1200mを勝ったロードスウェアー(6番人気)はオース産駒。馬体重10キロ減で動ける体になっていたようだ。
 土曜中山2Rの芝1600mを勝った◎アサヒライジング(2番人気)は「ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ」という組み合わせ。極上のアウトクロス配合だ。
 日曜札幌1Rの芝1800mを勝った◎ディープウイング(1番人気)は話題の新種牡馬アグネスタキオンの子。今季13頭目の勝ち馬と絶好調。
 日曜阪神1Rの芝1600mを勝った◎ビッグムサシ(1番人気)はクロコルージュ産駒。切れるタイプではないので上がりの掛かる競馬になったのがよかった。
 日曜中山1Rのダ1200mを勝った○ジャッキーライオン(1番人気)はマルターズライオン産駒。父は現役時代に未勝利だが、シベリアンライオンなどを出している。
 日曜中山2Rの芝1800mを勝った◎マイネルスパークル(1番人気)はダンスインザダーク産駒。ゆったり走れる芝1800mはピッタリの条件だった。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1800m) ◎7ディープウイング
 ○5アグネスヨジゲン
 ▲9グランオマージュ
 △1マイネルグロリアス
 △11マイネルガッチャ
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 先週までの時点で新種牡馬アグネスタキオンは12頭が13勝を挙げる大活躍。◎ディープウイングはすでに勝ち上がった馬と比べてもなんら遜色のない配合だ。母は「ダンジグ×ブラッシンググルーム」という質の高いマイラー配合で、サンデー系と相性のいいヘリオポリスを6×5で持っている(ヘリオポリスはサンデーの母系に含まれるガルフストリームと4分の3同血の関係にある)。ディープウイング自身はサリーマウント≒メーラビ5×5。血脈の質が高いだけでなく緻密に構成された好配合だ。前走2着はスタートで出遅れて道中包まれる不利を克服してのもの。今回はキッチリ勝てるはず。
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 ●阪神1R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎6ビッグムサシ
 ○13マイネルプラージュ
 ▲14フィールドカイザー
 △5トッケンショウブ
 △7レグルスキッド
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 ◎ビッグムサシは「アフリート×ニジンスキー」という組み合わせ。母系にニジンスキーを持つアフリート産駒は成功しており、過去にプリモディーネ(桜花賞)、プリエミネンス(ダート重賞8勝)、リキアイタイカン(CBC賞)、ビッグウルフ(ジャパンダートダービー)など多数の活躍馬が出ている。なかでもプリモディーネは「アフリート×ニジンスキー」で、2代母の父イエローゴッドが「ナスルーラ系×フェアトライアル系」。これはビッグムサシとまったく同じ構成だ(ビッグムサシの2代母の父トライバルチーフも「ナスルーラ系×フェアトライアル系」)。芝のマイルは向いているはず。
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 ●阪神5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎7シェルズレイ
 ○2ゼンノマルビナス
 ▲5ホーマンアラシ
 △4サードストリーム
 △1スナークムサシ
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 ◎シェルズレイは「クロフネ×ウイニングチケット」という組み合わせ。デビューしたクロフネ産駒を見ると、母系が本格的なクラシックタイプだったりスタミナタイプだと動きが鈍く、スピードに秀でたやや軽めのタイプが走っている。シェルズレイの母はテスコボーイ4×3というスピード型。悪くない配合だ。半兄のダブルティンパニー(父サンデーサイレンス)は新馬戦2着のあと未勝利戦を勝ち上がった。この馬も仕上がりは早いはず。
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 ●中山1R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎1ダンディーサウンド
 ○9ジャッキーライオン
 ▲6メジロファルカル
 △16フジマサリーダー
 △15リワードティアン
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 ◎ダンディーサウンドは「ダンディコマンド×ニチドウアラシ」という一見地味な組み合わせだが、アイアンエイジ=スワップス4×5という同血クロスが生じるので注目したい。また、母ホクテンホウはボウルオブロージズ=ユアホスト3×4の同血クロスを持っている。どちらの血もハイペリオンが絡んでおり、特に前者はパワー型のスピードを伝えるのでダートと相性がいい。配合のレベルは高く、いつまでも未勝利にいる器ではない。
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 ●中山2R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎9マイネルスパークル
 ○6トウショウシロッコ
 ▲13バトルディヤマンテ
 △11マルターズマリブ
 △1マイネエリス
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 ◎マイネルスパークルはダンスインザダーク産駒。ゆったり走れる芝1800mはピッタリの条件だ。前走は札幌で2着だったが、勝ったアドマイヤキッスは重賞クラスの力量の持ち主なので仕方がない。走破時計は速く、このメンバーに入れば力上位は明白。
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 中山5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎9マチカネゲンジ
 ○7セトウチアポロン
 ▲11ネヴァブション
 △8ブルーパピヨン
 △5ジョウショーモアー
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 ◎マチカネゲンジは「サンデーサイレンス×ウッドマン」という組み合わせで、マチカネエンジイロ(ファンタジーS4着)の全弟にあたる。ニジンスキー、ミスタープロスペクター、バックパサーなど、サンデーと相性のいい血が母系に散りばめられており、配合的なレベルも高い。藤沢和雄厩舎の今年の2歳戦トップバッターなので仕上げに抜かりはないだろう。
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 ●札幌10R・すずらん賞(2歳OP・芝1200m)
 ◎12アドマイヤディーノ
 ○2タイセイアトム
 ▲14モエレフェンリル
 △10モエレソーブラッズ
 △1フェイクフェイス
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 ◎アドマイヤディーノは「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。これはライラプス(クイーンC)、アンブロワーズ(函館2歳S)などと同じニックスで、2歳戦の芝1200mの連対率は60.0%と驚異的。前走7馬身差圧勝の内容からここでも通用する。
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 ●阪神11R・シリウスS(G3・芝1400m)
 ◎13ブルーコンコルド
 ○6サイレンスボーイ
 ▲8マイネルモルゲン
 △9サンライズキング
 △7インタータイヨウ
 △3マルカフレンチ
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 ◎ブルーコンコルドは「フサイチコンコルド×ブライアンスタイム」。春の競馬を見るかぎり5歳にして本格化した感がある。ブライアンズタイムのような底力のある血を持った馬は、いったん本格化すると手が付けられなくなる。ここは逆らわないほうがいいだろう。ダート1400mもベストの条件だ。
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 ●中山11R・スプリンターズS(G1・芝1200m)
 ◎4デュランダル
 ○13サイレントウィットネス
 ▲5ケープオブグッドホープ
 △7シルキーラグーン
 △6シーイズトウショウ
 △8カルストンライトオ
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 実力はサイレントウィットネス。これは疑いようがない。香港や極東アジアという狭い範囲で語る馬ではなく、世界レベルでみて近年では傑出したスプリンターといえる存在だ。ただ、今回はトリッキーな中山芝1200m。前日追いの最中に騎手が落馬して放馬したという情報もあるので、日本馬でも負かせるとみた。
 ◎デュランダルは、サンデーサイレンスがその種牡馬キャリアのなかで送り出した最強のスプリンター。母系には底力あふれるハイペリオンが幾重にも織り込まれ、特にヘリオポリスはサンデーに含まれるガルフストリームと4分の3同血の関係にある。これらがデュランダルを名馬に押し上げた背景だ。サイレントウィットネスのスプリント能力は偉大だが、デュランダルの末脚の切れ味も日本競馬史上有数といえるもの。超ハイペースが予想される今回は展開も向く。最後の急坂でサイレントウィットネスがモタつけば差し切り可能だ。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1800m) ◎7ディープウイング
 ○5アグネスヨジゲン
 ▲9グランオマージュ
 △1マイネルグロリアス
 △11マイネルガッチャ
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 先週までの時点で新種牡馬アグネスタキオンは12頭が13勝を挙げる大活躍。◎ディープウイングはすでに勝ち上がった馬と比べてもなんら遜色のない配合だ。母は「ダンジグ×ブラッシンググルーム」という質の高いマイラー配合で、サンデー系と相性のいいヘリオポリスを6×5で持っている(ヘリオポリスはサンデーの母系に含まれるガルフストリームと4分の3同血の関係にある)。ディープウイング自身はサリーマウント≒メーラビ5×5。血脈の質が高いだけでなく緻密に構成された好配合だ。前走2着はスタートで出遅れて道中包まれる不利を克服してのもの。今回はキッチリ勝てるはず。
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 ●阪神1R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎6ビッグムサシ
 ○13マイネルプラージュ
 ▲14フィールドカイザー
 △5トッケンショウブ
 △7レグルスキッド
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 ◎ビッグムサシは「アフリート×ニジンスキー」という組み合わせ。母系にニジンスキーを持つアフリート産駒は成功しており、過去にプリモディーネ(桜花賞)、プリエミネンス(ダート重賞8勝)、リキアイタイカン(CBC賞)、ビッグウルフ(ジャパンダートダービー)など多数の活躍馬が出ている。なかでもプリモディーネは「アフリート×ニジンスキー」で、2代母の父イエローゴッドが「ナスルーラ系×フェアトライアル系」。これはビッグムサシとまったく同じ構成だ(ビッグムサシの2代母の父トライバルチーフも「ナスルーラ系×フェアトライアル系」)。芝のマイルは向いているはず。
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 ●阪神5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎7シェルズレイ
 ○2ゼンノマルビナス
 ▲5ホーマンアラシ
 △4サードストリーム
 △1スナークムサシ
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 ◎シェルズレイは「クロフネ×ウイニングチケット」という組み合わせ。デビューしたクロフネ産駒を見ると、母系が本格的なクラシックタイプだったりスタミナタイプだと動きが鈍く、スピードに秀でたやや軽めのタイプが走っている。シェルズレイの母はテスコボーイ4×3というスピード型。悪くない配合だ。半兄のダブルティンパニー(父サンデーサイレンス)は新馬戦2着のあと未勝利戦を勝ち上がった。この馬も仕上がりは早いはず。
