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分野別事件史

file File No.16 2006年版
着床前(受精卵)診断をめぐる近年の動き
1990年7月 イギリスで着床前診断を受けた新生児誕生
98年6月 日本産婦人科学会(以下、学会)、重い遺伝性疾患に限り、個別に審査して着床前診断の実施を認めるとの会告(指針)
99年1月 鹿児島大倫理委、学内の申請を条件付きで承認(00年、学会は却下)
5月 北九州市のセントマザー産婦人科医院が習慣流産予防の目的で実施を申請(学会は不受理)
6月 「出生前診断に関する専門委員会」、母体血清マーカー検査に関する見解(報告)
2003年9月 名古屋市大、学会に実施を申請(04年、学会は却下)
04年1月 慶応大、学会に実施を申請(同年7月、学会は初承認。患者はデュシェンヌ型筋ジストロフィー)
2月 神戸市の大谷徹郎医師が学会に申請せず男女生み分けなどを目的に実施したことが発覚
4月 学会は大谷医師を会告違反で除名
5月 大谷医師と患者側が学会などを提訴
7月 学会、法律の整備を求めた要望書を厚労省に提出
9月 大谷医師、独断で27組の夫婦に実施(〜05年3月)
05年1月 名古屋市大、学会に実施を再申請
5月 長野県の根津八紘医師、夫婦4〜5組に実施する予定と公表
6月 大谷医師による着床前診断の3組が計4人を出産
学会、慶応大と名古屋市大の実施を承認(ここまでの3例はすべて筋ジス患者)
06年2月 学会が方針を転換、習慣流産の患者への実施を認める


関連論文

筆者の掲載許可が得られない論文はリンクしていません。
96年以前の論文については随時追加していきます。ご了承ください。

私の主張
(2006年)着床前診断は優生思想ではない。日本でだけ認めないのは倫理に反する
大谷徹郎(大谷産婦人科不妊センター院長)
(2006年)着床前診断はまだ研究途上――安易な拡大は優生的選択につながる
山中美智子(神奈川県立こども医療センター産婦人科医長)
(2000年)「生きるに値する命」を選んだ人の自己決定権は尊重されるべきである
星野一正(京都大学名誉教授、京都女子大学教授、宗教文化研究所国際バイオエシックス研究センターディレクター)

議論に勝つ常識
(2006年)[着床前診断についての基礎知識]
[基礎知識]着床前診断は命の選別か、不妊夫婦への福音か?
(2000年)生殖コントロールの現状と是非を考えるための基礎知識



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