今回は相学についてです。『ものの在り様・姿形』を判断の拠り所とするのが 『相学』と呼ばれるジャンルで、その主なものとして手相、人相、家相、地相、墓相、印相、名相などがあります。
それぞれの中に、学派や学説による差異がありますが、総じてこの分野では、『吉凶は相より生じて相を生ず』という考えに基づいて、『相』が天地自然の理法にかなっているか、否かを調べるとともに、それが人の運命にどう作用するかを論じることになります。
『相学』では、判断の対象となるもの…相があらわれた場所…によって、その作用や影響を受ける対象や範囲が違ってきます。
「相学」の大切なポイントは、"何の"相をみるかということです。名前と家では、その相から読み取れる情報の質が異なります。手相や人相、個人の名前や印鑑などの「相」は、個人の運命に対する強い影響力、非常にパーソナルな性格を持ち、細部にわたってさまざまなバリエーションを生じながら作用します。
一方、家相や地相、墓相などは、そこにかかわる集団が対象となるため、家の運や家業の運となってあらわれ、その一部として個人の運命が影響を受け、たとえば、家の主人に悪影響を及ぼす相、後継者に恵まれない相・・・などが、それぞれの該当者にそれなりの影響を及ぼすことになります。
それぞれの相にも、そのつかさどる運命にナワバリがあるのです。