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 ●中山1R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎1ダンディーサウンド
 ○9ジャッキーライオン
 ▲6メジロファルカル
 △16フジマサリーダー
 △15リワードティアン
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 ◎ダンディーサウンドは「ダンディコマンド×ニチドウアラシ」という一見地味な組み合わせだが、アイアンエイジ=スワップス4×5という同血クロスが生じるので注目したい。また、母ホクテンホウはボウルオブロージズ=ユアホスト3×4の同血クロスを持っている。どちらの血もハイペリオンが絡んでおり、特に前者はパワー型のスピードを伝えるのでダートと相性がいい。配合のレベルは高く、いつまでも未勝利にいる器ではない。
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 ●中山2R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎9マイネルスパークル
 ○6トウショウシロッコ
 ▲13バトルディヤマンテ
 △11マルターズマリブ
 △1マイネエリス
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 ◎マイネルスパークルはダンスインザダーク産駒。ゆったり走れる芝1800mはピッタリの条件だ。前走は札幌で2着だったが、勝ったアドマイヤキッスは重賞クラスの力量の持ち主なので仕方がない。走破時計は速く、このメンバーに入れば力上位は明白。
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 中山5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎9マチカネゲンジ
 ○7セトウチアポロン
 ▲11ネヴァブション
 △8ブルーパピヨン
 △5ジョウショーモアー
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 ◎マチカネゲンジは「サンデーサイレンス×ウッドマン」という組み合わせで、マチカネエンジイロ(ファンタジーS4着)の全弟にあたる。ニジンスキー、ミスタープロスペクター、バックパサーなど、サンデーと相性のいい血が母系に散りばめられており、配合的なレベルも高い。藤沢和雄厩舎の今年の2歳戦トップバッターなので仕上げに抜かりはないだろう。
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 ●札幌10R・すずらん賞(2歳OP・芝1200m)
 ◎12アドマイヤディーノ
 ○2タイセイアトム
 ▲14モエレフェンリル
 △10モエレソーブラッズ
 △1フェイクフェイス
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 ◎アドマイヤディーノは「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。これはライラプス(クイーンC)、アンブロワーズ(函館2歳S)などと同じニックスで、2歳戦の芝1200mの連対率は60.0%と驚異的。前走7馬身差圧勝の内容からここでも通用する。
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 ●阪神11R・シリウスS(G3・芝1400m)
 ◎13ブルーコンコルド
 ○6サイレンスボーイ
 ▲8マイネルモルゲン
 △9サンライズキング
 △7インタータイヨウ
 △3マルカフレンチ
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 ◎ブルーコンコルドは「フサイチコンコルド×ブライアンスタイム」。春の競馬を見るかぎり5歳にして本格化した感がある。ブライアンズタイムのような底力のある血を持った馬は、いったん本格化すると手が付けられなくなる。ここは逆らわないほうがいいだろう。ダート1400mもベストの条件だ。
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 ●中山11R・スプリンターズS(G1・芝1200m)
 ◎4デュランダル
 ○13サイレントウィットネス
 ▲5ケープオブグッドホープ
 △7シルキーラグーン
 △6シーイズトウショウ
 △8カルストンライトオ
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 実力はサイレントウィットネス。これは疑いようがない。香港や極東アジアという狭い範囲で語る馬ではなく、世界レベルでみて近年では傑出したスプリンターといえる存在だ。ただ、今回はトリッキーな中山芝1200m。前日追いの最中に騎手が落馬して放馬したという情報もあるので、日本馬でも負かせるとみた。
 ◎デュランダルは、サンデーサイレンスがその種牡馬キャリアのなかで送り出した最強のスプリンター。母系には底力あふれるハイペリオンが幾重にも織り込まれ、特にヘリオポリスはサンデーに含まれるガルフストリームと4分の3同血の関係にある。これらがデュランダルを名馬に押し上げた背景だ。サイレントウィットネスのスプリント能力は偉大だが、デュランダルの末脚の切れ味も日本競馬史上有数といえるもの。超ハイペースが予想される今回は展開も
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| ●札幌1R・未勝利戦(ダ1000m) ◎2ボムシェル
 ○10レッドバラード
 ▲9イイデチェロキー
 △6キクノハヤブサ
 △12ニシノインピッシュ
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 ◎ボムシェルの父キャプテンスティーヴはドバイワールドC(G1・ダ2000m)を含めてダートG1を4勝した活躍馬。今年デビューした初年度産駒からすでにショウナンサリーレが勝ち上がっている。
 ボムシェルは母系にミスタープロスペクターを持つキャプテンスティーヴ産駒。この配合パターンはナシュアとネイティヴダンサーの組み合わせクロスが生じるので注目できる。父方にあるフリートゥフライは「父方の祖父がナシュア、母方の祖父がネイティヴダンサー」。母方にあるミスタープロスペクターは「父方の祖父がネイティヴダンサー、母方の祖父がナシュア」。両者は父系と母系が逆配合となっている。すでに勝ち上がったショウナンサリーレもこのパターンだった。
 意外なことにキャプテンスティーヴ産駒はいまのところダートでの連対がなく、ボムシェル自身もここ2戦はダートで連続3着。初めてブリンカーを着用する今回は変わり身があっていい。
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 ●札幌2R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎2ナイスソニック
 ○9ニシノタカラヅカ
 ▲8スリーアトラス
 △13ウインディーアロー
 △14ステラマドレード
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 フサイチソニック産駒は1回札幌の芝の2歳戦で2勝を挙げた。2回札幌でも◎ナイスソニックが2着。札幌のターフとよほど相性がいいのだろう。ナイスソニックの2走前はスタートダッシュが鈍く道中もフワフワと遊んでいた。前走はそういう面が解消され、インを突いて2着。レースぶりが目に見えて良化しているので今回はチャンス。
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 ●阪神1R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎10レッドスポーツカー
 ○7ウインドスウェル
 ▲8ラプタル
 △11インテリアワード
 △6ジェントルルーラー
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 ◎レッドスポーツカーは「トリッピ×ストームクリーク」という組み合わせの外国産馬。父はエンドスウィープを経てフォーティナイナーにさかのぼるライン。母の父はストームキャット系。典型的なダートのスピード血統で、ミスタープロスペクター4×4というクロスがある。仕上がりが早く2歳戦から能力を全開する。初戦3着は1番枠からのスタートで出遅れ、直線で二度窮屈になる不利があった。スムーズな競馬ができれば勝ち負け必至。
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 ●阪神2R・未勝利戦(芝1400m)
 ◎12コスモダンスナイト
 ○16アイスドール
 ▲14エプソムベガ
 △4トップキララ
 △1オースミシルク
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 ◎コスモダンスナイトはダンスインザダーク産駒で、母系にストームバードが入る。この配合パターンはタガノマイバッハ(大阪杯、中京記念)と同じ。初戦は馬場入り後に転倒し、落鉄するアクシデント。レース前に消耗してしまった。まともなら巻き返せるはず。
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 ●阪神5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎6ゲットアウト
 ○1オハコ
 ▲8テイエムオーディン
 △9レグルスシチー
 △2ハギノミネルバ
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 ◎ゲットアウトは「フレンチデピュティ×シアトルスルー」という組み合わせ。これはスルーレート(フラワーC2着)とまったく同じ。母系にシアトルスルーが入るフレンチデピュティ産駒は、海外でもマヨオンザサイドがG1を勝ち、フレンチリヴィエラがG3を勝っている。調教でも抜群の動きを見せており注目。
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 ●中山1R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎6クリノハッピーデイ
 ○5ムジルシ
 ▲7ベルモントキャスカ
 △15カワキタグローリー
 △11オンワードミート
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 ◎クリノハッピーデイは、サドラーズウェルズ系のアントレプレナーが父、クリスエス系のプライズドが母の父。底力にあふれる芝の中長距離血統で、スピード不足が心配されるところだが、2代母が「シーキングザゴールド×ダンジグ」というスピード血統なので懸念を解消している。前走2着は勝ち馬と半馬身差で、3着以下を3馬身半離す好内容。血統的に叩き良化型なので今回は楽しみ。
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 ●中山2R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎5アサヒライジング
 ○14ショウナンアルス
 ▲7パッサリン
 △13エルトンクィーン
 △2トーセンオベリスク
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 ◎アサヒライジングの母アサヒマーキュリーは「ミナガワマンナ×ボンモー×タマナー」。ほとんど稀有といっていいほどのアウトサイダー血統だ。こういう繁殖牝馬には素直に主流血統を持ってくるのがセオリー。父ロイヤルタッチは「サンデーサイレンス×マルゼンスキー×テスコボーイ」という血統。組み合わせとして悪くない。勝ち上がるのは時間の問題だ。
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 中山5R・新馬戦(ダ1200m)
 ◎6チャームダンス
 ○14エイワナギ
 ▲9サクラマーメイド
 △2エイシンセイテン
 △4チェアマン
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 ◎チャームダンスは「アフリート×ニジンスキー」という組み合わせ。母系にニジンスキーを持つアフリート産駒は成功しており、過去にプリモディーネ(桜花賞)、プリエミネンス(ダート重賞8勝)、リキアイタイカン(CBC賞)、ビッグウルフ(ジャパンダートダービー)など多数の活躍馬が出ている。全兄のタマモアピールは準オープンまで出世した活躍馬。一発があっても不思議はない。
