代表選の告示前、若手では野田佳彦(45)、前原誠司(40)、松沢成文(44)、ベテランでは「鳩・菅」のほか横路孝弘(61)、河村たかし(53)、中野寛成(62)の各氏が名乗りを上げていたが、一本化へ努力した結果、立候補届け出は鳩山、菅、横路、野田氏ら4人に決まった。
野田氏の立候補は、いっきに世代交代をはかって“ニュー民主党”をアピールしようという狙いがあった。票差は、第1回投票で、鳩山氏294ポイント、菅氏221ポイント、野田氏182ポイント、横路氏119ポイントと無名の野田氏は善戦した。実際、代表選の前、「若い野田氏が代表になった場合がわが党としては一番困る。未知数だし、驚きが広がる」(毎日新聞)と戦々恐々としていた与党議員もいた。しかし、フタを開けてみれば鳩山代表の3選。「タブーをつくらず議論する」「必ず政権交替を実現する決意」とはいうものの、鳩山氏は憲法論や安全保障では小泉首相に近く、逆に菅、横路両氏は批判的。
人事をめぐるゴタゴタはさておいて、米国のイラク攻撃が予想され、これから有事法制の論戦が始まることを考えると、「対立軸をつくる」(鳩山氏)どころか、菅氏が重要ポストを外れることによって党内は真っ二つに分かれるのでは、という観測すらある。
まずは、10月27日開票の7選挙区における衆参同一補選が鳩山新体制、第一回戦の勝負になる。
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