告示前、若手では野田氏のほか、前原誠司(40)、松沢成文(44)、ベテランでは「鳩・菅」と横路氏以外に、河村たかし(53)、中野寛成(62)の各氏が名乗りを上げていたが、一本化への努力の結果、立候補届け出は4人に決まった。
野田氏の名指しした“社長”とは、現代表の鳩山由紀夫、“副社長”は、幹事長の菅直人、“専務”は、前副代表の横路孝弘の各氏。乱立が予想された代表選も、ようやく4人の候補に落ち着いたと思ったら、今度は立候補の正当性をめぐって乱戦模様になってきた。
民主党の寄り合い所帯ぶりを見せつけられるのは、いまに始まったことではない。野田氏は、かつての党派性をひきずったまま、バランスをとるだけの党運営では、政権交代は望めない。強いリーダーシップを――というつもりだったのだろうが、鳩山氏がこの発言を引き取って「たしかに(菅幹事長の立候補は)ショックだった」と言うと、菅氏が「3年前の代表選のとき、幹事長代理の鳩山氏が現職の私に勝って代表に就いたではないか」と応酬。さらに、野田氏へも「あなたもネクストキャビネットの一員(野田氏は行革担当相)なら、その批判は自分にもはねかえる」と強烈パンチ。
野田氏45歳、対する「鳩」「菅」はともに55歳、横路氏61歳。経験か若さか――政策とは別に、いま与野党とも世代交代が注目されている。
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