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 ●阪神9R・ききょうS(2歳OP・芝1400m)
 ◎5アルーリングボイス
 ○6リッカキセキ
 ▲1メジロボンズ
 △3マイネルファーマ
 △7マチカネニオウミヤ
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 ◎アルーリングボイスは「フレンチデピュティ×エンドスウィープ」という2歳夏のローカル競馬に断然強い血統で、母アルーリングアクトは新馬戦→小倉3歳S(G3・芝1200m)を連勝した仕上がり早のスピード馬。小倉2歳Sではその適性を存分に活かして快勝した。今回は2キロの斤量増、1ハロンの距離延長、さらに直線の坂を克服しなければならないが、ここはいかにも相手が弱く、連を外すシーンは考えづらい。勢いで押し切れるだろう。
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 ●中山9R・芙蓉S(2歳OP・芝1600m)
 ◎2デンシャミチ
 ○8リードザウェイ
 ▲3トーヨーエーピー
 △9コスモグラッチェ
 △4コスモラバンジン
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 サクラバクシンオーはニジンスキーを含んだ繁殖牝馬との間に大物を出す傾向があり、過去、ショウナンカンプ(高松宮記念)、シーイズトウショウ(CBC賞)、エイシンツルギザン(ニュージーランドT)、メジロマイヤー(きさらぎ賞)など多数の活躍馬を送り出している。母の父にマルゼンスキーを持つ◎デンシャミチはこのパターンに当てはまっている。2代母の父がリアルシャダイなので1600mが長いということもない。前走(野路菊S3着)は馬体重がプラス4キロで太めが残っていたが、今回は輸送で絞れてちょうどよくなるはず。
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 ●札幌11R・札幌2歳S(G3・芝1800m)
 ◎13アドマイヤムーン
 ○7ニシノロドリゲス
 ▲5モエレジーニアス
 △11マツリダゴッホ
 △3ナイトレセプション
 △12フラムドパシオン
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 ◎アドマイヤムーンは「エンドスウィープ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。これはラインクラフト(桜花賞、NHKマイルC)、インセンティブガイ(関屋記念3着)と同じニックスだ。2代母ケイティーズファーストは女傑ヒシアマゾンの半姉。初戦、2戦目のレースぶりは、荒削りながらスケールの大きさを感じさせる内容で、ヒシアマゾンのレースぶりを彷彿させるものだった。配合のレベルは高く、この相手でも頭から狙っていける。
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| 2歳戦回顧(9月24、25日分)〜ユニークな配合・ラッキーリップス〜 | 09/27 18:22 |  
| ■9月24日(土) □阪神5R・新馬戦(芝1400m)
 1着○ラッキーリップス(1番人気)はスタートで出負けしたものの、すぐに好位に取り付いて直線で抜け出した。
 父スペシャルウィークは今シーズン13頭目の勝ち馬。2勝馬がいないのはやや不満だが、勝ち馬頭数ではアグネスタキオンを抜いて単独トップに躍り出た。スペシャルウィークの3代母レディーシラオキは「ハリナ=プリメロ3×3」の同血クロスを持っている。ラッキーリップスの2代母の父パーソロンは、ハリナとプリメロの全兄弟にあたるアヴェナを持っているので、ラッキーリップス自身は「ハリナ=プリメロ=アヴェナ6・6×6」というユニークな同血クロスを持つことになる。今後注目していきたい配合馬だ。距離はもっと延びたほうがいいだろう。
 ◎マヤノガニーシュ(3番人気)は2番手を追走したものの5着。これからの変わり身に期待。
 □中山5R・新馬戦(芝1800m)
 1着△コマンダーシップ(4番人気)は超スローペースを好位2番手で追走し、直線でしぶとく抜け出した。
 「コマンダーインチーフ×デピュティミニスター」という組み合わせで550キロの超大型馬。どちらかといえばダートのほうがいいのではないかと思ったが、意外に素軽さを発揮した。半姉のサイレントアスク(父サンデーサイレンス)は秋華賞7着馬。今後絞れてくればもっと動けるだろう。
 ◎マイネルメロス(2番人気)は3着。馬群に包まれて厳しい競馬になってしまった。枠順が外なら違う結果になっていたはずだ。
 ■9月25日(日)
 □阪神5R・新馬戦(ダ1200m)
 1着▲ビヨンドザムーン(2番人気)は出遅れて中団からの競馬となったが、ラスト1ハロンが13秒9というハイペースに乗じて差し切った。
 父デザートキングは新種牡馬。これが2頭目の勝ち馬となる。ヨーロッパやオーストラリアで供用されていた時代は、主に長距離馬を輩出していた。今年の天皇賞・春に出走したマカイビーディーヴァ(メルボルンC)もその1頭。日本での成績は、いまのところダート向きで、短距離の成績も悪くない。ダート1200mでは連対率18.2%。これはデザートキング産駒全体の連対率10.0%を大きく上回っている。母の父がウッドマンで、大型の馬体でもあるので、今回の結果どおりダートのほうがよさそうだ。
 ◎レッドスポーツカー(1番人気)は3着。スタートでやや出遅れ、直線で窮屈になる場面もあった。使っての変わり身に期待。
 □中山5R・新馬戦(芝1200m)
 1着◎プレシャスドロップ(2番人気)は出負け気味のスタートながら好位につけ、直線でシャープな脚を使って抜け出した。
 「フレンチデピュティ×ヤマニンスキー」という組み合わせ。父は中山芝1200mを得意としており、連対率46.2%と抜群の成績を残している。2歳戦に限れば55.6%と、2頭に1頭以上が連対している計算だ。調教の動きがよく、相手も小粒で、ここは連を外す可能性は小さいと考えたが、そのとおりの結果となった。芝・ダート兼用タイプだろう。
 【未勝利戦血統評価】
 土曜札幌1Rの芝1500mを勝ったスーパーホーネット(4番人気)は豪快なマクリ勝ち。平坦得意のロドリゴデトリアーノ産駒だ。
 土曜阪神1Rの芝1200mを勝った◎コスモルビー(1番人気)はソヴィエトスター産駒。底力に富んだ母系は魅力で、マイラーとして出世しそう。
 土曜中山1Rのダ1800mを勝ったケイアイテイメント(4番人気)は4馬身差の圧勝。アフリート産駒で、全兄にダートで準OPまで出世したケイアイミリオンがいる。
 土曜中山2Rの芝1200mを勝った◎ケイアイデジタル(1番人気)はブラックホーク産駒。これが同産駒の初勝利となった。
 日曜札幌1Rの芝1200mを勝った○ダンツファルコン(1番人気)はアドマイヤベガ産駒。母の半弟に目黒記念3着のフサイチシンイチがいる。
 日曜阪神1Rのダ1400mを勝った▲コクシムソウ(2番人気)はダート短距離が得意のキンググローリアス産駒。
 日曜阪神2Rの芝2000mを勝った○フサイチリシャール(2番人気)は新種牡馬クロフネ産駒で、母は重賞4勝のフサイチエアデール。血統的に期待が大きい。
 日曜中山1Rの芝1600mを勝った◎ロトブルースター(1番人気)は「サクラローレル×マルゼンスキー」という組み合わせで、ブラッシングブルームとニジンスキーのニックスを持っている。◎△で馬単1720円的中。
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| 2歳戦回顧(9月24、25日分)〜ユニークな配合・ラッキーリップス〜 | 09/27 18:19 |  
| ■9月24日(土) □阪神5R・新馬戦(芝1400m)
 1着○ラッキーリップス(1番人気)はスタートで出負けしたものの、すぐに好位に取り付いて直線で抜け出した。
 父スペシャルウィークは今シーズン13頭目の勝ち馬。2勝馬がいないのはやや不満だが、勝ち馬頭数ではアグネスタキオンを抜いて単独トップに躍り出た。スペシャルウィークの3代母レディーシラオキは「ハリナ=プリメロ3×3」の同血クロスを持っている。ラッキーリップスの2代母の父パーソロンは、ハリナとプリメロの全兄弟にあたるアヴェナを持っているので、ラッキーリップス自身は「ハリナ=プリメロ=アヴェナ6・6×6」というユニークな同血クロスを持つことになる。今後注目していきたい配合馬だ。距離はもっと延びたほうがいいだろう。
 ◎マヤノガニーシュ(3番人気)は2番手を追走したものの5着。これからの変わり身に期待。
 □中山5R・新馬戦(芝1800m)
 1着△コマンダーシップ(4番人気)は超スローペースを好位2番手で追走し、直線でしぶとく抜け出した。
 「コマンダーインチーフ×デピュティミニスター」という組み合わせで550キロの超大型馬。どちらかといえばダートのほうがいいのではないかと思ったが、意外に素軽さを発揮した。半姉のサイレントアスク(父サンデーサイレンス)は秋華賞7着馬。今後絞れてくればもっと動けるだろう。
 ◎マイネルメロス(2番人気)は3着。馬群に包まれて厳しい競馬になってしまった。枠順が外なら違う結果になっていたはずだ。
 ■9月25日(日)
 □阪神5R・新馬戦(ダ1200m)
 1着▲ビヨンドザムーン(2番人気)は出遅れて中団からの競馬となったが、ラスト1ハロンが13秒9というハイペースに乗じて差し切った。
 父デザートキングは新種牡馬。これが2頭目の勝ち馬となる。ヨーロッパやオーストラリアで供用されていた時代は、主に長距離馬を輩出していた。今年の天皇賞・春に出走したマカイビーディーヴァ(メルボルンC)もその1頭。日本での成績は、いまのところダート向きで、短距離の成績も悪くない。ダート1200mでは連対率18.2%。これはデザートキング産駒全体の連対率10.0%を大きく上回っている。母の父がウッドマンで、大型の馬体でもあるので、今回の結果どおりダートのほうがよさそうだ。
 ◎レッドスポーツカー(1番人気)は3着。スタートでやや出遅れ、直線で窮屈になる場面もあった。使っての変わり身に期待。
 □中山5R・新馬戦(芝1200m)
 1着◎プレシャスドロップ(2番人気)は出負け気味のスタートながら好位につけ、直線でシャープな脚を使って抜け出した。
 「フレンチデピュティ×ヤマニンスキー」という組み合わせ。父は中山芝1200mを得意としており、連対率46.2%と抜群の成績を残している。2歳戦に限れば55.6%と、2頭に1頭以上が連対している計算だ。調教の動きがよく、相手も小粒で、ここは連を外す可能性は小さいと考えたが、そのとおりの結果となった。芝・ダート兼用タイプだろう。
 【未勝利戦血統評価】
 土曜札幌1Rの芝1500mを勝ったスーパーホーネット(4番人気)は豪快なマクリ勝ち。平坦得意のロドリゴデトリアーノ産駒だ。
 土曜阪神1Rの芝1200mを勝った◎コスモルビー(1番人気)はソヴィエトスター産駒。底力に富んだ母系は魅力で、マイラーとして出世しそう。
 土曜中山1Rのダ1800mを勝ったケイアイテイメント(4番人気)は4馬身差の圧勝。アフリート産駒で、全兄にダートで準OPまで出世したケイアイミリオンがいる。
 土曜中山2Rの芝1200mを勝った◎ケイアイデジタル(1番人気)はブラックホーク産駒。これが同産駒の初勝利となった。
 日曜札幌1Rの芝1200mを勝った○ダンツファルコン(1番人気)はアドマイヤベガ産駒。母の半弟に目黒記念3着のフサイチシンイチがいる。
 日曜阪神1Rのダ1400mを勝った▲コクシムソウ(2番人気)はダート短距離が得意のキンググローリアス産駒。
 日曜阪神2Rの芝2000mを勝った○フサイチリシャール(2番人気)は新種牡馬クロフネ産駒で、母は重賞4勝のフサイチエアデール。血統的に期待が大きい。
 日曜中山1Rの芝1600mを勝った◎ロトブルースター(1番人気)は「サクラローレル×マルゼンスキー」という組み合わせで、ブラッシングブルームとニジンスキーのニックスを持っている。◎△で馬単1720円的中。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1200m) ◎5トップディアマンテ
 ○4ダンツファルコン
 ▲7インパクトブロウ
 △2マリンフェスタ
 △1モストロビアンコ
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 ◎トップディアマンテはダンジグ系のウォーチャントを父に、ストームキャット系のマウンテンキャットを母の父に持つ外国産馬。仕上がり早のアメリカ血統の詰め合わせ、といった感のあるスピード型の配合だ。父ウォーチャントは現役時代にブリーダーズCマイル(G1・芝8f)を制覇。その産駒は日本ではなじみが薄いものの、2歳戦で過去1頭が出走し、2戦していずれも2着と連対を外していない。トップディアマンテはデビュー戦2着、2戦目3着だったので、現在のところ2歳戦の連対率は75%だ。スピードとパワーを兼備したタイプなので、開催が進んでパワーを要する馬場になっている札幌芝は合っている。
