最高裁がまとめた裁判員制度の概要によれば、年に2万9000人の一般国民が裁判員に選任される見通しだという。国民70人に1人が一生に一度は裁判員を経験する計算になる。だが、自分の時間を割いてまで積極的に裁判員を務めようと思う国民はそう多くはない。予想以上の抵抗を受けた法務省は、介護や育児、重要な仕事なども辞退理由として認めるなど、当初の計画を見直した。国民が国民を裁くというこの新しい制度を、はたして日本人は受け入れることができるのか――模擬裁判劇で裁判長役を務めた現役判事が、裁判員制度実現のカギを探る!
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