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調教Gメンとは…
白井調教師との対談から生まれた、調教をスポーツ科学的に分析した適性理論です。それぞれのコースに必要な無酸素運動と有酸素運動の量やバランスを見極め、それに最も適した調教をしている馬を狙います(調教タイムは一切見る必要はありません)。「坂路」「一杯系」を無酸素運動、「トラック」「馬ナリ系」を有酸素運動など、「質」「量」「強さ」で分析します。
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調教Gメン 理論の概要
(1)調教タイムは見ずに、 調教コース、強さ、本数を見る
(2)コース、流れによって、有酸素運動と無酸素運動の要求度は変わる
(3)調教を見れば厩舎の思惑もハッキリわかる
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調教欄の見方 サンプル:03年フェブラリーS ゴールドアリュール
中山ダ1800mの重賞は、坂路調教が必要不可欠です(併用がベスト)。また、強い調教があることが条件になります。これはゴール前に坂があるのと、先行馬同士の脱落戦になるため、無酸素運動が多く要求されるからです。この時のゴールドアリュールは併用調教。さらに、中間に「一杯」も行っており、条件を満たします。
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これが有酸素運動と無酸素運動の違いです!!
無酸素運動
有酸素運動
人 間
ダッシュ・重量上げ
ジョギング・水泳
競走馬
坂路調教・一杯調教
ウッド調教・馬ナリ調教
わかりやすく人間で考えてみましょう。短距離の選手とマラソン選手とではトレーニングの質が全く違います。短距離選手は全力疾走でのスピードと、その持続力を鍛え、マラソン選手は一定速度を長時間保てる持久力を鍛えるわけです。
これを競走馬に置き換えると、坂路調教や一杯調教は短距離選手が行うトレーニングに、ウッド調教や馬ナリ調教はマラソン選手が行うトレーニングにあたります。そして、レースがどっち寄りになるかで、「走れる」「走れない」が決まって来るのです。
たとえば、安田記念、秋華賞、阪神ジュベナイルフィリーズなどは、坂路調教馬ばかりが来ます。つまり、これらのレースは無酸素運動が多く求められる「短距離的な質を持ったレース」だと言えます。
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調教の内容を表す言葉=「調教コース」と「調教タイプ」
・トラック
ウッド、芝、ダートのみの調教。有酸素運動の強化
・坂路
坂路のみの調教。無酸素運動の強化
・併用
コースと坂路の両方を使った調教。有無酸素をバランス良く強化
・トラック主体
トラックと坂路を併用しているが、坂路が全体の3割に満たない調教。有酸素運動寄り。
・坂路主体
トラックと坂路を併用しているが、トラックが全体の3割に満たない調教。無酸素運動寄り。
・スパルタ
「一杯」中心で本数多い。
・一杯平均
「一杯」中心で本数平均。
・急仕上げ
「一杯」中心で本数少ない。
・標準多め
「強め」中心で本数多い。
・標準
「強め」中心で本数平均。
・標準少め
「強め」中心で本数少ない。
・乗込
「馬ナリ」中心で本数多い。
・馬ナリ平均
「馬ナリ」中心で本数平均。
・軽目
「馬ナリ」中心で本数少ない。
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調教タイプのイメージ
井内利彰
本誌でも活躍中の調教捜査官。著書に「調教Gメン」「調教師白井寿昭 GI勝利の方程式」「番記者番付」がある。BSフジ「競馬予想TV!」に調教捜査官として出演中。
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