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 ●阪神1R・未勝利戦(ダ1400m)
 ◎7オースミプロスパー
 ○9ツルミトゥインクル
 ▲14コクシムソウ
 △16オナーリーブ
 △4キープオンドリーム
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 ◎オースミプロスパーは「ブラックタイアフェアー×ノーザンテースト」という組み合わせ。ここまで芝で2戦して6着、5着だが、父はダート向きの種牡馬なので、ダ1400mに替わる今回は一変の可能性を秘めている。名牝ハイヴォルティッジ5×4のクロスはおもしろい。ダートなら1000万クラスあたりまでは出世可能だろう。
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 ●阪神2R・未勝利戦(芝2000m)
 ◎1サクセスラゴーラ
 ○2フサイチリシャール
 ▲6キングエンペラー
 △9ツルマルツイモツイ
 △4サンレイマック
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 ◎サクセスラゴーラは「スペシャルウィーク×カーリアン」という組み合わせ。スペシャルウィーク産駒は1800m以上の2歳戦に強く、今シーズンはこの条件で13戦6連対と連対率46.2%を記録している。スローペースにハマって勝ち馬に逃げ切られたデビュー戦は勝ちに等しい内容(クビ差2着)で、3着以下は3馬身離していた。今回も勝ち負け必至。
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 ●阪神5R・新馬戦(ダ1200m)
 ◎1レッドスポーツカー
 ○5キシュウレグルス
 ▲2ビヨンドザムーン
 △11ホシシャトル
 △4フミノスターダム
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 ◎レッドスポーツカーは「トリッピ×ストームクリーク」という組み合わせの外国産馬。父はエンドスウィープを経てフォーティナイナーにさかのぼるライン。母の父はストームキャット系。典型的なダートのスピード血統で、ミスタープロスペクター4×4というクロスがある。仕上がりが早そうなので初戦から能力を全開する。
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 ●中山1R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎6ロトブルースター
 ○13マヤノプリヤ
 ▲12アグリシチー
 △9マイネルクリプト
 △3キラライチバンボシ
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 ◎ロトブルースターは「サクラローレル×マルゼンスキー」という組み合わせで、ブラッシングブルームとニジンスキーのニックスを持っている。初戦は出脚が悪く、2戦目は他馬と接触する不利があった。前走は揉まれながら伸びてくる好内容。相手関係からも今回はチャンスで、おそらく道悪も苦にしない。
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 中山5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎7プレシャスドロップ
 ○2ファインセンテンス
 ▲5アンダンテシチー
 △1シルクポラリス
 △10キクノエレガント
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 ◎プレシャスドロップは「フレンチデピュティ×ヤマニンスキー」という組み合わせ。父は中山芝1200mを得意としており、連対率46.2%と抜群の成績を残している。2歳戦に限れば55.6%と、2頭に1頭以上が連対している計算だ。調教の動きがよく、相手も小粒で、ここは連を外す可能性は小さい。道悪もこなせる配合。
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 ●中山11R・オールカマー(G2・芝2200m)
 ◎7コイントス
 ○8ヴィータローザ
 ▲10ホオキパウェーブ
 △1グラスボンバー
 △6チャクラ
 △5エルノヴァ
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 ◎コイントスは気性難や脚部不安のせいで回り道を余儀なくされたが、まともに力を出せばG2では力上位の馬。休み明けの前走、札幌記念でいきなり3着に食い込んだのはその証明だ。「サンデーサイレンス×エッグトス」という組み合わせで、母系にはパワフルなアルゼンチン血統が流れている。少々の道悪なら苦にすることもない。中山コースはアルゼンチン共和国杯2着、有馬記念3着、日経賞3着などの成績があり、超ハイペースに巻き込まれて惨敗した昨年暮れの有馬記念以外は凡走がない。珍しく順調にこれた今回はチャンス。
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 ●阪神11R・神戸新聞杯(G2・芝2000m)
 ◎9ディープインパクト
 ○4ストーミーカフェ
 ▲6アドマイヤジャパン
 △13シックスセンス
 △10マチカネキララ
 △5ローゼンクロイツ
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 シンボリルドルフを除き、過去の三冠馬は秋緒戦でいずれも敗れている。三冠の平均着差が5馬身強のナリタブライアンにしても、京都新聞杯でスターマンに足をすくわれた。秋緒戦は他のどのレースよりも最も取りこぼしの危険性が高いといえる。しかし◎ディープインパクトは大丈夫だろう。調整過程はきわめて順調で、他馬との能力差は限りなく大きい。同世代との限定戦で負けることはないだろう。
 相手は○ストーミーカフェ。もし無事ならば皐月賞で◎を打とうと考えていた。アドマイヤベガ産駒のなかではベストと思える好配合馬で、スピードと先行力を活かせる阪神2000mはぴったり。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1500m) ◎12アサクサゼットキ
 ○1ディープウイング
 ▲9メジロルバート
 △6テイエムトパーズ
 △8キシュウティアラ
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 「タイキシャトル×サンデーサイレンス」という組み合わせは過去JRAで1頭しか出走していないが、その1頭がウイングレット(中山牝馬S)。今後注目していきたい配合パターンだ。タイキシャトルの今年の2歳世代でこの組み合わせを持つものは◎アサクサゼットキのみ。半兄にプレシャスカフェ(CBC賞、シルクロードS)がいる血統背景も素晴らしい。前走はスタートで大きく出遅れる不利をものともせず2着を確保した。勝ったタガノアイガーは次走コスモス賞で1番人気(4着)に推されたほどの素質馬だ。このメンバーに入れば力が違うだろう。
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 ●阪神1R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎4コスモルビー
 ○13ナムラカブラヤ
 ▲10スーパーペガサス
 △11グッドショコラ
 △8メイショウタイフウ
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 ◎コスモルビーの母は「ロベルト×グロースターク」。これはブライアンズタイムとまったく同じ組み合わせで、底力を感じさせる。これにヌレイエフ系のソヴィエトスターを掛けて誕生したのがコスモルビー。ヌレイエフとグロースタークは相性がよく、女傑ミエスク(米欧でG1を10勝)を筆頭に多くの活躍馬が出ている。配合の質は上々で、ここはすんなり勝ち上がれそう。
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 ●阪神5R・新馬戦(芝1400m)
 ◎7マヤノガニーシュ
 ○8ラッキーリップス
 ▲6マルブツリード
 △5エイシンラビアン
 △1バロッサバレー
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 サクラバクシンオーはニジンスキーを含んだ繁殖牝馬との間に大物を出す傾向があり、過去、ショウナンカンプ(高松宮記念)、シーイズトウショウ(CBC賞)、エイシンツルギザン(ニュージーランドT)、メジロマイヤー(きさらぎ賞)など多数の活躍馬を送り出している。母の父にマルゼンスキーを持つ◎マヤノガニーシュはこのパターンに当てはまっている。母系にニジンスキーを含んだサクラバクシンオー産駒は、2歳戦で連対率41.0%と抜群の成績を残している。ここは勝ち負け必至。
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 ●中山1R・未勝利戦(ダ1800m)
 ◎14グランドタイガー
 ○2バンダムトレジャー
 ▲8ブライアンズエッセ
 △15エルハーベンハイト
 △1ネヴァーアゲイン
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 ◎グランドタイガーは「アサティス×リアルシャダイ」という組み合わせ。ダートの中長距離に向いたタイプで、1、2戦目の1200mはいかにも短かった。前走はスタートから付いていけず、直線で最後方からグイグイと追い込んで7着。もっと距離があれば……と思わせる内容だった。今回は念願の1800m。一発があっても不思議はない。馬の体調も1戦ごとに確実に上向いている。
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 ●中山2R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎5ケイアイデジタル
 ○7スパークチャット
 ▲6ウエスタンハイパー
 △8シンセイヘイロ
 △4ローランゲニアール
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 新種牡馬ブラックホークはまだ勝ち馬を出していない。2着が4回あるが、そのうちの2回は◎ケイアイデジタルのものだ。ブラックホーク産駒は稽古でいい動きをしても、実戦ではスピード不足を露呈するものが目立つ。ケイアイデジタルは母の父が全欧チャンピオンスプリンターのデイジュールで、この点をカバーしている。相手が弱化したここはチャンス。
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 中山5R・新馬戦(芝1800m)
 ◎4マイネルメロス
 ○10ジョウテンロマン
 ▲1バトルスターボウ
 △5マイネルキッツ
 △8コマンダーシップ
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 ◎マイネルメロスの父アグネスタキオンは、勝ち馬頭数、勝利回数、収得賞金ともにJRA2歳種牡馬ランキングでトップに立っている。凄いとしかいいようがない。過去の新種牡馬のなかで最高の成績は94年のサンデーサイレンス。20頭が勝ち上がり30勝を挙げた。同馬は秋の中山・阪神開催2週目終了時点で10頭が13勝という成績だった。現在のアグネスタキオンは12頭が13勝。ほぼ互角といっていい。マイネルメロスは「アグネスタキオン×エーピーインディ」という組み合わせ。1800mはまったく問題のない配合だ。
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 ●中山11R・袖ヶ浦特別(1000万下・芝1200m)
 ◎7ゴールドクラウン
 ○5マルターズホビー
 ▲14メジロジャック
 △2フレンドリースピカ
 △16ベガスナイト
 △6アイラブマキシマム
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 エンドスウィープはボールドルーラーと相性がよく、特に母系にボールドルーラーを2本以上抱えた配合からフォーカルポイント(京成杯)を出している。芝1200mに限れば連対率は37.5%で、これはエンドスウィープ産駒全体の芝1200mの連対率19.3%の倍近い数字だ。◎ゴールドクラウンはデビュー当初から期待の大きかった馬で、いずれは重賞クラスでも……といわれていた馬。今回は昇級戦だが壁はないだろう。
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| 2歳戦回顧(9月17日、18、19日分)〜意外と仕上がりの早いスウェイン産駒〜 | 09/20 19:18 |  
| ■9月17日(土) □札幌5R・新馬戦(ダ1000m)
 1着△アドマイヤスバル(7番人気)は2番手から力強く抜け出し、後続に4馬身差をつけた。
 「アドマイヤボス×ジェネラス」という組み合わせ。父はアドマイヤベガの全弟で、セントライト記念(G2・芝2200m)に優勝している。アドマイヤベガの代表産駒ストーミーカフェは母系にブラッシンググルームを持っているが、アドマイヤスバルも母系にブラッシンググルームがある。アドマイヤベガ&アドマイヤボスの兄弟にはブラッシンググルームを抱えた繁殖牝馬が合っている。
 ◎ラピッドファイヤー(9番人気)は後半バテて12着。もう少しやれると思ったのだが……。
 □中山5R・新馬戦(芝1200m)
 1着◎ノボワールド(2番人気)は2番手追走から直線でしぶとく抜け出した。
 新種牡馬戦線でトップを独走するアグネスタキオン産駒は、先週も新馬戦で2勝を挙げ、これで12頭が13勝という成績になった。ノボワールドは「アグネスタキオン×シアトルスルー」という組み合わせで、母ノボエンジェルは快速で鳴らしたモルフェデスペクタの半姉。近親にはビリーヴ(スプリンターズS、高松宮記念)がいる。軽快なスピードが武器なので中山芝1200mは合っていた。
 ■9月18日(日)
 □阪神5R・新馬戦(芝1600m)
 1着▲トーヨースルーオ(3番人気)は2番手からソツなく抜け出した。
 「スウェイン×スルーオゴールド」という組み合わせの外国産馬。母ゴールドパターンはアメリカで9戦4勝で、大きな勝ち鞍はない。4勝中3勝は芝で挙げた。その半妹ウッドマンズダンサーはアグリームH(米G2・ダ7f)の3着馬。父スウェインはキングジョージ6世&クイーンリザベスS(英G1・芝12f)を2連覇するなどスタミナ豊富なタイプ。イメージとは異なり仕上がりは早いほうで、デビュー戦を得意としている。今シーズンは2頭がデビューし、いずれも新馬戦を勝っている(もう1頭はアキノレッドスター)。スプリングランとトムフール、フラワーボウルとフォルリなど、いくつかのニックスが散りばめられており、配合の質も上々だ。成長力やスタミナもあるので今後に注目したい。
 ◎アドマイヤメイン(1番人気)は逃げて2着。直線では外側にフラついていた。実力はあるので次回は期待できる。
 □中山4R・新馬戦(ダ1200m)
 1着◎ハンナフレグランス(1番人気)は2番手追走から力の違いを見せて抜け出した。
 「フェイヴァリットトリック×オーセイ」という組み合わせの外国産馬。父は2歳時に8戦全勝でブリーダーズCジュヴェナイル(G1・ダ8.5f)を制し、2歳馬ながら米年度代表馬に選出された。仕上がりの早さとスピードが武器で、ナイキフェイバーのようなスプリンターを送り出している。母の父オーセイはリボー系のスタミナタイプで、母イライザドナーにはシアン3×3という珍しいクロスがある。ハンナフレグランスの半姉フォールビーズはシカゴブリーダーズCH(米G3・ダ7f)の勝ち馬。ダート向きの配合としてはレベルが高く、昇級してもおもしろい。
 □中山5R・新馬戦(芝1600m)
 1着○ニシノイツマデモ(1番人気)は3コーナーでマクり気味にハナに立つと、直線では後続を寄せ付けずに5馬身差をつけた。
 「パラダイスクリーク×サッカーボーイ」という組み合わせで、半兄ニシノドコマデモ(父キングヘイロー)は青葉賞(G2・芝2400m)2着の成績がある。母の半兄セイウンスカイは皐月賞(G1・芝2000m)と菊花賞(G1・芝3000m)の二冠を制した。この牝系は優秀で、西山牧場のエース格となりつつある。キングヘイロー、パラダイスクリークと、必ずしも一流とはいえない種牡馬との間に活躍馬を送り出すニシノチャペルは繁殖牝馬として素晴らしい能力を秘めている。ニシノイツマデモは、パラダイスクリーク産駒の配合上の鍵となるネヴァーベンドをクロスさせており悪くない。勝ちっぷりからみても重賞クラスに行くだろう。
 ◎パッサリン(4番人気)は8着。流れに乗れなかったのが痛かった。使いつつのタイプか。
 ■9月19日(月)
 □札幌5R・新馬戦(芝1200m)
 1着ファイングレイン(5番人気)は2番手からしっかり伸びて差し切った。
 「フジキセキ×ポリッシュプレセデント」という組み合わせで、母ミルグレインはJRAで3勝を挙げた。その全姉ピュアグレインは愛オークス(G1・芝12f)、ヨークシャーオークス(英G1・芝12f)を制し、ジャパンCにも出走したのでご存知の方も多いだろう。配合的にフジキセキ産駒の成功するパターンとは合致しないが、血統のポテンシャルは高いので、うまく化ければおもしろい。
 ◎キャンディーストア(1番人気)は2着。内容は悪くなかった。距離が延びれば確勝だろう。
 □阪神5R・新馬戦(芝1200m)
 1着○ワイキューブ(3番人気)は好位の内から早めに先頭に立ち、後続の追撃を抑えた。
 アグネスタキオン産駒はこれで12頭目の勝ち馬。このペースで行けば12月末までに20頭を超えてくるかもしれない。父サンデーサイレンスは初年度に20頭が勝ち上がった。ワイキューブは「アグネスタキオン×ノーザンテースト」という組み合わせで、このパターンの勝ち馬はフローネに次いで2頭目となる。大物感は感じられないが堅実なタイプだ。
 ◎アグネスマジカル(1番人気)は4着。配合の質が高い馬なので、近いうちに必ず勝ち上がってくるだろう。
 【未勝利戦血統評価】
 土曜札幌1Rの芝1200mを勝った▲サウスティーダ(3番人気)はアドマイヤベガ産駒。半兄にダート巧者のインターコウキがいる。
 土曜中山1Rの芝1800mを勝った△タニオブゴールド(3番人気)はバブルガムフェロー産駒。ミスタイモアにさかのぼる牝系は活力があり、近親に活躍馬が多数いる。
 日曜阪神1Rの芝1600mを勝った△バンブーユーロ(5番人気)は新種牡馬メイショウオウドウ産駒。今シーズン3頭目の勝ち馬となる。予想を上回る好成績だ。
 日曜中山1Rのダ1200mを勝った△コスモバーン(2番人気)はシャンハイ産駒。絶好の展開だった。
 日曜中山2Rの芝1200mを勝った◎コスモスカイライン(1番人気)はグラスワンダー産駒。母系にネヴァーベンドを持つ配合パターンはニックス。
 月曜札幌1Rのダ1000mを勝った○スズカミンクス(4番人気)は「アサティス×ミスタープロスペクター」という組み合わせ。いかにもダートの短距離に強そうは配合だ。
 月曜札幌2Rの芝1800mを勝った▲トップオブサンデー(2番人気)はエイシンサンディ産駒。母系はパワーとスタミナの塊。
 月曜阪神1Rのダ1200mを勝った○フジヤマスウィープ(1番人気)はエンドスウィープ産駒。2歳戦のダート短距離は強い。
 月曜阪神2Rの芝1400mを勝ったアグネスカーン(7番人気)はタイキシャトル産駒。アグネスレディーにさかのぼる名牝系の出身だ。
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| ●札幌1R・未勝利戦(ダ1000m) ◎10ボムシェル
 ○8スズカミンクス
 ▲11シルクロックスター
 △5ジュエリークイーン
 △3キクノハヤブサ
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 ◎ボムシェルの父キャプテンスティーヴはドバイワールドC(G1・ダ2000m)を含めてダートG1を4勝した活躍馬。今年デビューした初年度産駒からすでにショウナンサリーレが勝ち上がっている。
 ボムシェルは母系にミスタープロスペクターを持つキャプテンスティーヴ産駒。この配合パターンはナシュアとネイティヴダンサーの組み合わせクロスが生じるので注目できる。父方にあるフリートゥフライは「父方の祖父がナシュア、母方の祖父がネイティヴダンサー」。母方にあるミスタープロスペクターは「父方の祖父がネイティヴダンサー、母方の祖父がナシュア」。両者は父系と母系が逆配合となっている。すでに勝ち上がったショウナンサリーレもこのパターンだった。
 意外なことにキャプテンスティーヴはいまのところダートでの連対がなく、ボムシェルのデビュー戦3着(2着から降着)も芝でのものだった。初ダートの前走はプラス6キロの太め残りがこたえて3着に敗れたものの、内容的には上々だった。絞れた今回は堅軸。
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 ●札幌2R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎9テイエムプレジャー
 ○5サンファイバー
 ▲6トップオブサンデー
 △2マイネルガッチャ
 △8モストロビアンコ
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 ◎テイエムプレジャーは「テイエムオペラオー×ダンシングブレーヴ」という組み合わせ。これは日曜日の野路菊S(2歳OP)を勝ったメイショウサムソンとまったく同じ。半兄にアタラクシア(ダービー3着)、トリッキーアイズ(札幌2歳S3着)がいるように母の活力も十分。初戦は出遅れて苦しい位置取りとなってしまったが、普通にゲートを出て好位につけることができればおもしろい。
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 ●札幌5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎1キャンディーストア
 ○2パープルカフェ
 ▲8エリモロベリア
 △3コペルニクス
 △16スイートバッハ
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 スペシャルウィークには一点必殺のニックスこそないが、連対率ベースでみると相性のいい配合パターンがいくつか浮かび上がってくる。そのひとつが「母系にトニービンとノーザンテーストを併せ持つ」という配合。特に2歳戦では連対率54.5%と驚異的な成績を挙げている。◎キャンディーストアは母が「トニービン×ノーザンテースト」で、このパターンに合致。2代母ダイナシュガーは報知杯4歳牝馬特別(G2・芝1400m)の勝ち馬だ。質の高い配合で将来性十分。
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 ●阪神1R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎4リキアイファイト
 ○1フジヤマスウィープ
 ▲2カネトシパワーズ
 △3シゲルユウボウカブ
 △5カシノカオリ
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 順当ならフジヤマスウィープだが、ここはひねって◎リキアイファイトから入ってみたい。芝1000mのデビュー戦は7着。スタートでアオる不利があり、勝ち時計もコースレコードと速かった。父ジョリーズヘイロー、母の父アジュディケーティングはいずれもダート向きで、母ラブミースルーもダートがメインフィールドだった。芝の高速決着に向いたタイプではない。ダート替わりの今回は一発があっても不思議はない。
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 ●阪神2R・未勝利戦(芝1400m)
 ◎7ビーチフェスタ
 ○10ステラゴールド
 ▲8ナムラアーク
 △9ゼンノタリスマン
 △3ユメノオーラ
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 ◎ビーチフェスタは母系にミスタープロスペクターが入るフジキセキ産駒。過去、この配合パターンからカネヒキリ(ジャパンダートダービー、ユニコーンS)、テンシノキセキ(セントウルS)、ニューベリー(関屋記念3着)、カネトシディザイア(桜花賞4着)、ショウナンバーキン(秋華賞5着)などの活躍馬が出ている。2歳戦では特に強く、連対率は33.0%。2戦連続で2着だが、今回はスッキリ決めてくれるだろう。1ハロンの距離延長もプラス材料だ。
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 阪神5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎8アグネスマジカル
 ○10ワイキューブ
 ▲3ボストンクーラー
 △6メジログラーヴェ
 △2シルバートレイン
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 アグネスタキオン産駒は今週の日曜さらに1勝を上積みし、これで11頭が12勝という成績となった。◎アグネスマジカルは「アグネスタキオン×マルゼンスキー」。これは小倉芝1000mでレコード勝ちしたトーホウアモーレと同じ組み合わせだ。スピードの潜在能力は高いだろう。半兄(というより4分の3兄)のピサノパテックはセントライト記念3着馬で、母の半妹スティルインラブは牝馬三冠馬。この血統的背景は頼もしい。アグネスタキオンの母の父ロイヤルスキーとニジンスキーは同牝系で、名牝フレアリングトップのクロスが生じる点は配合上の隠し味だ。
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| ●阪神1R・未勝利戦(芝1600m) ◎10ブラックレガシー
 ○7オジャッタモンセ
 ▲5フィールドカイザー
 △12ゼンノグッドウッド
 △3バンブーユーロ
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 ◎ブラックレガシーは「クロフネ×サンデーサイレンス」という組み合わせで、母サイレントレガシーはスティンガー(阪神3歳Sなど重賞5勝)、サイレントハピネス(ローズS、サンスポ賞4歳牝馬特別)の全姉妹にあたる。血統的なポテンシャルは高い。距離の延長とパンパンの良馬場に替わるのはプラス材料。前走10着から大きな変わり身が見込める。
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 ●阪神5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎1アドマイヤメイン
 ○3キングタカノハナ
 ▲10トーヨースルーオ
 △12リメインオブザサン
 △13ビッグムサシ
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 ◎アドマイヤメインは「サンデーサイレンス×ヘクタープロテクター」。この組み合わせは過去にJRAで3頭しか走っていないが、そのなかから目黒記念(G2・芝2500m)3着のセイコーサンデーが出ている。アドマイヤメインはクイーンS(G3・芝1800m)の勝ち馬プロモーションを母に持つ。阪神のマイルも条件的に合いそう。
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 ●中山1R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎8サファリバンブー
 ○3アナナス
 ▲1サープラス
 △5レオヴィーナス
 △2コスモバーン
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 ◎サファリバンブーはブラックタキシード産駒。父は現役時代にセントライト記念(G2・芝2200m)に優勝し、種牡馬としては今年の2歳が初産駒となる。現在までのところ中央で13頭が出走して勝ち馬は1頭のみという成績だが、地方競馬ではすでに12勝を挙げ、地方競馬の新種牡馬ランキングではトップに立っている。「サンデー×ストームキャット」という配合なのでダートのほうが得意なのかもしれない。サファリバンブーのデビュー戦は芝で5着。ダートに替わる今回はおもしろい。母の父バンブーアトラスはパワフルなタイプだ。
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 ●中山2R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎1コスモスカイライン
 ○7カワキタグローリー
 ▲6ネヴァベーカリー
 △8キングオブパンサー
 △2シンボリカッシーニ
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 過去、重賞で入着したグラスワンダー産駒は4頭いるが、そのうちの3頭(フェリシア、シルクネクサス、ビコーグレイス)は母系にネヴァーベンドを持ち、残る1頭(エイシンハッピー)もネヴァーベンドの半弟ボールドリーズンを持っていた。「グラスワンダーとネヴァーベンド」の関係はニックスといえるだろう。この組み合わせは2歳戦の芝で特に強く、連対率29.0%。これはグラスワンダー産駒全体の連対率13.3%を大きく上回っている。◎コスモスカイラインは3代母タッシュの父がネヴァーベンド。この配合パターンに当てはまっている。初戦(3着)の内容は悪くなく、2戦目の今回は決められるだろう。
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 中山4R・新馬戦(ダ1200m)
 ◎3ハンナフレグランス
 ○7シベリウス
 ▲5トーホウカレン
 △4タマモニューリズム
 △10ベルモントピッコロ
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 ◎ハンナフレグランスはフェイヴァリットトリックを父とする外国産馬。父は2歳時に8戦全勝でブリーダーズCジュヴェナイル(G1・ダ8.5f)を制し、2歳馬ながら米年度代表馬に選出された。仕上がりの早さとスピードが武器で、ナイキフェイバーのようなスプリンターを送り出している。ハンナフレグランスの半姉フォールビーズはシカゴブリーダーズCH(米G3・ダ7f)の勝ち馬。ダート適性、距離適性ともに申し分なく、ここはスピードで圧倒できるはず。
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 中山5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎1パッサリン
 ○9ニシノイツマデモ
 ▲11メジロファルカル
 △13ゼンノソルジャー
 △8ケージーオテンバ
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 ◎パッサリンは「エンドスウィープ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。これはラインクラフト(桜花賞、NHKマイルC)、インセンティブガイ(関屋記念3着)と同じニックスだ。今年の2歳戦でもすでにアドマイヤムーンが新馬−クローバー賞を連勝し、大物ぶりを見せつけている。新馬戦では連対率53.3%と驚異的だ。攻め時計は目立たないが実戦で一変するタイプだろう。
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 ●阪神9R・野路菊S(2歳OP・芝1600m)
 ◎7デンシャミチ
 ○11メイショウサムソン
 ▲6タガノマーシャル
 △8サンアントニオ
 △4ハードバクシンオー
 △5テイエムミゴテカ
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 サクラバクシンオーはニジンスキーを含んだ繁殖牝馬との間に大物を出す傾向があり、過去、ショウナンカンプ(高松宮記念)、シーイズトウショウ(CBC賞)、エイシンツルギザン(ニュージーランドT)、メジロマイヤー(きさらぎ賞)など多数の活躍馬を送り出している。母の父にマルゼンスキーを持つ◎デンシャミチはこのパターンに当てはまっている。2代母の父がリアルシャダイなので1200m→1600mの距離延長は心配いらない。
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 ●阪神11R・ローズS(G2・芝2000m)
 ◎9エアメサイア
 ○10ラインクラフト
 ▲5エイシンテンダー
 △8サンレイジャスパー
 △12ライラプス
 △2ジョウノビクトリア
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 ◎エアメサイアは父サンデーサイレンス、母エアデジャヴーという血統。母は桜花賞3着→オークス2着→秋華賞3着と、どの距離でもそこそこ頑張るがどの距離でも勝ち切れない、という馬だった。娘のエアメサイアは桜花賞4着→オークス2着。母の軌跡をなぞりつつある。ただ、父がサンデーサイレンスなので母よりも器は上。オークスもシーザリオが強すぎただけで、普通なら勝っていたレースだった。エアデジャヴーは3歳秋緒戦(当時は4歳秋)のクイーンS(G3・芝1800m)を快勝。娘のエアメサイアも秋緒戦は走るタイプだろう。今回は仕上がりも抜群。このぐらいの距離がいちばん合っているはずだ。
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 ●中山11R・セントライト記念(G2・芝2200m)
 ◎4ドリーミーオペラ
 ○7フサイチアウステル
 ▲3アドマイヤフジ
 △6マイネルレコルト
 △12トップガンジョー
 △13ニューヨークカフェ
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 まったく人気はないが注目してみたいのが◎ドリーミーオペラ。「オペラハウス×マグニテュード」という組み合わせで、母キオイドリームはオープンクラスで安定した力を発揮した活躍馬だった。母系にネヴァーベンドを抱えたオペラハウス産駒にはニホンピロジュピタ(南部杯、エルムS)、オペラシチー(目黒記念)、オペラハット(東京王冠賞、ジャパンダートダービー2着)などがいる。血統的なポテンシャルは高く、今回のような混戦なら展開ひとつで浮上できる。休み明けの前走は大敗したものの、スタートのミスで走る気をなくし、さらに展開不利も重なって最後は勝負を投げていた。参考外の一戦だ。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1200m) ◎8ミラーサイト
 ○1ニシノタカラヅカ
 ▲7サウスティーダ
 △9ノーメイク
 △11エイワンフラワー
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 ミラーサイトは「父エルコンドルパサー、母の父トニービン」という配合。この配合パターンは連対率31.6%で、エルコンドルパサー全体の連対率17.3%を大きく上回っている。2歳戦では特に強く、現在までのところ連対率100%をキープしている。ここも連対濃厚だろう。
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 ●札幌5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎8ラピッドファイヤー
 ○1レッドバラード
 ▲9ニシノリヴァリゼ
 △11ステラマドレード
 △5アドマイヤスバル
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 アサティスは、ユアホストまたはその全妹ユアホステスを抱えた繁殖牝馬と相性がいい。アサティスに含まれるフラワーボウルと、ユアホスト&ユアホステスが4分の3同血の関係にある、というのがそのニックスの背景だ。アサティスの代表産駒ウイングアロー(JCダート、フェブラリーS)もこのパターンから生まれている。
 ◎ラピッドファイヤーは「アサティス×クラウンドプリンス」で、クラウンドプリンスのなかにユアホステスが含まれている。全姉のフェスティバルは北海道2歳優駿(G3・ダ1800m)、エーデルワイス賞(G3・ダ1800m)の勝ち馬。ダート向きの配合としてはハイレベルだ。
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 ●中山1R・未勝利戦(芝1800m)
 ◎15キープユアスマイル
 ○6レオヴァーサス
 ▲7ムーヴスター
 △3タニオブゴールド
 △8カムイイラマンテ
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 ◎キープユアスマイルは「アグネスタキオン×リアルシャダイ」という組み合わせで、母メロウキスは秋華賞まで駒を進めた活躍馬。半姉のナチュラルメイクは中央で9戦5連対と好成績を挙げている。アグネスタキオン産駒は母系にワンポイントでもスタミナ血脈が入っている配合が好ましく、リアルシャダイ、セントクレスピンといったスタミナ血脈を抱えたキープユアスマイルは合格点。初戦、2戦目ともスタートでモタつき、スローペースを後方に控える苦しい競馬となってしまった。それでも2着を確保するのだから力はある。小回りの中山に替わった今回は早めにマクっていきたいところ。4コーナーで先団に付けていれば楽に突き抜ける。
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 中山5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎1ノボワールド
 ○2メジロソリアノ
 ▲3ムジルシ
 △6ミヤコタイガー
 △4ブルーアジサイ
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 ◎ノボワールドは新種牡馬戦線でトップを独走するアグネスタキオン産駒。ショウナンタキオン(新潟2歳S)を含めて10頭が11勝を挙げ、先週も3頭が勝ち上がる大活躍だった。母ノボエンジェルは快速で鳴らしたモルフェデスペクタの半姉。近親にはビリーヴ(スプリンターズS、高松宮記念)がいる。軽快なスピードが武器だと思われるので中山芝1200mは合っているはず。
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 ●中山9R・カンナS(2歳OP・芝1200m)
 ◎2コスモグラッチェ
 ○6コイウタ
 ▲3ナンヨーノサガ
 △9スターライトルビー
 △8リンガスベガ
 △7マイネルファーマ
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 ◎コスモグラッチェは「オナーアンドグローリー×メドウレイク」という組み合わせ。これはマイネルエーレ(バイオレットS)とまったく同じで、仕上がり早のスピードに特長がある。マイネルエーレはダート馬だったが、コスモグラッチェは1、2戦目ですでに芝適性を証明している。母の父メドウレイクはアメリカで3戦全勝。デビュー戦を22馬身差で圧勝して「セクレタリアトの再来」と騒がれたものの、脚部不安のため早期引退を余儀なくされた快速馬だった。アイルラヴァゲイン(NHKマイルC3着、クリスタルC3着)の母の父でもある。中山芝1200mは条件的にベストに近い。
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| 2歳戦回顧(9月11日、12日分)〜SSと好相性の血・マルカシェンク〜 | 09/13 20:03 |  
| ■9月11日(土) □札幌5R・新馬戦(芝1200m)
 1着▲タイセイアトム(3番人気)は好スタートからそのまま逃げ切った。
 「サクラバクシンオー×ヘクタープロテクター」というローカル短距離に強い配合で、母アトムチェリーはアトムピット(函館3歳S)の半妹。台風による降雨の影響がほとんどなく、スピード優先の馬場になったのも味方した。
 ◎ロイヤールハント(4番人気)は前半いい感じで進んでいたが、ラストでバテて5着。もうちょっと時計のかかる馬場のほうがいい。叩きつつ良化してくるはず。
 □阪神4R・新馬戦(ダ1200m)
 1着◎ワーキングボーイ(1番人気)はスタートダッシュこそ鈍かったものの、道中少しずつ追い上げ、ゴール前でしぶとく差し切った。
 「エンドスウィープ×ジェイドロバリー」という仕上がり早のスピード血統。母系にミスタープロスペクターを持つエンドスウィープ産駒からは、アグネスウイング(シリウスS)、アルーリングアクト(小倉3歳S)などが出ており、特に2歳のダート戦では連対率71.4%と驚異的な成績を残している。デビュー戦に限れば連対率100%だ。母の兄弟にクラフトワーク(アメリカJCC、中山金杯、函館記念)、クラフトマンシップ(函館記念)がいるように、単なるスピード馬ではなく奥行きもありそう。
 □阪神5R・新馬戦(芝1400m)
 1着エイシンラブリー(8番人気)はダッシュよく先頭に立ち、開幕週の絶好馬場を利してギリギリ粘りこんだ。
 「ミシエロ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。父ミシエロは朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)、弥生賞(G2・芝2000m)を勝ったエイシンチャンプの父として知られているが、これ一発のみでそれ以外の産駒の成績はイマイチだ。「母の父サンデーサイレンス」はこうしたイマイチな種牡馬の能力を底上げしてくるので常に注意が必要。2歳戦に向いたタイプだろう。
 ◎ビッグカポネ(1番人気)は4着。馬群に包まれ、それをさばいたときには前が逃げ切り態勢だった。今回は展開のアヤ。
 □中山5R・新馬戦(芝1600m)
 1着▲ノンコ(3番人気)は好位追走から直線でシャープな末脚を繰り出して後続に4馬身差をつけた。
 アグネスタキオン産駒は先週3頭が勝ち上がり、勝ち馬頭数を「10」の大台に乗せた。ちなみに父サンデーサイレンスの初年度産駒は2歳時(当時は3歳時)に20頭が勝ち上がった。この数字にどこまで迫れるか注目してみたい。ノンコの母レディータイクーンは4勝馬で、その半姉にアイリッシュダンス(新潟記念、新潟大賞典)がいる。母の父クリミナルタイプはダート向きなので、ノンコもダート適性は高いだろう。距離が延びても心配ない。
 ◎ブリリアントクロス(2番人気)は2着。自分の能力だけはキッチリ走った。いかにもエルコンドルパサー産駒らしいフットワークをする馬で、道悪になればさらに強いはず。
 ■9月11日(日)
 □札幌5R・新馬戦(芝1800m)
 1着アキノレッドスター(6番人気)はマイペースに持ち込んでそのまま逃げ切った。
 「スウェイン×グリーンデザート」という組み合わせの外国産馬で、母アブサードはグロット賞(仏G3・芝1600m)の勝ち馬。父スウェインはキングジョージ6世&クイーンリザベスS(英G1・芝12f)を2連覇するなどスタミナ豊富なタイプで、アキノレッドスターはそれに加えてリボー5×4という力強いクロスがある。稽古の動きはイマイチだったが、芝1800mという条件でこのスタミナがモノをいった。
 ◎ダンスオールナイト(1番人気)は8着。押しても進んでいかなかった。能力はあるがまだ走る気になっていない。
 □阪神5R・新馬戦(芝2000m)
 1着○マルカシェンク(1番人気)は後方に控えて勝負どころから徐々に進出し、直線で外から楽々と差し切った。
 今年の2歳馬はサンデーサイレンス産駒のラストクロップ。これが5頭目の勝ち馬となる。例年に比べて出足は鈍いが、産駒の質は上々だ。このマルカシェンクもかなりの器だろう。
 母シェンクは伊1000ギニー(G2・芝1600m)の勝ち馬で、その父ザフォニックはカルティエ賞2歳牡馬チャンピオンに選出され、3歳時には英2000ギニー(G1・芝8f)をレコード勝ちした名馬。2代母の父バックファインダーは、名種牡馬アイスカペイドと悲劇の名牝ラフィアンの半弟。サンデーサイレンスと相性のいい血が集められており好感が持てる。特にフィジカルな能力に秀でた血が多いのが特長。2400m程度ならこなせるだろう。
 ◎フサイチリシャール(2番人気)は4着。血統は素晴らしいのでそのうち頭角を現してくるはず。
 □中山4R・新馬戦(芝1200m)
 1着◎メジロボンズ(1番人気)はスタートからハナを奪ってしぶとく粘り切った。
 「サクラバクシンオー×モガミ」という組み合わせ。重賞戦線の常連だったメジロダンダークの全弟にあたる。母系にモガミを抱えたサクラバクシンオー産駒はまずまず走っており、このほかにチエリージェ(セントウルS5着)、メジロマリー(紫苑S)、シンドバッド(園田ダービー)などが出ている。新馬戦、開幕週の高速馬場、という条件はこの馬向きだった。
 □中山5R・新馬戦(芝1800m)
 1着○モエロタケショウ(3番人気)はスローペースに落としてまんまと逃げ切った。
 父はスピードタイプのサクラバクシンオーだが、母が「リアルシャダイ×モンテプリンス」というウルトラ級のスタミナ配合なので、1800mに対する距離不安はなかった。開幕週の馬場で楽な逃げが打てたことも大きな勝因。
 ◎サクセスラゴーラ(1番人気)はゴール前よく差を詰めたものの2着。使っての変わり身は大きいはず。
 【未勝利戦血統評価】
 土曜札幌1Rの芝1500mを勝った△マイネジャーダ(2番人気)はジェイドロバリー産駒。相手弱化で3戦目にして初勝利を挙げた。
 土曜阪神1Rのダ1400mを勝った◎タガノエクリプス(4番人気)は「母系にミスタープロスペクターとノーザンテーストを併せ持つフジキセキ産駒」。このパターンはニックスで、特にダートでは連対率30.9%と優秀。初ダートで大きな変わり身を見せた。◎▲で馬単5380円、◎▲△で3連複7790円的中。
 土曜阪神2Rの芝1200mを勝った◎フローネ(1番人気)は新種牡馬アグネスタキオンの娘。母アロームはエルフィンSを勝った活躍馬で、半兄には7戦5勝のヒダカプロテクターがいる。
 土曜中山1Rのダ1200mを勝った○マチカネニオウミヤ(1番人気)はメジロライアン産駒。決め手不足をダートで補った。
 土曜中山2Rの芝1600mを勝った○リードザウェイ(2番人気)はアグネスタキオン産駒。母の父シェイクアルバドゥはカルティエ賞最優秀スプリンター。
 日曜札幌1Rの芝1200mを勝った○バロンハーバー(1番人気)は新種牡馬ボストンハーバー産駒。アグネスタキオンの陰に隠れているが、こちらも今シーズン5勝と好調で、新種牡馬では第2位につけている。
 日曜阪神1Rの芝1600mを勝った◎クリノスペシャル(1番人気)は「スペシャルウィーク×ヘクタープロテクター」という組み合わせ。この配合の2歳戦芝コースの連対率は40.0%と優秀だ。
 日曜中山1Rの芝1200mを勝ったシルクラズベリー(4番人気)はフォーティナイナー産駒なのでどちらかといえばダートのほうがいいように思われるが、芝もまったく問題なかった。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1200m) ◎3ナイスソニック
 ○8バロンハーバー
 ▲6トーアサザンクロス
 △5リワードアルコン
 △10セレーノカント
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 フサイチソニック産駒は1回札幌の芝の2歳戦で2勝を挙げた。よほど相性がいいのだろう。◎ナイスソニックはフサイチソニック産駒。前走はスタートダッシュが鈍く道中もフワフワと遊んでいた。力を出せば勝てるだけの力はある。
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 ●札幌5R・新馬戦(芝1800m)
 ◎2ダンスオールナイト
 ○4ディープウイング
 ▲1ビーオブザバン
 △6ベルシャワー
 △3ブローオブサンダー
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 ◎ダンスオールナイトは名牝ダンスパートナー(オークス、エリザベス女王杯)の娘。これまでにデビューした2頭(ロイヤルパートナー、ドリームパートナー)は、成績不振のエリシオを父としていたこともあり、期待はずれの成績しか残していない。3番子ダンスオールナイトは父エルコンドルパサーなので期待できる。同産駒は2歳戦の札幌芝1800mで過去8戦3勝(2着1回)と連対率50%を記録している。ここは堅い本命。
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 阪神1R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎1クリノスペシャル
 ○5メイショウアンドレ
 ▲3ヴァリアントソウル
 △2サカイヤキング
 △7アテスエ
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 スペシャルウィークはウッドマンとの関係が優れており、その息子ヘクタープロテクターとも好相性だ。産駒数は少ないもののトップセラー(スイートピーS3着)、ピサノフィリップ(8戦5連対)などを送り出している。「スペシャルウィーク×ヘクタープロテクター」の2歳戦芝コースの連対率は40.0%。◎クリノスペシャルはデビュー戦2着のあと、前走はスタート直後に挟まれる不利があり4着。まともなら勝ち負けに持ち込める。1200m→1600mの距離延長は有利だ。
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 阪神5R・新馬戦(芝2000m)
 ◎6フサイチリシャール
 ○7マルカシェンク
 ▲5メイショウジーゲン
 △2バンブーユーロ
 △8ブイアタッカー
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 新種牡馬クロフネは現在のところ3頭が勝ち上がっている。すでに10頭の大台に乗せたアグネスタキオンからは水を開けられているが、まだ出走数そのものが少ないのでこれから巻き返し可能だ。◎フサイチリシャールは母フサイチエアデール(重賞4勝)、半姉ライラプス(クイーンC)という良血。ライラプスは父がフレンチデピュティ(クロフネの父)なので、この姉弟は4分の3同血というきわめて似た配合構成となっている。これまでにデビューしたどのクロフネ産駒よりも華やかな血統背景だ。2000mも問題ないだろう。
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 ●中山1R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎2メイルリヒト
 ○5レオヴィーナス
 ▲7コアレスキャスト
 △8スターライトダンス
 △15ベルモントキャスカ
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 フジキセキ産駒は、母系にミスタープロスペクターかプリンスリーギフトを持つものが出世する傾向にあるが、母系にヌレイエフを含んだパターンもなかなかの好成績だ。過去にワナ(新潟2歳S)、グランパドドゥ(中日新聞杯)と2頭の重賞勝ち馬を出している。◎メイルリヒトはワナと同じく「フジキセキ×シアトリカル」という組み合わせ。未勝利はいつでも勝ち上がれる器だ。
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 ●中山4R・新馬戦(芝1200m)
 ◎9メジロボンズ
 ○3ジェイケイスマイル
 ▲6カズサハート
 △7アグリシチー
 △4エプソムバクシン
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 ◎メジロボンズは「サクラバクシンオー×モガミ」という組み合わせ。現役時代に6勝を挙げて重賞戦線の常連だったメジロダンダークの全弟にあたる。母系にモガミを抱えたサクラバクシンオー産駒はまずまず走っており、このほかにチエリージェ(セントウルS5着)、メジロマリー(紫苑S)、シンドバッド(園田ダービー)などが出ている。500キロを雄に超える大型馬とのことだが、全兄メジロダンダークも520キロで出走した初戦を快勝している。仕上がりの早い血統なのでいきなり走れる。
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 中山5R・新馬戦(芝1800m)
 ◎4サクセスラゴーラ
 ○6モエロタケショウ
 ▲3マルターズマリブ
 △7スズマリンキング
 △8キンショーハヤテ
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 ◎サクセスラゴーラは「スペシャルウィーク×カーリアン」という組み合わせ。スペシャルウィーク産駒は1800m以上の2歳戦に強く、今シーズンはこの条件で10戦3勝(2着2回)と連対率50%を記録している。稽古の動きもまずまずで、ここは連を外しそうにない。
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 ●阪神11R・セントウルS(G3・芝1200m)
 ◎5ゴールデンキャスト
 ○9キーンランドスワン
 ▲2マルカキセキ
 △4ホーマンテキーラ
 △1ギャラントアロー
 △11タマモホットプレイ
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 ◎ゴールデンキャストは昨年のこのレースの勝ち馬で、阪神芝1200〜1400mでは過去2戦2勝と崩れていない。この2勝はいずれも秋の阪神開催で挙げたものだ。タイキシャトル産駒だけに開幕週の時計勝負は望むところ。前走は落鉄の影響があった。
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 ●中山11R・京成杯オータムH(G3・芝1600m)
 ◎13フォーカルポイント
 ○8アイルラヴァゲイン
 ▲4コスモサンビーム
 △2マイネルモルゲン
 △9マイネルハーティー
 △11パリブレスト
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 エンドスウィープ産駒は小回りコースがベスト。直線の長いコースは脚のつかいどころが難しいのかやや成績が落ちる。新潟芝コースは連対率10.4%で、不振という結果がはっきりと出ている。一方、中山芝コースは19.4%。◎フォーカルポイント自身、京成杯(G3・芝2000m)を勝ち、朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)では4着と善戦している。新潟から中山に替わるアドヴァンテージは大きいはずだ。前走の新潟記念は超スローペースとなって引っ掛かり、この馬の持ち味を活かすことができなかった。京成杯を勝ったときのようにハイペースでこそ強さを発揮するタイプなので、流れが速くなりそうな今回はおもしろい。
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| ●札幌1R・未勝利戦(芝1500m) ◎7アグネスヨジゲン
 ○9マルタカタキオン
 ▲13テイエムトパーズ
 △5マイネジャーダ
 △2マイネルポカール
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 ◎アグネスヨジゲンは父アグネスタキオン、母サイコーキララ(報知杯4歳牝馬特別)という活躍馬同士の配合。アグネスタキオン産駒は新潟2歳Sのショウナンタキオンを含めて現在7頭が勝ち上がっているが、そのうち3頭は母系にニジンスキーを持っている。ニジンスキーは父に含まれるロイヤルスキーと同牝系で、この絡みが効果をあげていると思われる。アグネスヨジゲンの母系にはモーニングフローリックが含まれており、この血はロイヤルスキーと同牝系なのでおもしろい。このほか、アリシドンとオリオールのニックスも遠い世代ながら目を惹く。持てる血脈は地味だがポイントを押さえたまずまずの配合。距離延長は心配ない。
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 ●札幌5R・新馬戦(芝1200m)
 ◎6ロイヤールハント
 ○3グレートハーベスト
 ▲5タイセイアトム
 △2ダンツファルコン
 △1リキサンポイント
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 ◎ロイヤールハントは「フサイチコンコルド×ヘクタープロテクター」という組み合わせ。過去JRAでこれと同じ配合馬は4頭しか出走していないが、そのなかから秋華賞に出走したメジロベネットが出ている。ヘクタープロテクターにはネヴァーベンドを筆頭にトゥールビヨン−ジェベルの血が多く含まれている。函館2歳Sを勝ったモエレジーニアス(父フサイチコンコルド)は母の父がネヴァーベンド系だった。高速馬場のスピード勝負になるとやや分が悪いが、2開催目に入った札幌の洋芝なら勝負になる。
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 阪神1R・未勝利戦(ダ1400m)
 ◎13タガノエクリプス
 ○6ジェントルルーラー
 ▲9インテリアワード
 △4タガノエスペランサ
 △3アイアンキング
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 狙っておもしろいのは初ダートの◎タガノエクリプス。「母系にミスタープロスペクターとノーザンテーストを併せ持つフジキセキ産駒」はニックスで、特にダートでは連対率30.9%と優秀。初戦は4着、12キロ増と太目残りだった2戦目は5着だったが、芝からダートに替わる今回は一発がある。
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 阪神2R・未勝利戦(芝1200m)
 ◎9フローネ
 ○8サンマルキセキ
 ▲1エイシンアイドル
 △6カンドーレ
 △7プリティタヤス
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 ◎フローネは話題の新種牡馬アグネスタキオンの娘。母アロームはエルフィンSを勝った活躍馬で、フローネの半兄には7戦5勝のヒダカプロテクターがいる。母系にリヴァーマンが入ったアグネスタキオン産駒は現在のところフローネしかデビューしていないが、配合的に 今後注目していきたい。初戦は出遅れが響いて4着に敗れたが、2戦目の今回は気性面も含めて前進が見られるはず。
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 阪神4R・新馬戦(ダ1200m)
 ◎13ワーキングボーイ
 ○2ラプタル
 ▲9フジヤマスウィープ
 △12サンレイキング
 △10ウインドスウェル
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 ◎ワーキングボーイは「エンドスウィープ×ジェイドロバリー」という仕上がり早のスピード血統。母系にミスタープロスペクターを持つエンドスウィープ産駒からは、アグネスウイング(シリウスS)、アルーリングアクト(小倉3歳S)などが出ており、特に2歳のダート戦では連対率71.4%と驚異的な成績を残している。デビュー戦に限れば連対率100%だ。母の兄弟にクラフトワーク(アメリカJCC、中山金杯、函館記念)、クラフトマンシップ(函館記念)がいるように、単なるスピード馬ではなく奥行きもありそう。
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 阪神5R・新馬戦(芝1400m)
 ◎5ビッグカポネ
 ○8ハイブレッド
 ▲3エイシンイダテン
 △6トーセンシャナオー
 △4コスモダンスナイト
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 ◎ビッグカポネは父ブライアンズタイム、母ロンドンブリッジ(ファンタジーS、桜花賞2着)という血統で、半姉にダイワエルシエーロ(オークス)、全兄にビッグプラネット(アーリントンC)がいる超良血。稽古の動きも軽快だ。素質馬が揃ったハイレベルな新馬戦だが、そのなかでも頭ひとつ抜け出している。
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 ●中山1R・未勝利戦(ダ1200m)
 ◎9トウカイメモワール
 ○6マチカネニオウミヤ
 ▲13ジャッキーライオン
 △8ベストオブワールド
 △12ジンデンスバル
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 前走芝を走った馬が多いメンバー構成。ダートでの変わり身という点で特注印を付けたいのが◎トウカイメモワール。父オースは英ダービー馬だが、産駒成績をみるとダートのほうがいい(芝連対率6.7%、ダート9.9%)。トウカイメモワールは母の父がパワーあふれるブレイヴェストローマンで、この点でもダート向きは明らか。名牝ララン5×4のクロスも好感が持てる。初戦の成績を度外視して狙ってみたい。
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 ●中山2R・未勝利戦(芝1600m)
 ◎5アサクサブラボー
 ○9リードザウェイ
 ▲10レオリズム
 △8ロードスウェアー
 △2アポロパッション
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 ◎アサクサブラボーは「フレンチデピュティ×ノーザンテースト」という組み合わせで、母は中山記念2着、クイーンS2着などの成績があるレディゴシップ。これまでに送り出した産駒は期待はずれのものが多かったが、このアサクサブラボーはひと味違う。折り合いを欠きながら2着に粘った初戦のレース内容は見どころがあり、距離が短縮されたここはチャンス十分。
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 中山5R・新馬戦(芝1600m)
 ◎10ブリリアントクロス
 ○5ヒカルマイハート
 ▲9ノンコ
 △8プラチナベリー
 △12アサヒライジング
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 ブリリアントクロスは「エルコンドルパサー×トニービン」という組み合わせ。この配合の2歳芝の連対率は30.4%で、エルコンドルパサー産駒全体の連対率17.1%を大きく上回る。ブリリアントクロスは母系にヌレイエフが入っているので、エルコンドルパサーが抱える特殊なインブリードをさらに継続する形となっている。ユニークな配合だ。
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 ●札幌10R・コスモス賞(2歳OP・芝1800m)
 ◎6モエレフェンリル
 ○5グラスウィーク
 ▲2ベストストーリー
 △12タガノアイガー
 △8ケイアイマイバッハ
 △13ルナアーケード
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 モエレジーニアスがラベンダー賞と函館2歳Sを連勝したように、今年のホッカイドウ競馬の2歳馬は侮れない。ジーニアスと同馬主、同調教師の◎モエレフェンリルは、初芝の前走を難なく勝った。父は長距離得意のダンスインザークなので、1200m→1800mの距離延長は大歓迎。ここでも見劣らないだけの力はある。
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